ホジャおじさんのお断り

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投稿者投稿者matthew いいね0お気に入り登録
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トルコの昔話

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問題文

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(むかしむかし、とるこのくにに、なすれっでぃん・ほじゃという、)

むかしむかし、トルコの国に、ナスレッディン・ホジャと言う、

(とてもかわったひとがいました。)

とても変わった人がいました。

(あるあめあがりのごご、ほじゃおじさんがやねのしゅうりをしていると、)

ある雨上がりの午後、ホジャおじさんが屋根の修理をしていると、

(ひとりのおとこがやってきていえのとをたたきます。)

一人の男がやって来て家の戸を叩きます。

(「なんのようじゃい!」)

「何の用じゃい!」

(ほじゃおじさんがやねのうえからきくと、おとこがこたえました。)

ホジャおじさんが屋根の上から聞くと、男が答えました。

(「ちょいとしたまでおりてきてくだされ。もうしあげたいことがありますのじゃ」)

「ちょいと下まで降りて来てくだされ。申しあげたい事がありますのじゃ」

(「ちぇっ、しょうがねえな」)

「ちぇっ、しょうがねえな」

(ほじゃおじさんがなんのようじかとおりると、おとこはてをさしだしていいました。)

ホジャおじさんが何の用事かと降りると、男は手を差し出して言いました。

(「だんなさま。わたしはあわれなこじきです。どうぞ、おめぐみを」)

「だんなさま。わたしはあわれなこじきです。どうぞ、おめぐみを」

(するとほじゃおじさんは、にこにこわらいながらいいました。)

するとホジャおじさんは、ニコニコ笑いながら言いました。

(「そうか、よしよし。じゃあ、こっちへあがってきてくれ」)

「そうか、よしよし。じゃあ、こっちへ上がって来てくれ」

(ほじゃおじさんはさきにたって、おとこをやねのうえまでつれていきました。)

ホジャおじさんは先に立って、男を屋根の上まで連れて行きました。

(そして、おおきなこえでいいました。)

そして、大きな声で言いました。

(「お・こ・と・わ・り・じゃ!」)

「お・こ・と・わ・り・じゃ!」

(おしまい)

おしまい