ホジャおじさんのズボンと上着の買い物

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投稿者投稿者matthew いいね0お気に入り登録
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トルコの昔話

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問題文

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(むかしむかし、とるこのくにに、なすれっでぃん・ほじゃという、)

むかしむかし、トルコの国に、ナスレッディン・ホジャと言う、

(とてもかわったひとがいました。)

とても変わった人がいました。

(このほじゃおじさんが、あるひ、いちばでずぼんをかいました。)

このホジャおじさんが、ある日、市場でズボンを買いました。

(ところがおかねをはらいかけて、ふとかんがえなおしました。)

ところがお金を払いかけて、ふと考え直しました。

(「わしのずぼんは、それほどふるくはないぞ、まだだいぶもちそうだから、)

「わしのズボンは、それほど古くはないぞ、まだだいぶ持ちそうだから、

(ずぼんのかわりにうわぎをかうことにしよう」)

ズボンの代わりに上着を買う事にしよう」

(そこでほじゃおじさんはずぼんをかえすと、かわりにうわぎをもらいました。)

そこでホジャおじさんはズボンを返すと、代わりに上着をもらいました。

(そして、すたすたとみせをでていったのです。)

そして、スタスタと店を出て行ったのです。

(それにきづいたようふくやは、あわてていいました。)

それに気づいた洋服屋は、慌てて言いました。

(「だんな!まだだいきんをいただいておりませんが」)

「だんな!まだ代金を頂いておりませんが」

(「だいきんだって?ほら、うわぎのかわりに、そのずぼんをかえしただろうが」)

「代金だって? ほら、上着の代わりに、そのズボンを返しただろうが」

(「そりゃ、そうだが。このずぼんのだいきんを、まだいただいておりませんので」)

「そりゃ、そうだが。このズボンの代金を、まだ頂いておりませんので」

(「なに!かってもいないずぼんのだいきまで、はらわせようというのか!」)

「何! 買ってもいないズボンの代金まで、払わせようというのか!」

(「いや、だからですね」)

「いや、だからですね」

(ようふくやさんは、せつめいにとてもこまったそうです。)

洋服屋さんは、説明にとても困ったそうです。

(おしまい)

おしまい