第17章 青き灯の起源

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問題文

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(えいぞうのなかではききんがおきていた。) 映像の中では飢饉が起きていた。 (はたけはかれている。) 畑は枯れている。 (ひとびとはやせていた。) 人々は痩せていた。 (こどもたちもじゅうぶんなしょくじをえられていない。) 子供たちも十分な食事を得られていない。 (むらぜんたいがぜつぼうにつつまれていた。) 村全体が絶望に包まれていた。 (そのとき。) その時。 (ひとりのわかものがいわきさんへむかった。) 一人の若者が岩木山へ向かった。 (なをそうまという。) 名を蒼真という。 (あおもりかくちをあるきつづけたたびびとだった。) 青森各地を歩き続けた旅人だった。 (かれはひとびとをすくうほうほうをさがしていた。) 彼は人々を救う方法を探していた。
(ふぶきのなかをあるき。) 吹雪の中を歩き。 (もりをこえ。) 森を越え。 (うみをわたり。) 海を渡り。 (あおもりじゅうをめぐった。) 青森中を巡った。 (そしてさいごにいわきさんのちょうじょうへたどりつく。) そして最後に岩木山の頂上へ辿り着く。 (まんげつのよるだった。) 満月の夜だった。 (そうまはそらへさけぶ。) 蒼真は空へ叫ぶ。 (「みなをすくいたい!」) 「皆を救いたい!」 (そのねがいにこたえるように。) その願いに応えるように。 (そらからあおいひかりがふりそそいだ。) 空から青い光が降り注いだ。
など
(ひかりはだいちへひろがる。) 光は大地へ広がる。 (もりへ。) 森へ。 (うみへ。) 海へ。 (みずうみへ。) 湖へ。 (ひとびとへ。) 人々へ。 (よくとし。) 翌年。 (だいほうさくがおとずれた。) 大豊作が訪れた。 (ひとびとはすくわれた。) 人々は救われた。 (だがだいしょうもあった。) だが代償もあった。 (そうまはきえてしまった。) 蒼真は消えてしまった。 (だれもかれのゆくえをしらない。) 誰も彼の行方を知らない。 (えいぞうはそこでとぎれた。) 映像はそこで途切れた。 (かいとたちはことばをうしなう。) 海斗たちは言葉を失う。 (みさきがこごえでいった。) 美咲が小声で言った。 (「じゃああおきともって」) 「じゃあ青き灯って……」 (とうどうがこたえる。) 東堂が答える。 (「あおもりにいきるひとびとのねがいそのものだ」) 「青森に生きる人々の願いそのものだ」 (「しぜんとひとのこころがむすびついてうまれたちからだ」) 「自然と人の心が結びついて生まれた力だ」 (そのときだった。) その時だった。 (とつぜんそらがくらくなる。) 突然空が暗くなる。 (くろいきりがあらわれた。) 黒い霧が現れた。 (あおかげだんだった。) 蒼影団だった。 (ついにかれらがうごきだしたのである。) ついに彼らが動き出したのである。
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