第19章 龍飛崎の決戦

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(さいごのぶたいはたっぴざきだった。) 最後の舞台は龍飛崎だった。 (つがるかいきょうをみおろすだんがい。) 津軽海峡を見下ろす断崖。 (きょうれつなかぜがふいている。) 強烈な風が吹いている。 (あれくるううみ。) 荒れ狂う海。 (くだけるなみ。) 砕ける波。 (そのちゅうしんにきょだいなひかりのうずがしゅつげんしていた。) その中心に巨大な光の渦が出現していた。 (あおとくろのひかりがはげしくぶつかりあう。) 青と黒の光が激しくぶつかり合う。 (あおかげだんはうずのちからをりようしようとしていた。) 蒼影団は渦の力を利用しようとしていた。 (もしせいこうすれば。) もし成功すれば。 (あおきあかりはえいえんにうしなわれる。) 青き灯は永遠に失われる。
(かいとたちはぜんりょくでみさきをかけあがった。) 海斗たちは全力で岬を駆け上がった。 (だんちょうがふりかえる。) 団長が振り返る。 (「おそかったな」) 「遅かったな」 (くろいきりがあたりへひろがる。) 黒い霧が辺りへ広がる。 (しかいがうばわれる。) 視界が奪われる。 (れんがさけぶ。) 蓮が叫ぶ。 (みさきもひっしにたたかう。) 美咲も必死に戦う。 (とうどうはだんいんたちをひきつけていた。) 東堂は団員たちを引き付けていた。 (そのすきにかいとはだんちょうへむかう。) その隙に海斗は団長へ向かう。 (つよいかぜがふく。) 強い風が吹く。
など
(たっているだけでもせいいっぱいだった。) 立っているだけでも精一杯だった。 (だがかいとはあきらめない。) だが海斗は諦めない。 (「あおもりのみらいをおまえなんかにわたすか!」) 「青森の未来をお前なんかに渡すか!」 (ななつのかぎがかがやく。) 七つの鍵が輝く。 (そらがまひるのようにあかるくなった。) 空が真昼のように明るくなった。 (だんちょうはさいごのちからをかいほうする。) 団長は最後の力を解放する。 (きょだいなくろいかげがあらわれた。) 巨大な黒い影が現れた。 (うみそのものがかいぶつになったようだった。) 海そのものが怪物になったようだった。 (しかしかいとはまえへすすむ。) しかし海斗は前へ進む。 (きょうふをおしころしながらはしった。) 恐怖を押し殺しながら走った。 (そして。) そして。 (ななつのかぎをうずのちゅうしんへなげいれた。) 七つの鍵を渦の中心へ投げ入れた。 (せかいがひかりにつつまれた。) 世界が光に包まれた。
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