聖戦と死神 第二部「聖戦と死神」~英雄の不在~
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歌詞(問題文)
(ぐしゃはとうてっぺきのおうじょうをすて)
愚者は問う鉄壁の王城を捨て
(じょおうはいずこへいくのかと)
女王は何処へ往くのかと
(けんじゃはしるどれほどけんろうなしゅびをほころうと)
賢者は識るどれ程堅牢な守備を誇ろうと
(かんらくしないしろなどそんざいしえぬことを)
陥落しない城など存在し得ぬことを
(ぷりたにあれき627ねんかんたべりーのたたかい)
プリタニア暦627年『カンタベリーの戦い』
(はーしふぁるきしだんちょうひきいるだいよんきしだん)
ハーシファル騎士団長率いる第四騎士団
(どーばーよりじょうりくしたていこくぐんだいいちじんをむかえうち)
ドーバーより上陸した帝国軍第一陣を迎え討ち
(かんたべりーへいげんにてかいせん)
カンタベリー平原にて開戦
(どんなてきもおそれはしないくにをまもるためにつるぎをふるえ)
どんな敵も恐れはしない祖国を護る為に剣を振るえ
(むねにけだかきくいーんのばらをいだいたともよ)
胸に気高き女王の薔薇を抱いた同胞よ
(すすめわれらはないつおぶざろーずだ)
進め我らは<薔薇の騎士団>だ
(しをもおそれぬばらのきしたちはかれにつづく)
死をも恐れぬ薔薇の騎士達は彼に続く
(あかいせんじょうをかけめぐるいちじょうのいかずちぱーしふぁるのすぴあ)
緋い戦場を駈け廻る一条の雷 パーシファルの雷槍
(すすめわれらがないつおぶざろーずだ)
進め我らが<薔薇の騎士団>だ
(ていこくれきがんねんぐらすみあのたたかい)
帝国暦元年『グラスミアの戦い』
(あるヴぁれすしょうぐんひきいるていこくぐんだいさんじん)
アルヴァレス将軍率いる帝国軍第三陣
(へんきょうのちほわいとへぶんよりじょうりく)
辺境の地 ホワイトへブンより上陸
(しっぷうのごとくうまをかりてきじんのこうはいをついた)
疾風の如く馬を駆り敵陣の後背を突いた
(ころすあいてをあいするものやいのるものがいることはわすれろ)
殺す相手を愛する者や 祈る者がいることは忘れろ
(じゃきょうのしとはねだやしにしろめをそむけるなこれがせいせんだ)
邪教の使徒は根絶やしにしろ 眼を背けるなこれが<聖戦>だ
(もえあがるさんそんぎゃくさつされるひとびと)
燃え上がる山村 虐殺される人々
(にげおくれたむすめおいかけるおとこ)
逃げ遅れた娘 追い駈ける男
(ばじょうでゆみをひきしぼりえものにねらいをさだめる)
馬上で弓を引き絞り 獲物に狙いを定める
(はなたれたひやほそいむすめのみをかすめる)
放たれた火矢 細い娘の身を掠める
(てんとうしたむすめとびだしたおとこ)
転倒した娘 飛び出した男
(むすめにふりおろされたはくじんをはじきかえす)
娘に振り下ろされた白刃を弾き返す
(うごかないむすめむかいあうふたりのおとこ)
動かない娘 向かい合う二人の男
(こなたはくばのあるヴぁれす)
此方白馬のアルヴァレス
(かなたこくばのげーふぇんばうあー)
彼方黒馬のゲーフェンバウアー
(ぶきをもたぬものになにをするのだ)
「武器を持たぬ者に何をするのだ」
(こむすめといえどじゃきょうのしとなさけをかけてやるひつようなどありはせぬ)
「小娘といえど邪教の使徒、情けを掛けてやる必要などありはせぬ」
(みちをふみはずすなめをさますのだ)
「道を踏み外すな目を醒ますのだ」
(きさまにだけはいわれたくないわぎぜんしゃえいゆうきちひとごろしあるべるじゅ)
「貴様にだけは言われたくないわ偽善者、英雄狂、人殺し<ベルガの死神>」
(おやじはおっふぇんぶるぐでしんだあにきもおとうともせんゆうもみんな)
「親父はオッフェンブルグで死んだ兄貴も弟も戦友も皆」
(まてきさまていこくをうらぎるつもりか)
「待て貴様、帝国を裏切るつもりか
(まぁそれもよかろうあるべるじゅよ)
まぁそれも良かろう<ベルガの死神>よ、
(きさまをころすおとこのなをわすれるなそのおとこのなこそげーふぇんばうあーだ)
貴様を殺す男の名を忘れるな、その男の名こそ<ベルガの死神の死神>だ!」
(いくどもくりかえされるあやまちれきしになにをまなぶ)
幾度も繰り返される過ち 歴史に何を学ぶ
(うばいうばわれてはじめてきづくやみがある)
奪い奪われてはじめて 気付く闇がある
(せまいやまみちをかぜのようにかけぬけるはくば)
狭い山道を風のように駈け抜ける白馬
(ばじょうにははくぎんのかっちゅうのおとこ)
馬上には白銀の甲冑の男
(きずついたむすめをだきかかえたままみなみへとはしりさる)
傷ついた娘を抱きかかえたまま南へと疾り去る
(げーふぇんばうあーせかいをにくみのろうかのようなあのめ)
「ゲーフェンバウアー世界を憎み呪うかのようなあの眼
(あのおとこはわたしだわたしのかこだろって)
あの男は私だ、私の過去だロッテ
(ああしゃるろってわたしはなにとたたかえばいい)
嗚呼シャルロッテ私は何と戦えば良い」