全部、夕方のせいだ。
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問題文
(ぜんぶ、ゆうがたのせいだ。)
「全部、夕方のせいだ。」
(わたしがいまからかくことばたちは、)
私が今から書く言葉達は、
(まちがいなくすべてゆうがたのせいだ。)
間違いなく全て夕方のせいだ。
(わたしにせきにんはない。)
私に責任はない。
(ぜんぶゆうがたのせいである。)
全部夕方のせいである。
(なぜわたしがここにことばをかきはじめたのか、)
なぜ私がここに言葉を書き始めたのか、
(それはいまわたしがむなしさをかんじているということにほかならない。)
それは今私が虚しさを感じているという事にほかならない。
(ただしそれは、だれかにかっこたるせきにんがあるわけではないのだ。)
ただしそれは、誰かに確固たる責任があるわけではないのだ。
(しいていえば、ゆうがたのせいだ。)
しいていえば、夕方のせいだ。
(きをゆるすことがあれば)
気を許すことがあれば
(わたしはむなしくなり、さびしくなる。)
私は虚しくなり、寂しくなる。
(そしてわたしはたいせつなひとのことをおもいだし、)
そして私は大切な人のことを思い出し、
(せんちめんたるになるのだ。)
センチメンタルになるのだ。
(このまえはちちをおもいだした。)
この前は父を思い出した。
(そのまえはこいびとをおもいだした。)
その前は恋人を思い出した。
(そのもっとまえはゆうじんをおもいだした。)
そのもっと前は友人を思い出した。
(そのたびにわたしはひとりなのだとおもいしらされることになる。)
その度に私は一人なのだと思い知らされることになる。
(わたしはむなしさをごまかすかのように、)
私は虚しさを誤魔化すかのように、
(てきとうなことばをみつくろう。)
適当な言葉を見繕う。
(だからといってなにがおこるわけでもなく、)
だからといって何が起こる訳でもなく、
(だからといってなにかかわるわけでもない。)
だからといって何か変わるわけでもない。
(ふやすこともできなければ、へらすこともできない。)
増やすこともできなければ、減らすこともできない。
(ふいにやってきたそれは、ふいにすぎさるのをまつしかない。)
不意にやってきたそれは、不意に過ぎ去るのを待つしかない。
(むなしさというやつはてにおえないのだ。)
虚しさというやつは手に負えないのだ。
(せんちめんたるになるこころをかいならすのはかんたんだが、)
センチメンタルになる心を飼いならすのは簡単だが、
(よる、あさ、ひるとつづくようであるならば、)
夜、朝、昼と続くようであるならば、
(それはきけんだ。)
それは危険だ。
(あるいみそれはくすりのようにむなしさをうめるかもしれないが、)
ある意味それは薬のように虚しさを埋めるかもしれないが、
(どうようにちゅうどくせいがあるということにもりかいがひつようである。)
同様に中毒性があると言う事にも理解が必要である。
(くすりというのはようほうようりょうをまもりながらつかわなくてはいけない。)
薬というのは用法用量を守りながら使わなくてはいけない。
(のみこまれないうちにてばなすことを、ここにおすすめしておく。)
飲み込まれないうちに手放すことを、ここにお勧めしておく。
(しかし、わたしはいませんちめんたるなこころをかいならしているところだ。)
しかし、私は今センチメンタルな心を飼いならしているところだ。
(もちろんよるになるまえにはてばなすつもりだが、)
もちろん夜になる前には手放すつもりだが、
(ここでもしも、あなたがそのこころをてばなせなくなってしまったのなら、)
ここでもしも、あなたがその心を手放せなくなってしまったのなら、
(それをぜんぶゆうがたのせいにしてほしい。)
それを全部夕方のせいにしてほしい。
(あなたはなにもわるくないのだ。)
あなたは何も悪くないのだ。
(なぜならばそれはぜんぶ、ゆうがたのせいなのだから。)
なぜならばそれは全部、夕方のせいなのだから。
(なにひとつのかなしみもむなしさも)
なに一つの悲しみも虚しさも
(ここではかくさなくていい。)
ここでは隠さなくていい。
(りゆうなんていうのはあとづけでいい。)
理由なんていうのは後付けでいい。
(それもこれもぜんぶ、)
それもこれも全部、
(ゆうがたのせいなのだから。)
夕方のせいなのだから。