星の王子さま 19 (21/32)

関連タイピング
-
「思索する少年太郎の内的宇宙」
プレイ回数2897長文2468打 -
この有名映画てんこ盛りのこのゲームやりませんか?
プレイ回数42271430打 -
好評だった小説の続きです
プレイ回数5553長文797打 -
岡本綺堂 半七捕物帳シリーズ 第九話
プレイ回数469長文2448打 -
少年探偵団シリーズ第3作品『妖怪博士』
プレイ回数867長文4625打 -
夏目漱石「こころ」3-77
プレイ回数412長文かな1765打 -
自作小説
プレイ回数95長文3514打 -
夏目漱石「こころ」3-17
プレイ回数914長文かな2164打
問題文
(おうじさまは、たかいやまにのぼりました。)
王子さまは、高い山に登りました。
(これまでにしっているやまといえば、ひざのたかさぐらいのみっつのかざんきりでした。)
これまでに知っている山といえば、ひざの高さぐらいの三つの火山きりでした。
(そして、きゅうかざんのほうは、こしかけにつかっていました。)
そして、休火山の方は、腰かけに使っていました。
(だから、おうじさまは 「こんなたかいやまからなら、このほしのぜんたいと、)
だから、王子さまは 「こんな高い山からなら、この星の全体と、
(すんでいるひとが、みな、ひとめでみえるだろう」 と、かんがえました。)
住んでいる人が、みな、ひと目で見えるだろう」 と、考えました。
(でも、まるでやいばをつきたてたような、とがったいわのほかには、)
でも、まるで刃をつきたてたような、とがった岩の他には、
(なんにもみえません。)
なんにも見えません。
(「こんにちは」 と、おうじさまは、べつにあてもなくいいました。)
「こんにちは」 と、王子さまは、別にあてもなくいいました。
(「こんにちは・・・こんにちは・・・こんにちは・・・」)
「こんにちは・・・こんにちは・・・こんにちは・・・」
(と、こだまがこたえました。)
と、こだまが答えました。
(「あんた、だれ?」 と、おうじさまがいいました。)
「あんた、だれ?」 と、王子さまがいいました。
(「あんた、だれ・・・あんた、だれ・・・あんた、だれ・・・」)
「あんた、だれ・・・あんた、だれ・・・あんた、だれ・・・」
(と、こだまがこたえました。)
と、こだまが答えました。
(「ぼくのともだちになってね。 ぼく、ひとりなんだ」)
「ぼくの友だちになってね。 ぼく、ひとりなんだ」
(と、おうじさまがいいました。)
と、王子さまがいいました。
(「ひとりなんだ・・・ひとりなんだ・・・ひとりなんだ・・・」)
「ひとりなんだ・・・ひとりなんだ・・・ひとりなんだ・・・」
(と、こだまがこたえました。)
と、こだまが答えました。
(おうじさまは、そのときかんがえました。)
王子さまは、そのとき考えました。
(「なんて、へんなほしだろう。)
「なんて、へんな星だろう。
(からからで、とんがりだらけで、しおっけだらけだ。)
からからで、とんがりだらけで、塩っけだらけだ。
(それに、にんげんに、あじがない。)
それに、人間に、味がない。
(ひとのいうことをおーむがえしにするきりだ・・・。)
ひとのいうことをオーム返しにするきりだ・・・。
(ぼくのほしには、はながあった。)
ぼくの星には、花があった。
(そして、そのはなは、いつも、こっちからなんにもいわないうちに、)
そして、その花は、いつも、こっちからなんにも言わないうちに、
(ものをいってたんだがなあ・・・」)
ものを言ってたんだがなあ・・・」