旅人とクマ

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投稿者投稿者ジョナジュリいいね5お気に入り登録1
プレイ回数4712難易度(4.5) 497打 長文
イソップ寓話。

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問題文

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(あるひ、ふたりのたびびとがくまにでくわした。ひとりのたびびとは、われさきにときにのぼり)

ある日、二人の旅人がクマに出くわした。一人の旅人は、我先にと木に登り

(もうひとりのたびびとは、じぶんだけでくまにたちむかっても、かちめはないと)

もう一人の旅人は、自分だけでクマに立ち向かっても、勝ち目はないと

(わかったので、じめんにたおれてしんだふりをした。)

わかったので、地面に倒れて死んだふりをした。

(くまはちかづいてきて、おとこのみみのあたりをかぎまわっていたが、)

クマは近づいてきて、男の耳のあたりを嗅ぎまわっていたが、

(しんでいるのだとおもい、いってしまった。おとこのともだちがきからおりてきてたずねた。)

死んでいるのだと思い、行ってしまった。男の友達が木から降りてきて訊ねた。

(「くまは、きみになんてささやいたんだい?」おとこはこたえた。)

「クマは、君になんて囁いたんだい?」男は答えた。

(「ああ、こんなことをいってたな。きけんなめにあったとたん、ともだちを)

「ああ、こんなことを言ってたな。危険な目にあった途端、友達を

(みすてるようなものといっしょにたびをするのは、かんがえものじゃないか、とね」)

見捨てるようなものと一緒に旅をするのは、考えものじゃないか、とね」

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