銀兎物語③(ブログオリジナル小説)
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問題文
(あるひのごご。)
ある日の午後。
(「うさぎん~きゃべつだよ~」)
「うさぎん~キャベツだよ~」
(うさぎんはなずながもっているきゃべつをかじっていく。)
うさぎんはなず奈が持っているキャベツをかじっていく。
(「ああ、かわいい~」)
「ああ、可愛い~」
(そこにだれかがやってきた。)
そこに誰かがやってきた。
(「はーい!こんにちは!」)
「ハーイ!こんにちは!」
(「すぷらいとだ!」)
「スプライトだ!」
(きんぱつでゆかたのようなふくをきたようせいすぷらいとがやってきた。)
金髪で浴衣のような服を来た妖精スプライトがやってきた。
(「るーふぅとなずなじゃん!なにしてんの?」)
「ルーフゥとなず奈じゃん!何してんの?」
(「みてみて~このうさぎん!まんまるでもふもふだよ~」)
「見て見て~このうさぎん!まんまるでモフモフだよ~」
(「らびっとか~さわってもいい?」)
「ラビットか~触ってもいい?」
(「いいよ~」)
「いいよ~」
(すぷらいとはうさぎんのせなかをなでた。)
スプライトはうさぎんの背中をなでた。
(「ねえねえ、すぷらいとーうさぎんはひかりをあてるとひかるの!」なずながいった。)
「ねえねえ、スプライトーうさぎんは光を当てると光るの!」なず奈が言った。
(「まじ?」)
「マジ?」
(「すぷらいとのひかりでてらしてよ!」るーふぅがていあんした。)
「スプライトの光で照らしてよ!」ルーフゥが提案した。
(すぷらいとはみぎてをひろげ、あかりのようなものをだした。)
スプライトは右手を広げ、明かりのようなものを出した。
(うさぎんのけがわはきんぞくのようにひかりをはんしゃしかがやいている。)
うさぎんの毛皮は金属のように光を反射し輝いている。
(「ほんとだ!ひかってるね!」)
「ホントだ!光ってるね!」
(「あれ?まただれかきたみたい」)
「あれ?また誰か来たみたい」
(ちょうしんのじょせいがふーどをかぶったしょうじょをつれてやってきた。)
長身の女性がフードを被った少女を連れてやってきた。
(「・・・すぷらいともいたの?」)
「…スプライトもいたの?」
(「あねーむどだ!ろいどーるもいっしょじゃん!」)
「アネームドだ!ロイドールも一緒じゃん!」
(ちょうしんのじょせいあねーむどは1000ねんいじょういきているきめいらである。)
長身の女性アネームドは1000年以上生きているキメイラである。
(ろいどーるはひとのたましいがはいったにんぎょう。)
ロイドールは人の魂が入った人形。
(むかしはかのじょをひろったせんせいのところですごしていたが)
昔は彼女を拾った先生のところで過ごしていたが
(せんせいがなくなってからはあねーむどにひきとられた。)
先生が亡くなってからはアネームドに引き取られた。
(「うさぎんさわってみたくない?」るーふぅがたずねた。)
「うさぎん触ってみたくない?」ルーフゥが尋ねた。
(「べつに」)
「別に」
(「まったくーつめたいんだからー」すぷらいとがいった。)
「全くー冷たいんだからー」スプライトが言った。
(「こんなうさぎみたことないです」)
「こんなうさぎ見たことないです」
(ろいどーるはしゃがんでうさぎんをかんさつしている。)
ロイドールはしゃがんでうさぎんを観察している。
(「そうだよ!うさぎんはしんしゅかもしれないんだよ!」)
「そうだよ!うさぎんは新種かもしれないんだよ!」
(さんにんがかえったらすでにゆうぐれとなっていた。)
三人が帰ったら既に夕暮れとなっていた。
(「わたしたちもかえろう!」)
「私達も帰ろう!」
(「そうだね~」)
「そうだね~」
(よるのあいだはむつきがめんどうをみることとなっている。)
夜の間はムツキが面倒を見ることとなっている。
(「うさぎんまたあしたね!」)
「うさぎんまた明日ね!」
(「それにしてもうさぎん・・・どこでうまれたのかな?」るーふぅがつぶやいた。)
「それにしてもうさぎん…どこで生まれたのかな?」ルーフゥが呟いた。