乳母車/三好達治

昭和の抒情詩の代表作です
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(ははよ)
母よ
(あわくかなしきもののふるなり)
淡くかなしきもののふるなり
(あじさいいろのもののふるなり)
紫陽花いろのもののふるなり
(はてしなきなみきのかげを)
はてしなき並樹のかげを
(そうそうとかぜのふくなり)
そうそうと風のふくなり
(ときはたそがれ)
時はたそがれ
(ははよわたしのうばぐるまをおせ)
母よ 私の乳母車を押せ
(なきぬれるゆうひにむかって)
泣きぬれる夕陽にむかって
(りんりんとわたしのうばぐるまをおせ)
轔轔と私の乳母車を押せ
(あかいふさのあるびろうどのぼうしを)
赤い総のある天鵞絨の帽子を
(つめたきひたいにかむらせよ)
つめたき額にかむらせよ
(たびいそぐとりのれつにも)
旅いそぐ鳥の列にも
(きせつはそらをわたるなり)
季節は空を渡るなり
(あわくかなしきもののふる)
淡くかなしきもののふる
(あじさいいろのもののふるみち)
紫陽花いろのもののふる道
(ははよわたしはしっている)
母よ 私は知っている
(このみちはとおくとおくはてしないみち)
この道は遠く遠くはてしない道