銀河鉄道の夜 3
宮沢賢治 作
このレンズの中を見まわすとしてごらんなさい。
こっちの方はレンズが薄いのでわずかの光る粒、
すなわち星しか見えないのでしょう。
| 順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | arush | 5352 | B++ | 5.7 | 93.5% | 179.9 | 1034 | 71 | 24 | 2025/09/28 |
| 2 | sada | 3230 | E++ | 3.3 | 96.1% | 307.7 | 1035 | 41 | 24 | 2025/10/14 |
関連タイピング
-
知ってる?
プレイ回数329419打 -
SOS信号受けて貨物船が向かった先には船がなく…
プレイ回数1580長文4131打 -
芥川龍之介
プレイ回数5.5万長文かな1675打 -
プレイ回数1091長文6506打
-
父親がイワンに残した食うに困らぬ「行末」とは。
プレイ回数1174長文3070打 -
プレイ回数1641長文4369打
-
夏目漱石
プレイ回数16万長文かな512打 -
少年探偵団シリーズ第1作品『怪人二十面相』
プレイ回数998長文4071打
問題文
(せんせいはなかにたくさんひかるすなのつぶのはいった)
先生は中にたくさん光る砂のつぶの入った
(おおきなりょうめんのとつれんずをさしました。)
大きな両面の凸レンズを指しました。
(「あまのがわのかたちはちょうどこんななのです。)
「天の川の形はちょうどこんななのです。
(このいちいちのひかるつぶが、みんなわたくしどものたいようとおなじように)
このいちいちの光るつぶが、みんな私どもの太陽と同じように
(じぶんでひかっているほしだとかんがえます。)
じぶんで光っている星だと考えます。
(わたくしどものたいようがこのほぼなかごろにあって)
私どもの太陽がこのほぼ中ごろにあって
(ちきゅうがそのすぐちかくにあるとします。)
地球がそのすぐ近くにあるとします。
(みなさんはよるにこのまんなかにたって、)
みなさんは夜にこのまん中に立って、
(このれんずのなかをみまわすとしてごらんなさい。)
このレンズの中を見まわすとしてごらんなさい。
(こっちのほうはれんずがうすいのでわずかのひかるつぶ、)
こっちの方はレンズが薄いのでわずかの光る粒、
(すなわちほししかみえないのでしょう。)
すなわち星しか見えないのでしょう。
(こっちやこっちのほうはがらすがあついので、)
こっちやこっちの方はガラスが厚いので、
(ひかるつぶ、すなわちほしがたくさんみえ、)
光る粒、すなわち星がたくさん見え、
(そのとおいのはぼうっとしろくみえるという、)
その遠いのはぼうっと白く見えるという、
(これがつまりこんにちのぎんがのせつなのです。)
これがつまり今日の銀河の説なのです。
(そんならこのれんずのおおきさがどれくらいあるか、)
そんならこのレンズの大きさがどれくらいあるか、
(またそのなかのさまざまのほしについては、もうじかんですから、)
またその中のさまざまの星については、もう時間ですから、
(このつぎのりかのじかんにおはなしします。)
このつぎの理科の時間にお話しします。
(ではきょうはそのぎんがのおまつりなのですから、)
では今日はその銀河のお祭りなのですから、
(みなさんはそとへでてよくそらをごらんなさい。)
みなさんは外へでてよく空をごらんなさい。
(ではここまでです。ほんやのーとをおしまいなさい。」)
ではここまでです。本やノートをおしまいなさい。」
(そしてきょうしつじゅうはしばらくつくえのふたをあけたりしめたり)
そして教室中はしばらく机のふたをあけたりしめたり
(ほんをかさねたりするおとがいっぱいでしたが、)
本を重ねたりする音がいっぱいでしたが、
(まもなくみんなはきちんとたってれいをすると、きょうしつをでました。)
まもなくみんなはきちんと立って礼をすると、教室を出ました。