東郷平八郎 聯合艦隊解散の辞 ①

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問題文
(にじゅうえつげつのせいせんすでにおうじとすぎ、)
二十閲月の征戦已に往時と過ぎ、
(わがれんごうかんたいはいまやそのたいむをけつりょうしてここにかいさんすることとなれり。)
我が連合艦隊は今や其の隊務を結了して茲に解散する事となれり。
(しかれどもわれらかいぐんぐんじんのせきむはけしてこれがためにけいげんするものにあらず。)
然れども我等海軍軍人の責務は決して之が為めに軽減するものにあらず。
(このせんえきのしゅうかをえいえんにまっとうし、)
此の戦役の収果を永遠に全し、
(なおますますこくうんのりゅうしょうをふうじせんには、)
尚益々国運の隆昌を扶持せんには、
(ときのへいせんをとわず、)
時の平戦を問はず、
(まづがいしょうにたつべきかいぐんがつねにそのぶりょくをかいようにほぜんし、)
先づ外衝に立つべき海軍が常に其の武力を海洋に保全し、
(いっちょうかんきゅうにおうずるのかくごあるをようす。)
一朝緩急に応ずるの覚悟あるを要す。
(しこうしてぶりょくなるものはかんせんへいきとうのみにあらずして、)
而して武力なるものは艦船兵器等のみにあらずして、
(これをかつようするむけいのじつりょくにあり。)
之を活用する無形の実力にあり。
(ひゃくはつひゃくちゅうのいっぽうよくひゃくはついっちゅうのてきほうもんひゃくもんにたいこうしうるをさとらば、)
百発百中の一砲能く百発一中の敵砲百門に対抗し得るを覚らば、
(われらぐんじんはしゅとしてぶりょくをけいじじょうにもとめざるべからず。)
我等軍人は主として武力を形而上に求めざるべからず。
(ちかくわがかいぐんのしょうりをえたるゆえんも、)
近く我が海軍の勝利を得たる所以も、
(しそんのれいとくによるところおおしといえども、)
至尊の霊徳に頼る所多しと雖も、
(そもそもまたへいそのれんまそのいんをなし、)
抑亦平素の練磨其の因を成し、
(かをせんえきにむすびたるものして、)
果を戦役に結びたるものして、
(もしきおうをもってしょうらいをおすときは、)
若し既往を以て将来を推すときは、
(せいせんやむといえどもやすんじてきゅうけいすべからざるものあるをおぼゆ。)
征戦息むと雖も安じて休憩す可らざるものあるを覚ゆ。