半七捕物帳 弁天娘2

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岡本綺堂 半七捕物帳シリーズ 第13話
順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 berry 7803 7.9 98.1% 271.3 2157 40 37 2024/02/25
2 subaru 6982 S++ 7.2 96.0% 297.9 2170 90 37 2024/01/24

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問題文

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(いつのじだいでも、しちもつとせいはしゅじゅのはんざいじけんと)

いつの時代でも、質物渡世(しちもつとせい)は種々の犯罪事件と

(のがれぬかんけいをもっているので、はんしちはいまこのばんとうのしさいありげなかおいろをみて、)

のがれぬ関係をもっているので、半七は今この番頭の仔細ありげな顔色を見て、

(それがなにかのじけんにからんでいるのではないかとちょっかくした。)

それが何かの事件に絡んでいるのではないかと直覚した。

(しかしりへえはまだちゅうちょしているようで、すぐにはくちをきらなかった。)

しかし利兵衛はまだ躊躇しているようで、すぐには口を切らなかった。

(「ばんとうさん。ひどくむずかしいおはなしらしゅうござんすね」と、はんしちは)

「番頭さん。ひどくむずかしいお話らしゅうござんすね」と、半七は

(じょうだんらしくわらった。「おまえさん、なにかいきごとですかえ。)

冗談らしく笑った。「おまえさん、なにか粋事(いきごと)ですかえ。

(それだとすこしつじばんがちがうが、まあおはなしなさい。なんでもききますから」)

それだと少し辻番が違うが、まあお話なさい。なんでも聴きますから」

(「どういたしまして、ごじょうだんを・・・・・・」と、りへえはあたまをおさえながら)

「どういたしまして、御冗談を……」と、利兵衛は頭をおさえながら

(にがわらいをした。「そういうはでなおはなしだとよろしいのでございますが、)

苦笑いをした。「そういう派手なお話だと宜しいのでございますが、

(ごしょうちのとおりやぼなにんげんでございまして・・・・・・。いえ、じつはおやぶんさん。)

御承知のとおり野暮な人間でございまして……。いえ、実は親分さん。

(ほかのことではございませんが、しょうしょうおちえをはいしゃくしたいとぞんじまして・・・・・・。)

ほかのことではございませんが、少々お知恵を拝借したいと存じまして……。

(おいそがしいところをはなはだごめいわくともぞんじますので、てまえもいろいろ)

お忙しいところを甚だ御迷惑とも存じますので、手前もいろいろ

(かんがえたのでございますが・・・・・・」)

考えたのでございますが……」

(まえおきばかりがとかくながいので、はんしちもすこしじれてきた。)

前置きばかりがとかく長いので、半七もすこし焦(じ)れて来た。

(かれはふたたびまどのほうをみかえって、わざとらしくすいさしのきせるを)

かれは再び窓の方を見かえって、わざとらしく吸いさしの煙管(きせる)を

(ぽんぽんとつよくたたくと、そのおとにおびやかされたように、)

ぽんぽんと強く叩くと、その音におびやかされたように、

(りへえはかたちをあらためた。)

利兵衛は容(かたち)をあらためた。

(「おやぶんさん。てまえはとかくくちべたでこまりますので・・・・・・。まあ、おききください。)

「親分さん。手前はとかく口下手で困りますので……。まあ、お聴きください。

(てまえじしんのことではございませんので、じつはしゅじんのみせにしょうしょう)

手前自身のことではございませんので、実は主人の店に少々

(めんどうなことがおこりまして・・・・・・」)

面倒なことが起りまして……」

など

(「ふむ。おみせでどうしました」)

「ふむ。お店でどうしました」

(「ごぞんじかどうかしりませんが、しゅじんのみせにとくじろうというこぞうがございます。)

「御存じかどうか知りませんが、主人の店に徳次郎という小僧がございます。

(ことしじゅうろくで、ちかいうちにまえがみをとることになっております。)

ことし十六で、近いうちに前髪を取ることになって居ります。

(それがなんだかわからないようなびょうきで、きのうなくなりましたのでございます」)

それが何だか判らないような病気で、きのう亡くなりましたのでございます」

(「やれ、やれ、かわいそうに・・・・・・。どんなこぞうさんだかよくおぼえていないが、)

「やれ、やれ、可哀そうに……。どんな小僧さんだかよく覚えていないが、

(なにしろじゅうごやじゅうろくでしんじゃきのどくだ。ところで、それが)

なにしろ十五や十六で死んじゃ気の毒だ。ところで、それが

(どうかしたんですかえ」)

どうかしたんですかえ」

(「とくじろうははんつきほどまえから、きゅうにこうちゅうがはれふさがりましてくちをきくことが)

「徳次郎は半月ほど前から、急に口中が腫れふさがりまして口を利くことが

(できなくなりました。でいりのいしゃにてあてをしてもらいましたが、)

出来なくなりました。出入りの医者に手当をして貰いましたが、

(だんだんわるくなりますばかりで、よんどころなくかごにのせまして、)

だんだん悪くなりますばかりで、よんどころなく駕籠に乗せまして、

(ひとまずやどへさげましたのでございます。ところが、やどはほんじょあいおいちょうの)

ひとまず宿へ下げましたのでございます。ところが、宿は本所相生町の

(とくぞうというさかなやで、ふだんからしごくじっていなにんげんでございます。)

徳蔵という魚屋で、ふだんから至極実体(じってい)な人間でございます。

(ところが、やどへかえりましてからとくじろうのもようがいよいよわるくなりまして、)

ところが、宿へ帰りましてから徳次郎の模様がいよいよ悪くなりまして、

(とうとうきのうのやっつごろ(ごごにじ)にいきをひきとったそうで、)

とうとうきのうの八ツ頃(午後二時)に息を引き取ったそうで、

(まことにかわいそうなことをいたしました。それもまあじゅみょうならいたしかたないので)

まことに可哀そうなことを致しました。それもまあ寿命なら致し方ないので

(ございますが、とうにんがいよいよいきをひきとりますとき、まわらないしたで)

ございますが、当人がいよいよ息を引き取ります時、廻らない舌で

(なにかもうしましたそうで・・・・・・」いいかけて、りへえはまたちゅうちょした。)

何か申しましたそうで……」云いかけて、利兵衛はまた躊躇した。

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