半七捕物帳 弁天娘16

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岡本綺堂 半七捕物帳シリーズ 第13話
順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 berry 7490 7.7 96.6% 257.8 2001 70 32 2024/02/26
2 subaru 7428 7.8 95.3% 256.7 2005 98 32 2024/01/29

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問題文

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(いちばんさきにこのそうどうをききつけたのは、となりのちいさいたびやのていしゅであった。)

一番先にこの騒動を聞きつけたのは、隣りの小さい足袋屋の亭主であった。

(さかなやのうちでなにかどたばたするのをふしぎにおもって、ねまきのままで)

魚屋の家でなにかどたばたするのを不思議に思って、寝衣(ねまき)のままで

(おもてへとびだして、となりのみせのとをひらくと、うちでは「どろぼう、どろぼう」という)

表へ飛び出して、となりの店の戸をひらくと、内では「泥坊、泥坊」という

(にょうぼうのさけびごえがきこえたので、ていしゅはおどろいて、これもおもてで)

女房の叫び声がきこえたので、亭主はおどろいて、これも表で

(「どろぼう、どろぼう」とどなった。このさわぎできんじょのものもおいおいかけつけたが、)

「泥坊、どろぼう」と呶鳴った。この騒ぎで近所の者もおいおい駈け付けたが、

(ぞくはとくぞうをころしてうらぐちからにげてしまったのである。とくぞうはひとから)

賊は徳蔵を殺して裏口から逃げてしまったのである。徳蔵は他人(ひと)から

(うらみをうけるようなおとこではないから、これはおそらくこうでんめあてのものとりで、)

恨みをうけるような男ではないから、これはおそらく香奠めあての物取りで、

(とくぞうがてむかいをしたためにこんなおおごとになったのであろうと、)

徳蔵が手向いをした為にこんな大事になったのであろうと、

(たびやのていしゅはいった。ほかのひとたちのいけんもたいていそれにいっちしていた。)

足袋屋の亭主は云った。ほかの人たちの意見も大抵それに一致していた。

(はんしちはみせぐちにこしをかけてしばらくまっていたが、おとめはなかなかかえって)

半七は店口に腰をかけてしばらく待っていたが、お留はなかなか帰って

(こなかった。このあいだにはんしちはゆだんなくそこらをみまわすと、きのうもきょうも)

来なかった。この間に半七は油断なくそこらを見まわすと、きのうもきょうも

(しょうばいをやすんでいるので、みせのながしはかわいていた。ばんだいもかたすみにつんであった。)

商売を休んでいるので、店の流しは乾いていた。盤台も片隅に積んであった。

(そのばんだいのかげのほうにおおきいさざえやあかがいのからがいくつもころがっているのが、)

その盤台のかげの方に大きい蠑螺や赤貝の殻が幾つもころがっているのが、

(かれのめについた。なかなかおおきいかいだとおもいながら、かれはたちよって)

彼の眼についた。なかなか大きい貝だと思いながら、彼は立ち寄って

(ひとつふたつをてにとってみると、かいはいずれもからばかりで、そのなかの)

一つ二つを手に把ってみると、貝はいずれも殻ばかりで、その中の

(もっともおおきいさざえはうつぶせになっていた。そのさざえのしりをつかんで)

最も大きい蠑螺はうつ伏せになっていた。その蠑螺の尻をつかんで

(ひったてようとすると、それはひどくおもかった。よこにころがして)

引っ立てようとすると、それはひどく重かった。横にころがして

(かいのなかをのぞくと、おくにはなにかかみのようなものがおしこんであるらしいので、)

貝のなかを覗くと、奥にはなにか紙のようなものが押し込んであるらしいので、

(すぐにひきだしてあらためると、それはたしかにひゃくりょうづつみであった。)

すぐに抽(ひ)き出してあらためると、それはたしかに百両包みであった。

(つつみがみにはちのついたゆびのあとがのこっていた。)

つつみ紙には血のついた指のあとが残っていた。

など

(あたりのひとたちにさとられないように、はんしちはそのひゃくりょうづつみをふところに)

あたりの人たちに覚(さと)られないように、半七はその百両包みをふところに

(しのばせた。まだほかになにかあたらしいはっけんはないかとみまわしているところへ、)

忍ばせた。まだほかに何か新しい発見はないかと見まわしているところへ、

(おもてからかのでんすけがふらりとはいってきた。しょうばいにまわるとちゅうとみえて、)

表から彼(か)の伝介がふらりとはいって来た。商売にまわる途中と見えて、

(きょうはたばこのにをせおっていた。かれははんしちのかおをみて、)

きょうは煙草の荷を背負っていた。かれは半七の顔を見て、

(さらにうちのようすをみて、すこしちゅうちょしているらしかった。)

さらに内の様子を見て、すこし躊躇しているらしかった。

(「おはようございます。きのうはごくろうさまでございます」と、)

「お早うございます。きのうは御苦労さまでございます」と、

(かれははんしちにあいさつした。「きょうもなんだかとりこんでいるようですね」)

彼は半七に挨拶した。「きょうもなんだか取り込んでいるようですね」

(「むむ。おおとりこみだ。とくぞうはゆうべころされた」)

「むむ。大取り込みだ。徳蔵はゆうべ殺された」

(「へええ」と、でんすけはくちをあいたままでつったっていた。)

「へええ」と、伝介は口をあいたままで突っ立っていた。

(「ところで、おめえにすこしききてえことがある。ちょいとうらへまわってくれ」)

「ところで、おめえに少し訊きてえことがある。ちょいと裏へまわってくれ」

(おとなしくついてくるでんすけをみちびいて、はんしちはよこてのろじから)

おとなしく付いて来る伝介を導いて、半七は横手の露地から

(うらてのいどばたへまわった。)

裏手の井戸端へまわった。

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