帝都乙女決死隊

(いざすすめはなちらし)

いざ進め　花散らし

(われらはおとめせんし)

われらは　乙女戦士

(たちむかうゆうひより)

立ち向かう　夕日より

(くれないもゆこのほおをみよ)

紅(くれない)燃ゆ　この頬を見よ

(さきだつふこうをおゆるしください)

先立つ不幸を　お許しください

(てをつくたたみはあおくかおり)

手を付く畳は　青く薫り

(われをつちかったやまとのたましい)

我を培った　大和の魂

(せんぞのいえいにさいごのけいれいを)

先祖の遺影に　最後の敬礼を

(だれをまもるいつをまもる)

誰を護る何時(いつ)を守る

(ひとはてんめいにたたかいつづけるのだ)

人は天命に　戦い続けるのだ

(あくのためでなく)

悪の為でなく

(いざとばんしらとりよ)

いざ翔(と)ばん　白鳥(しらとり)よ

(わたしはおとめけんし)

私は　乙女剣士

(はばたけるつばさこそ)

羽ばたける　翼こそ

(とらわれないゆいいつのじゆう)

捕らわれない　唯一の自由

(おんなとうまれやさしきをしり)

女と生まれ　優しきを知り

(あいをうむみなれど)

愛を生む身なれど

(このままなにもせずに)

このまま何もせずに

(おいるはしぬよりつらいのです)

老いるは死ぬより辛いのです

(ちのみごにのますちちはこのちしお)

乳呑み子に飲ます　乳はこの血潮

(もどらずもはははおまえのなか)

戻らずも母は　おまえの中

(そこくせおいたつつよいこにそだて)

祖国　背負い立つ　強い子に育て

(ほたるになりほしになりみまもらん)

螢(ほたる)になり星になり　見守らん

(すべてすてるわけではない)

すべて捨てるわけではない

(めぐりゆくいのち)

巡りゆく命

(あしたにあるへいわがむだにならぬよう)

明日に在る平和が　無駄にならぬよう

(いざすすめていとゆく)

いざ進め　帝都行く

(わたしはおとめへいし)

私は乙女兵士

(まいおちるゆきよりも)

舞い落ちる　雪よりも

(まだまっしろくかがやくむね)

まだ真白く　輝く胸

(ああきみにあいいただいたひび)

ああ君に会い　頂いた日々

(うつくしきおもいで)

美しき思い出

(それでもこれがさだめ)

それでもこれが定め

(とどまることはできないのです)

留(とど)まることは　できないのです

(いざすすめはなちらし)

いざ進め　花散らし

(われらはおとめせんし)

われらは　乙女戦士

(たちむかうゆうひより)

立ち向かう　夕日より

(くれないもゆこのほおみよ)

紅(くれない)燃ゆ　この頬見よ

(いざとばんしらとりよ)

いざ翔(と)ばん　白鳥(しらとり)よ

(わたしはおとめけんし)

私は　乙女剣士

(はばたけるつばさこそ)

羽ばたける　翼こそ

(とらわれないゆいいつのじゆう)

捕らわれない　唯一の自由

(おんなにうまれよろこびをしり)

女に生まれ　喜びを知り

(あいをうむみなれば)

愛を産む身なれば

(このままびしょうのまま)

このまま微笑(びしょう)のまま

(おもむくことができるのです)

赴(おもむ)くことができるのです