吾輩は猫である3
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順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | subaru | 7186 | 王 | 7.7 | 93.2% | 300.0 | 2323 | 167 | 31 | 2024/04/25 |
2 | sada | 3046 | E++ | 3.2 | 94.7% | 300.0 | 968 | 54 | 12 | 2024/04/19 |
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問題文
(ようやくのおもいでささはらをはいだすとむこうにおおきないけがある。わがはいはいけのまえに)
ようやくの思いで笹原を這い出すと向うに大きな池がある。吾輩は池の前に
(すわってどうしたらよかろうとかんがえてみた。べつにこれというふんべつもでない。しば)
坐ってどうしたらよかろうと考えて見た。別にこれという分別も出ない。しば
(らくしてないたらしょせいがまたむかえにきてくれるかとかんがえついた。にゃー、にゃー)
らくして泣いたら書生がまた迎に来てくれるかと考え付いた。ニャー、ニャー
(とこころみにやってみたがだれもこないそのうちいけのうえをさらさらとかぜがわたってひ)
と試みにやって見たが誰も来ない。そのうち池の上をさらさらと風が渡って日
(がくれかかる。はらがひじょうにへってきた。なきたくてもこえがでない。しかたがない、)
が暮れかかる。腹が非常に減って来た。泣きたくても声が出ない。仕方がない、
(なんでもよいからくいもののあるところまであるこうとけっしんをしてそろりそろりといけをひだり)
何でもよいから食物のある所まであるこうと決心をしてそろりそろりと池を左
(りにまわりはじめた。どうもひじょうにくるしい。そこをがまんしてむりやりにはっていく)
りに廻り始めた。どうも非常に苦しい。そこを我慢して無理やりに這って行く
(とようやくのことでなんとなくにんげんくさいところへでた。ここへはいったら、どうにかな)
とようやくの事で何となく人間臭い所へ出た。ここへ這入ったら、どうにかな
(るとおもってたけがきのくずれたあなから、とあるていないにもぐりこんだ。えんはふしぎなも)
ると思って竹垣の崩れた穴から、とある邸内にもぐり込んだ。縁は不思議なも
(ので、もしこのたけがきがやぶれていなかったら、わがはいはついにろぼうにがししたか)
ので、もしこの竹垣が破れていなかったなら、吾輩はついに路傍に餓死したか
(もしれんのである。いちじゅのかげとはよくいったものだ。このかきねのあなはこんにちにいた)
も知れんのである。一樹の蔭とはよく云ったものだ。この垣根の穴は今日に至
(るまでわがはいがりんかのみけをほうもんするときのつうろになっている。さてやしきへはしのびこ)
るまで吾輩が隣家の三毛を訪問する時の通路になっている。さて邸へは忍び込
(んだもののこれからさきどうしていいかわからない。そのうちにくらくなる。はらはへ)
んだもののこれから先どうして善いか分らない。そのうちに暗くなる、腹は減
(る、さむさはさむし、あめがふってくるというしまつでもういっこくのゆうよができなくなった。)
る、寒さは寒し、雨が降ってくるという始末でもう一刻の猶予が出来なくなっ
(しかたがないからとにかくあかるくてあたたかそうなほうへほうへとあるいていく。いま)
た。仕方がないからとにかく明るくて暖かそうな方へ方へとあるいて行く。今
(からかんがえるとそのときはすでにいえのうちにはいっておったのだ。ここでわがはいはかの)
から考えるとその時はすでに家の内に這入っておったのだ。ここで吾輩は彼の
(しょせいいがいのにんげんをふたたびみるべききかいにそうぐうしたのである。)
書生以外の人間を再び見るべき機会に遭遇したのである。