星の王子さま 1

順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | あずき | 5305 | B++ | 5.4 | 96.9% | 382.8 | 2098 | 67 | 46 | 2025/01/09 |
2 | なんだかな | 4961 | B | 5.1 | 96.3% | 411.6 | 2123 | 81 | 46 | 2025/01/13 |
3 | chi- | 1952 | F | 2.0 | 94.4% | 1022.3 | 2120 | 124 | 46 | 2025/01/14 |
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問題文
(ぼくがろくさいだったときのことだ。)
僕が六歳だったときのことだ。
(「ほんとうにあったはなし」というげんせいりんのことをかいたほんで、 すごいえをみた。)
『ほんとうにあった話』という原生林のことを書いた本で、 すごい絵を見た。
(もうじゅうをのみこもうとしている、 だいじゃぼあのえだった。)
猛獣を飲みこもうとしている、 大蛇ボアの絵だった。
(さいげんしてみるなら、こんなふうだ。)
再現してみるなら、こんなふうだ。
(ほんにはせつめいもあった。)
本には説明もあった。
(<ぼあはえものをかまずに、まるごとのみこみます。)
<ボアはえものをかまずに、まるごと飲み込みます。
(するとじぶんも、もううごけなくなり、)
すると自分も、もう動けなくなり、
(ろっかげつのあいだねむって、 えものをしょうかしていきます。>)
六か月のあいだ眠って、 えものを消化していきます。>
(ぼくは、じゃんぐるでのぼうけんについて いろんなことをかんがえ、)
僕は、ジャングルでの冒険について いろんなことを考え、
(じぶんでも、いろえんぴつではじめてえをかきあげた。)
自分でも、色えんぴつで初めて絵を描きあげた。
(ぼくのえだいいちごうだ。 こんなふうだった。)
僕の絵第一号だ。 こんなふうだった。
(このけっさくを、ぼくはおとなたちにみせて、 「このえこわい?」ときいてみた。)
この傑作を、僕はおとなたちに見せて、 「この絵こわい?」と聞いてみた。
(するとこたえはこうだった。)
すると答えはこうだった。
(「どうしてぼうしがこわいの?」)
「どうして帽子がこわいの?」
(ぼうしなんかじゃない。)
帽子なんかじゃない。
(それはぞうをしょうかしているだいじゃぼあだったのだ。)
それはゾウを消化している大蛇ボアだったのだ。
(それでぼくは、おとなたちにもわかるように、)
それで僕は、おとなたちにもわかるように、
(ぼあのなかがみえるえをかいてみた。 おとなたちには、いつだってせつめいがいる)
ボアのなかが見える絵を描いてみた。 おとなたちには、いつだって説明がいる
(おかげでぼくのえだいにごうは、こんなふうになった。)
おかげで僕の絵第二号は、こんなふうになった。
(ところがおとなたちは、)
ところがおとなたちは、
(「なかがみえようがみえまいが、 ぼあのえはもうおいときなさい」といった。)
「なかが見えようが見えまいが、 ボアの絵はもう置いときなさい」と言った。
(「それよりもっとちりやれきしや、 さんすうやぶんぽうをやりなさい。」というわけで、)
「それよりもっと地理や歴史や、 算数や文法をやりなさい。」というわけで、
(ぼくはろくさいにして、 がかというすばらしいしょくぎょうをめざすのをあきらめた。)
僕は六歳にして、 画家というすばらしい職業をめざすのをあきらめた。
(ぼくのえだいいちごうもだいにごうもみとめられなくて、 がっかりしたのだ。)
僕の絵第一号も第二号も認められなくて、 がっかりしたのだ。
(おとなというものは、 じぶんたちだけではけっしてなにもわからないから、)
おとなというものは、 自分たちだけではけっしてなにもわからないから、
(こどもはいつもいつもせつめいしなくてはならず、 まったくいやになる・・・・・・)
子どもはいつもいつも説明しなくてはならず、 まったくいやになる……
(こうして、 ほかのしょくぎょうをえらばなくてはならなくなったぼくは、)
こうして、 ほかの職業を選ばなくてはならなくなった僕は、
(やがてひこうきのそうじゅうをならった。)
やがて飛行機の操縦を習った。
(そして、 ほとんどせかいじゅうをとびまわるようになった。)
そして、 ほとんど世界じゅうを飛びまわるようになった。
(たしかにちりは、とてもやくにたった。)
たしかに地理は、とても役に立った。
(ひとめでぼくは、 ありぞなとちゅうごくをみわけることができたのだから。)
ひと目で僕は、 アリゾナと中国を見わけることができたのだから。
(よる、まよったときなど、 そういうちしきがあるとほんとうにたすかる。)
夜、迷ったときなど、 そういう知識があるとほんとうに助かる。
(そんなふうにいきてきたなかで、)
そんなふうに生きてきたなかで、
(ぼくはいわゆるゆうのうなひとたちと、 ずいぶんつきあってきた。)
僕はいわゆる有能な人たちと、 ずいぶんつきあってきた。
(おとなたちといっしょにたくさんくらしたし、 まぢかにみてもきた。)
おとなたちと一緒にたくさん暮らしたし、 間近に見てもきた。
(でもぼくのかんがえは、あまりかわりはしなかった。)
でも僕の考えは、あまり変わりはしなかった。
(ぼくはいつでもぼくのえだいいちごうをもちあるいて、)
僕はいつでも僕の絵第一号を持ち歩いて、
(これはなかなかさえてるなとおもうひとにであうと、 じっけんしてみたのだ。)
これはなかなか冴えてるなと思う人に出会うと、 実験してみたのだ。
(そのひとがほんとうにものごとのわかるひとかどうか、 しりたかったから。)
その人がほんとうにものごとのわかる人かどうか、 知りたかったから。
(でもかえってくるこたえは、いつもおなじだった。)
でも返ってくる答えは、いつも同じだった。
(「ぼうしでしょ。」)
「帽子でしょ。」
(そのあとは、ぼくはもうだいじゃぼあのはなしも、 げんせいりんのはなしも、ほしのはなしもしなかった。)
そのあとは、僕はもう大蛇ボアの話も、 原生林の話も、星の話もしなかった。
(そのひとがわかりそうなことにあわせて、 とらんぷのぶりっじやごるふや、)
その人がわかりそうなことに合わせて、 トランプのブリッジやゴルフや、
(せいじやねくたいのはなしをした。)
政治やネクタイの話をした。
(するとそのおとなは、 じぶんとおなじようにしゅみのいいにんげんとしりあえたとかんじて)
するとそのおとなは、 自分と同じように趣味のいい人間と知り合えたと感じて
(ごきげんになるわけだ・・・・・・)
ごきげんになるわけだ……