星の王子さま 3
順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | HAKU | 7201 | 王 | 7.3 | 97.5% | 279.4 | 2064 | 52 | 51 | 2024/11/13 |
2 | berry | 6796 | S++ | 6.9 | 97.2% | 292.8 | 2047 | 57 | 51 | 2024/11/08 |
3 | 饅頭餅美 | 4421 | C+ | 4.7 | 94.1% | 438.1 | 2066 | 129 | 51 | 2024/11/09 |
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問題文
(おうじさまがどこからきたのかわかるまで、 ぼくにはじかんがかかった。)
王子さまがどこからきたのかわかるまで、 僕には時間がかかった。
(おうじさまはたくさんしつもんをするのに、)
王子さまはたくさん質問をするのに、
(こちらがたずねることには、 まるでおかまいなしのようだったからだ。)
こちらが尋ねることには、 まるでおかまいなしのようだったからだ。
(すこしずつ、 なにもかもがあきらかになっていったのは、)
少しずつ、 なにもかもが明らかになっていったのは、
(たまたまおうじさまのくちからでたことばが、 つながっていってのことだった。)
たまたま王子さまの口から出たことばが、 つながっていってのことだった。
(たとえばはじめてぼくのひこうきをみたとき)
たとえばはじめて僕の飛行機を見たとき
((ひこうきはかかないでおく。 ぼくにはふくざつすぎる))
(飛行機は描かないでおく。 僕には複雑すぎる)
(おうじさまはこうきいたのだ。)
王子さまはこう聞いたのだ。
(「そこにあるものは、なに?」)
「そこにある物は、なに?」
(「ものじゃない。これはとぶんだ。 ひこうきさ。ぼくのひこうき」)
「物じゃない。これは飛ぶんだ。 飛行機さ。僕の飛行機」
(そうしてぼくは、じぶんがとべるんだと、 とくいになっておしえた。)
そうして僕は、自分が飛べるんだと、 得意になって教えた。
(するとおうじさまは、おおごえになった。)
すると王子さまは、大声になった。
(「えっ!きみ、そらからおちてきたんだ!」)
「えっ!きみ、空から落ちてきたんだ!」
(「そうなんだ」)
「そうなんだ」
(こんどはすこしきよわになって、ぼくはこたえた。)
今度は少し気弱になって、僕は答えた。
(「ああ!それはいいや!・・・・・・」)
「ああ!それはいいや!……」
(そうしておうじさまは、 とてもかわいいこえでわらいだしたが)
そうして王子さまは、 とてもかわいい声で笑い出したが、
(ぼくのほうは、かなりはらがたった。)
僕の方は、かなり腹が立った。
(ふじちゃくというさいなんは、 まともにとってほしかったのだ。)
不時着という災難は、 まともにとってほしかったのだ。
(ところがおうじさまは、こうつづけた。)
ところが王子さまは、こう続けた。
(「じゃあ、きっとそらからきたんだね! どのほしから?」)
「じゃあ、きっと空から来たんだね! どの星から?」
(ぼくは、はっとした。)
僕は、はっとした。
(なぜおうじさまがここにいるのかというなぞに ひとすじのひかりがさしたようだった。)
なぜ王子さまがここにいるのかという謎に ひとすじの光が差したようだった。
(そこですかさずきいてみた。)
そこですかさず聞いてみた。
(「それじゃきみは、よそのほしからきたの?」)
「それじゃきみは、よその星から来たの?」
(だがおうじさまは、こたえなかった。)
だが王子さまは、答えなかった。
(ぼくのひこうきをみつめながら、 そっとくびをふっただけだった。)
僕の飛行機を見つめながら、 そっと首をふっただけだった。
(「そうだね、これじゃ、 そんなにとおくからはこられないね・・・・・・」)
「そうだね、これじゃ、 そんなに遠くからは来られないね……」
(そうして、ものおもいにしずんだ。)
そうして、物思いに沈んだ。
(ながいあいだ、そうしていた。)
長いあいだ、そうしていた。
(やがて、 ぽけっとからぼくのあげたひつじをとりだすと、)
やがて、 ポケットから僕のあげたヒツジをとりだすと、
(こんどはそのたからものを、 しみじみとながめつづけた。)
今度はその宝物を、 しみじみとながめつづけた。
(<よそのほし>のことをすこしだけきいて、)
<よその星>のことを少しだけ聞いて
(ぼくはどんなに きょうみをかきたてられたことだろう。)
僕はどんなに 興味をかきたてられたことだろう。
(なんとかして、もっとくわしくしりたかった。)
なんとかして、もっとくわしく知りたかった。
(「きみはどこからきたの、ぼうや? <ぼくのところ>ってどこ?)
「きみはどこから来たの、ぼうや? <ぼくのところ>ってどこ?
(ぼくのひつじをどこへつれていくつもり?」)
僕のヒツジをどこへ連れていくつもり?」
(しばらくじっとかんがえてから、 おうじさまはいった。)
しばらくじっと考えてから、 王子さまは言った。
(「きみのくれたきばこだけど、あれはよる、 ひつじのこやにできるからいいよね」)
「きみのくれた木箱だけど、あれは夜、 ヒツジの小屋にできるからいいよね」
(「そうさ。きみがいいこなら ひるまにひつじをつないでおくつなもあげるよ。)
「そうさ。きみがいい子なら 昼間にヒツジをつないでおく綱もあげるよ。
(それからつなをむすぶくいも」)
それから綱を結ぶ杭も」
(だがこのもうしでは、 おうじさまのきにさわったようだ。)
だがこの申し出は、 王子さまの気にさわったようだ。
(「つないでおく?へんなの!」)
「つないでおく?変なの!」
(「でもつないでおかなかったら、 どこかへいって、いなくなっちゃうだろう」)
「でもつないでおかなかったら、 どこかへ行って、いなくなっちゃうだろう」
(するとぼくのともは、またわらいだした。)
すると僕の友は、また笑いだした。
(「いくって、どこに!」)
「行くって、どこに!」
(「どこだって。ずうっと、まっすぐ・・・・・・」)
「どこだって。ずうっと、まっすぐ……」
(するとおうじさまは、 まじめなかおになっていった。)
すると王子さまは、 まじめな顔になって言った。
(「だいじょうぶなんだ。 ほんとうにちいさいから、ぼくのところは!」)
「だいじょうぶなんだ。 ほんとうに小さいから、ぼくのところは!」
(それから、なんとなくかなしそうに、 いいたした。)
それから、なんとなく悲しそうに、 言いたした。
(「ずうっと、まっすぐいっても、 そんなにとおくにはいけないんだ・・・・・・」)
「ずうっと、まっすぐ行っても、 そんなに遠くには行けないんだ……」