オオカミ王ロボ 6
シートン動物記
アーネスト・トムソン・シートン作
偕成社文庫
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問題文
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(このとき、かうぼーいはうまにひとむちくれると、おおごえをあげてかけつけた。)
このとき、カウボーイは馬にひとムチくれると、大声を上げてかけつけた。
(おおかみどもはれいによってしりぞく。)
オオカミどもは例によって退く。
(おりよくすとりきにーねのびんをもっていたかうぼーいは、)
おりよくストリキニーネの瓶を持っていたカウボーイは、
(めうしのしがいにさんかしょばかり、このどくやくをぬりつけた。)
牝牛の死骸に三ヶ所ばかり、この毒薬をぬりつけた。
(そしていったんひきあげて、どろぼうどもがえさをくいにくるのをまった。)
そしていったん引き上げて、泥棒どもがエサを食いに来るのを待った。
(まちがいなく、このめうしはおおかみがじぶんでころしたものだったからである。)
間違いなく、この牝牛はオオカミが自分で殺したものだったからである。
(ところが、つぎのあさ、しんでころがっているはずのおおかみを、)
ところが、次の朝、死んで転がっているはずのオオカミを、
(さがしにいってみると、どうだろう。)
探しに行ってみると、どうだろう。
(このどろぼうどもは、たしかにめうしをたべるにはたべたが、)
この泥棒どもは、たしかに牝牛を食べるには食べたが、
(どくをぬったところはていねいにぜんぶとりのぞいて、そばにほうりだしてあったのだ。)
毒を塗ったところは丁寧に全部取り除いて、そばに放り出してあったのだ。
(ぼくじょうしゅたちは、いよいよこのおおおおかみをおそれるようになり、)
牧場主たちは、いよいよこの大オオカミを恐れるようになり、
(ろぼのくびにかけられたしょうきんは、いちねんごとにましていった。)
ロボの首にかけられた賞金は、一年ごとに増していった。
(しまいにはいっせんどるになった。)
しまいには一千ドルになった。
(これは、おおかみのしょうきんとしては、ぜんだいみもんのものだ。)
これは、オオカミの賞金としては、前代未聞のものだ。
(れっきとしたにんげんさまでも、もっとすこしのがくでかりだされたことがある。)
れっきとした人間様でも、もっと少しの額で狩り出されたことがある。
(このしょうきんにこころがうごいたか、てきさすのしんりんかんしにんで、たなりーというおとこが、)
この賞金に心が動いたか、テキサスの森林監視人で、タナリーという男が、
(あるひ、からんぽーのたにまをうまでかけのぼってきた。)
ある日、カランポーの谷間を馬で駆け昇って来た。
(みごとなおおかみがりのそうびをととのえていた・・・)
みごとなオオカミ狩りの装備を整えていた・・・
(さいこうきゅうのじゅうとうま、それに、すばらしくおおきなうるふはうんどのいったいだ。)
最高級の銃と馬、それに、すばらしく大きなウルフハウンドの一隊だ。
(これはむかしながらのおおかみりょうけんである。)
これはむかしながらのオオカミ猟犬である。
など
(はるかなるぱんはんどるのへいげんをかけめぐって、)
はるかなるパンハンドルの平原を駆け巡って、
(このいぬとともに、たなりーはかずしれぬおおかみをたおしてきたのだった。)
この犬とともに、タナリーは数知れぬオオカミを倒してきたのだった。
(だから、し、ごにちもすれば、ろぼじいのくびひとつくらい、)
だから、四、五日もすれば、ロボじいの首ひとつくらい、
(やすやすとくらのまえにぶらさげることができるとしんじていた。)
やすやすと鞍の前にぶら下げることができると信じていた。