探偵少年6 ふたりの一郎君
順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | HAKU | 8207 | 神 | 8.3 | 97.9% | 425.0 | 3564 | 76 | 65 | 2024/10/07 |
2 | berry | 7770 | 神 | 7.9 | 98.3% | 443.1 | 3503 | 60 | 65 | 2024/10/14 |
3 | おもち | 7091 | 王 | 7.5 | 94.4% | 472.0 | 3556 | 209 | 65 | 2024/09/30 |
4 | zero | 6608 | S+ | 6.8 | 96.6% | 519.9 | 3559 | 123 | 65 | 2024/10/04 |
5 | miko | 6581 | S+ | 6.7 | 97.7% | 526.8 | 3549 | 82 | 65 | 2024/09/29 |
関連タイピング
-
プレイ回数33長文2266打
-
プレイ回数133かな142打
-
プレイ回数12長文1549打
-
プレイ回数37長文2230打
-
プレイ回数1.6万長文かな4350打
-
プレイ回数3長文かな1546打
-
プレイ回数144長文1007打
-
プレイ回数70長文3895打
問題文
(おとうさんといちろうくんは、むちゅうになって、しろいぬのぬいめをとき、)
おとうさんと一郎君は、むちゅうになって、白犬のぬいめをとき、
(なかのわたを、みんなとりだしてしらべましたが、おうごんのとらは、)
なかのワタを、みんな取りだしてしらべましたが、黄金のトラは、
(どこにもないのです。)
どこにもないのです。
(「おーい、きみたち、あやしいやつをみなかったか。」)
「オーイ、きみたち、あやしいやつを見なかったか。」
(おとうさんは、みはりをしている、ふたりのせいねんにこえをかけました。)
おとうさんは、みはりをしている、ふたりの青年に声をかけました。
(せいねんたちはおどろいて、かけこんできました。)
青年たちはおどろいて、かけこんできました。
(ふたりのぼくさーは、すこしも、もちばをはなれなかったのです。どあもまども、)
ふたりのボクサーは、すこしも、もちばをはなれなかったのです。ドアも窓も、
(しまったままでした。それに、まほうはかせはでんわをかけていたのですから、)
しまったままでした。それに、魔法博士は電話をかけていたのですから、
(ここへこられるはずはありません。)
ここへこられるはずはありません。
(ふしぎなまほうをつかったのでしょうか。はかせのからだが、ふたつになって、)
ふしぎな魔法をつかったのでしょうか。博士のからだが、ふたつになって、
(くうきのようなめにみえないすがたで、このへやへしのびこんだのでしょうか。)
空気のような目に見えない姿で、この部屋へしのびこんだのでしょうか。
(おとうさんといちろうくんと、ふたりのせいねんとで、おうせつまのなかを、くまなく)
おとうさんと一郎君と、ふたりの青年とで、応接間のなかを、くまなく
(しらべましたが、どこにもあやしいところはありません。ぬけあなはもちろん、)
しらべましたが、どこにもあやしいところはありません。ぬけ穴はもちろん、
(にんげんのかくれるようなばしょもなく、おうごんのとらもはっけんされませんでした。)
人間のかくれるような場所もなく、黄金のトラも発見されませんでした。
(いちろうくんはいそいで、こばやしだんちょうにでんわをかけましたが、どこかへでかけて、)
一郎君はいそいで、小林団長に電話をかけましたが、どこかへ出かけて、
(るすでした。こばやししょうねんは、いったい、どこにいたのでしょうか。)
るすでした。小林少年は、いったい、どこにいたのでしょうか。
(うちじゅうが、おおさわぎになりましたが、ふつうのどろぼうではないので、)
うちじゅうが、おおさわぎになりましたが、ふつうのどろぼうではないので、
(けいさつにとどけるわけにはいきません。ただ、ふしぎだ、ふしぎだと、)
警察にとどけるわけにはいきません。ただ、ふしぎだ、ふしぎだと、
(いいあうばかりでした。)
いいあうばかりでした。
(ろくじごろでした。みんながおうせつまへあつまっているところへ、いちろうくんががっこうの)
六時ごろでした。みんなが応接間へ集まっているところへ、一郎君が学校の
(かばんをさげて、はいってきました。そして、へんなことをいうのです。)
カバンをさげて、はいってきました。そして、へんなことをいうのです。
(「おとうさん、しろいぬは?」)
「おとうさん、白犬は?」
(おとうさんは、びっくりして、いちろうくんのかおをみつめました。)
おとうさんは、びっくりして、一郎君の顔を見つめました。
(「おまえは、なにをいってるんだ、しろいぬは、さっき、)
「おまえは、なにをいってるんだ、白犬は、さっき、
(こわしてしまったじゃないか。」)
こわしてしまったじゃないか。」
(「えっ、こわした。それじゃあ、もしや、あれを、)
「えっ、こわした。それじゃあ、もしや、あれを、
(ぬすまれたんじゃありませんか。」)
盗まれたんじゃありませんか。」
(いよいよ、へんです。いちろうくんはきでもちがったのでしょうか。)
いよいよ、へんです。一郎君は気でもちがったのでしょうか。
(「おまえ、がっこうのかばんをさげたりして、いったい、どこへいってたんだ?」)
「おまえ、学校のカバンをさげたりして、いったい、どこへいってたんだ?」
(「ぼく、がっこうからかえるとちゅうで、むりにじどうしゃにのせられ、さるぐつわを)
「ぼく、学校から帰るとちゅうで、むりに自動車にのせられ、さるぐつわを
(はめられて、へんなうちへつれていかれたのです。そして、いま、じどうしゃで、)
はめられて、へんなうちへつれていかれたのです。そして、いま、自動車で、
(うちのちかくまできて、めかくしをはずされたんだけど、そのときには、)
うちの近くまできて、目かくしを外されたんだけど、そのときには、
(もうじどうしゃはどっかへいってしまって、かげもみえなかったのです。」)
もう自動車はどっかへいってしまって、かげも見えなかったのです。」
(それから、ごごよじには、いちろうくんとそっくりのしょうねんが、しろいぬをだきしめて、)
それから、午後四時には、一郎君とそっくりの少年が、白犬をだきしめて、
(おうせつまにいたのだときかされて、いちろうくんはびっくりしてしまいました。)
応接間にいたのだと聞かされて、一郎君はびっくりしてしまいました。
(「そいつは、ぼくのにせものです。まほうはかせが、ぼくをへんなうちへ、)
「そいつは、ぼくのにせものです。魔法博士が、ぼくをへんなうちへ、
(とじこめておいて、そのまに、ぼくとよくにたこどもに、へんそうをさせて、)
とじこめておいて、そのまに、ぼくとよくにた子どもに、変装をさせて、
(ここへよこしたのです。)
ここへよこしたのです。
(ぼくにばけたこどもが、しろいぬをだきしめているあいだに、ぬいめをといて、)
ぼくにばけた子どもが、白犬をだきしめているあいだに、ぬいめをといて、
(おうごんのとらをぬすんだのです。おとうさん、そのぼくとそっくりのこどもを、)
黄金のトラを盗んだのです。おとうさん、そのぼくとそっくりの子どもを、
(おうせつまに、ひとりぼっちにしておいたことはありませんか。」)
応接間に、ひとりぼっちにしておいたことはありませんか。」
(「そういえば、わしがてあらいへいくあいだ、ひとりぼっちになっていた。)
「そういえば、わしが手洗いへいくあいだ、ひとりぼっちになっていた。
(さては、あのときに、ぬすみだしたんだな。」)
さては、あのときに、盗みだしたんだな。」
(おとうさんも、やっと、そこへきがつきました。それなら、いちろうのからだを)
おとうさんも、やっと、そこへ気がつきました。それなら、一郎のからだを
(しらべればよかったとおもっても、もうあとのまつりでした。)
しらべればよかったと思っても、もうあとのまつりでした。
(そのとき、またちりりり・・・と、でんわがかかってきました。おとうさんが)
そのとき、またチリリリ・・・と、電話がかかってきました。おとうさんが
(じゅわきをとると、さっきとおなじしわがれごえで、)
受話器をとると、さっきと同じしわがれ声で、
(「どうです、まほうはかせのてなみは?あんなによくにたこどもが、ほかにいるとは)
「どうです、魔法博士の手なみは?あんなによくにた子どもが、ほかにいるとは
(おもわなかったでしょう・・・。」)
思わなかったでしょう・・・。」
(まほうはかせのでんわのこえが、つづきます。)
魔法博士の電話の声が、つづきます。
(「わしのおおぜいのしょうねんのでしのなかから、あんたのむすこさんと、よくにた)
「わしのおおぜいの少年の弟子のなかから、あんたのむすこさんと、よくにた
(こどもをさがしだし、そのしょうねんのかおを、わしのとくいのへんそうじゅつで、いちろうくんと)
子どもをさがしだし、その少年の顔を、わしのとくいの変装術で、一郎君と
(そっくりにばけさせた。それから、きょう、いちろうくんをわしのうちへつれてきて、)
そっくりにばけさせた。それから、きょう、一郎君をわしのうちへつれてきて、
(いちろうくんのくちのききかたや、みぶりを、そのしょうねんにおぼえさせたのです。)
一郎君の口のききかたや、みぶりを、その少年におぼえさせたのです。
(ははは・・・、どうです。わしのまほうのちからが、わかりましたか。さあ、こんどは)
ハハハ・・・、どうです。わしの魔法の力が、わかりましたか。さあ、こんどは
(しょうねんたんていだんが、おうごんのとらをとりかえすのだ。)
少年探偵団が、黄金のトラを取りかえすのだ。
(いちろうくんに、そうおつたえください。」)
一郎君に、そうおつたえください。」
(そして、ぷっつりでんわがきれました。)
そして、プッツリ電話がきれました。
(さて、おはなしは、すこしまえにもどります。そのひの、ごごさんじすぎから、)
さて、お話は、すこしまえにもどります。その日の、午後三時すぎから、
(いのうえさんのうちのまわりに、ふしぎなことが、おこっていました。)
井上さんのうちのまわりに、ふしぎなことが、おこっていました。
(いのうえさんのもんのまえには、こじきのようなきたないしょうねんが、へいにもたれて)
井上さんの門の前には、こじきのようなきたない少年が、へいにもたれて
(いねむりをしていました。そのよこのぽすとのうしろには、さかやのてんいんのような)
いねむりをしていました。その横のポストのうしろには、酒屋の店員のような
(こどもが、みをひそめていました。うらもんのそばのでんちゅうのかげや、そのむこうの)
子どもが、身をひそめていました。裏門のそばの電柱のかげや、そのむこうの
(ごみばこのかげにも、しんぶんはいたつとか、ぎゅうにゅうはいたつのようなしょうねんが、)
ゴミ箱のかげにも、新聞配達とか、牛乳配達のような少年が、
(かくれていました。それらはみんな、しょうねんたんていだんいんのへんそうなのです。)
かくれていました。それらはみんな、少年探偵団員の変装なのです。