王子とこじき 12
作者 マーク・トウェイン
関連タイピング
-
作者 マーク・トウェイン
プレイ回数692 長文2172打 -
作者 エクトール・マロ
プレイ回数1541 長文3265打 -
作者 マーク・トウェイン
プレイ回数716 長文3235打 -
作者 マーク・トウェイン
プレイ回数737 長文2341打 -
作者 エクトール・マロ
プレイ回数901 長文4120打 -
作者 エクトール・マロ
プレイ回数1402 長文2539打 -
作者 マーク・トウェイン
プレイ回数681 長文3277打 -
作者 エクトール・マロ
プレイ回数848 長文3135打
問題文
ふりがな非表示
ふりがな表示
(このとき、どかどかというあしおとがしてとびらをたたくおとがしたかとおもうと)
この時、どかどかという足音がして扉をたたく音がしたかと思うと
(「おい、じょんののんだくれ、おきろ。)
「おい、ジョンの飲んだくれ、起きろ。
(おまえがさっきしたでぶんなぐったじいさんが、しんじまったぞ。)
おまえがさっき下でぶん殴った爺さんが、死んじまったぞ。
(だれかが、おまわりをよびにいったんだ。はやくにげねえととっつかまるぞ」)
誰かが、おまわりを呼びに行ったんだ。早く逃げねえと取っ捕まるぞ」
(これにはちちおやも、がばととびおきた。)
これには父親も、がばと飛び起きた。
(「いけねえ。おまわりにとっつかまりゃひゃくねんめだ。ほかのことまでばれてろうやいきだ)
「いけねえ。おまわりに取っ捕まりゃ百年目だ。他のことまでばれて牢屋行きだ
(おい、どいつもこいつもおきろ。にげるんだ」)
おい、どいつもこいつも起きろ。逃げるんだ」
(えどわーどももちろんおきたが「どこだ・・・ここは・・・」)
エドワードももちろん起きたが「どこだ・・・ここは・・・」
(ゆめのなかでは、うぇすとみんすたーきゅうでんでねていたからだった。)
夢の中では、ウェストミンスター宮殿で寝ていたからだった。
(「とぼけるんじゃねえ。かせぎてのてめえははなさねえぞ」)
「とぼけるんじゃねえ。稼ぎ手のてめえは放さねえぞ」
(ちちおやにくびったまをひっつかまえられたえどわーどは)
父親に首っ玉をひっつかまえられたエドワードは
(とむのかぞくといっしょにがらくたよこちょうをとびだした。)
トムの家族と一緒にがらくた横町を飛び出した。
(あたりはまっくらで、どっちへいってもにぐるまやごみのやまにぶつかった。)
あたりは真っ暗で、どっちへ行っても荷車やごみの山にぶつかった。
(そこで、なんとかあかるいほうへとはしっていった。)
そこで、なんとか明るい方へと走っていった。
(そのうちに、ははおやとあねたちとははぐれてしまったが、)
そのうちに、母親と姉たちとははぐれてしまったが、
(そんなことはちちおやにとってどうでもよかった。)
そんなことは父親にとってどうでもよかった。
(むすこのとむさえつれていれば、これからさき、らくにこじきでくえるとかんがえていたのだ)
息子のトムさえ連れていれば、これから先、楽に乞食で食えると考えていたのだ
(きゅうにあたりがまぶしいくらいにあかるくなった。)
急にあたりがまぶしいくらいに明るくなった。
(てむずがわのかわぎしのかがりびだった。)
テムズ川の川岸のかがり火だった。
(そのなかで、うたったりおどったり、よっぱらったりしたひとのなみが)
その中で、歌ったり踊ったり、酔っぱらったりした人の波が
など
(「わっしょ、わっしょ」とみちにもりあがっていた。)
「わっしょ、わっしょ」と道に盛り上がっていた。
(そのなかへ、えどわーどととむのちちおやはとびこんで)
その中へ、エドワードとトムの父親は飛び込んで
(おしわけながらあるかなければならなかった。)
押し分けながら歩かなければならなかった。
(そのうち、「おい、おまえら、どこへいそぐんだ。のんでいきねえ。)
そのうち、「おい、おまえら、どこへ急ぐんだ。飲んでいきねえ。
(ぐうっといっぱいのみほさなけりゃここをとおさねえぞ」おおおとこにとっつかまってしまった)
ぐうっと一杯飲み干さなけりゃここを通さねえぞ」大男に取っ捕まってしまった
(さけをなみなみとついだこっぷをみて、とむのちちおやはしたなめずりをした。)
酒をなみなみとついだコップを見て、トムの父親は舌なめずりをした。
(「おう、のんでやるとも。えっへっへ。みてろ」)
「おう、飲んでやるとも。えっへっへ。見てろ」
(しかし、おおきなこっぷはりょうてでもつほかない。)
しかし、大きなコップは両手で持つほかない。
(ちちおやは、うっかりえどわーどからてをはなしてこっぷをもった。)
父親は、うっかりエドワードから手を放してコップを持った。
((しめた。いまだ!))
(しめた。今だ!)
(うさぎのようにすばやく、えどわーどはひとのなみのなかにとびこんですがたをけしたのである。)
兎のように素早く、エドワードは人の波の中に飛び込んで姿を消したのである。
(だが、たくさんのひとのあいだをくぐって、ろんどんばしのうえまでくると)
だが、たくさんの人の間をくぐって、ロンドン橋の上まで来ると
(「ほら、あそこだ。あのいちばんあかるいのがおうじさまのおのりになっているふねだ」)
「ほら、あそこだ。あの一番明るいのが王子様のお乗りになっている舟だ」
(こんなこえがえどわーどのみみにはいったのである。)
こんな声がエドワードの耳にはいったのである。
((なに、おうじだと?わたしのにせものがどこへいくのだ))
(なに、王子だと?私の偽物がどこへ行くのだ)