【童話】昼間に出た幽霊

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問題文

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(むかしのことです。)

昔のことです。

(しんさんのおくさんがなくなってさんねんになりました。)

シンさんの奥さんが亡くなって三年になりました。

(しんさんは、おくさんがなくなってから、ずっとひとりでくらしていました。)

シンさんは、奥さんが亡くなってから、ずっと一人で暮らしていました。

(あるなつのこと、しんさんがひるごはんをたべていると、)

ある夏のこと、シンさんが昼ご飯を食べていると、

(そばにぼんやりとしたひとかげがたちました。)

そばにぼんやりとした人影が立ちました。

(よくみると、なくなったおくさんのゆうれいではありませんか。)

よく見ると、亡くなった奥さんの幽霊ではありませんか。

(「なんだい、おまえ。)

「なんだい、おまえ。

(なくなってからもうさんねんになるというのに、なんでいまごろでてきたんだ」)

亡くなってからもう三年になるというのに、なんで今頃出てきたんだ」

(しんさんがいうと、おくさんのゆうれいはいいました。)

シンさんが言うと、奥さんの幽霊は言いました。

(「だって、わたしがしんだとき、)

「だって、私が死んだとき、

(あなたはわたしのじまんのかみを、ばっさりときってしまったじゃないの。)

あなたは私の自慢の髪を、バッサリと切ってしまったじゃないの。

(だから、かみがのびるまでまっていたのよ」)

だから、髪が伸びるまで待っていたのよ」

(しんさんはそれをきいていいました。)

シンさんはそれを聞いて言いました。

(「それは、わるいことをしたな。でもゆうれいは、まよなかにでてくるもんだ。)

「それは、悪いことをしたな。でも幽霊は、真夜中に出てくるもんだ。

(なんでひるまにでてきたんだ」)

なんで昼間に出てきたんだ」

(するとゆうれいは、はずかしそうにこたえました。)

すると幽霊は、恥ずかしそうに答えました。

(「だってわたし、よるはくらくてこわいんだもの・・・」)

「だって私、夜は暗くて怖いんだもの・・・」

(よるがこわいゆうれいもいるんですね。)

夜が怖い幽霊もいるんですね。

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