【童話】裸の王様
順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | Nahanaha | 4821 | B | 5.0 | 96.0% | 331.0 | 1665 | 69 | 33 | 2024/11/02 |
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問題文
(むかし、ひとりのおうさまがいました。)
むかし、一人の王様がいました。
(あたらしいきれいなふくがすきで、まいにちいちじかんごとにちがったふくにきがえていました。)
新しい綺麗な服が好きで、毎日一時間ごとに違った服に着替えていました。
(あるひ、ふたりのうそつきがやってきて、)
ある日、二人のうそつきがやってきて、
(「わたくしどもは、まだだれもみたことがない、うつくしいぬのをおることができます。)
「私共は、まだ誰も見たことがない、美しい布を織ることが出来ます。
(おまけにこのぬのは、ばかものにはまったくみえないというふしぎなぬのでございます」)
おまけにこの布は、馬鹿者には全く見えないという不思議な布でございます」
(と、いいました。)
と、言いました。
(おうさまは、ふたりにたくさんのおかねをあたえ、)
王様は、二人にたくさんのお金を与え、
(おしろのなかでぬのをおらせることにしました。)
お城の中で布を織らせることにしました。
(ふたりは2だいのはたをおいて、さもたちはたらいているようなふりをしました。)
二人は2台の機を置いて、さも立ち働いているようなフリをしました。
(でも、ほんとうははたのうえにはなにもなかったのです。)
でも、本当は機の上には何もなかったのです。
(しばらくして、おうさまはけらいたちをつぎつぎとしごとばへみにいかせました。)
しばらくして、王様は家来たちを次々と仕事場へ見に行かせました。
(どのけらいも、なにもないはたのまえで「これはすばらしい」とかんしんしてみせ、)
どの家来も、何もない機の前で「これはすばらしい」と感心して見せ、
(おうさまにもそうもうしあげました。)
王様にもそう申し上げました。
(だって、みえないといえば、ばかものということになりますからね。)
だって、見えないと言えば、バカ者ということになりますからね。
(そこでこんどは、おうさまがじきじきにでかけていきました。)
そこで今度は、王様が直々に出かけていきました。
(おうさまもからっぽのはたにおどろきましたが、)
王様も空っぽの機に驚きましたが、
(「おお、じつにみごとじゃ」と、まんぞくそうにうなずきました。)
「おお、実に見事じゃ」と、満足そうにうなずきました。
(もちろん、「わしにはなにもみえんぞ」などとはいいたくなかったのです。)
もちろん、「わしには何も見えんぞ」などとは言いたくなかったのです。
(やがてふくがしたてあがり、おうさまはそれをきてまちをあるくことになりました。)
やがて服が仕立て上がり、王様はそれを着て町を歩くことになりました。
(ふたりのうそつきは、はだかになったおうさまにうわぎだのずぼんだのを)
二人のうそつきは、裸になった王様に上着だのズボンだのを
(つぎつぎときせかけるふりをしました。)
次々と着せ掛けるフリをしました。
(おうさまはぎょうれつをしたがえて、まちのとおりをすすんでいきました。)
王様は行列を従えて、町の通りを進んでいきました。
(あつまったひとびとは、ほんとうはなにもみえはしないのに)
集まった人々は、本当は何も見えはしないのに
(「うつくしい」「よくおにあいだ」などとほめそやしました。)
「美しい」「よくお似合いだ」などと誉めそやしました。
(そのなかでひとりのおとこのこがいきなりこういいだしました。)
その中で一人の男の子がいきなりこう言いだしました。
(「おうさまはなにもきてないよ。はだかだよ!」)
「王様は何も着てないよ。裸だよ!」
(このひとことは、たちまちひとびとのあいだにつたわり、)
この一言は、たちまち人々の間に伝わり、
(「なにもきていないって、あのこがいってるよ」)
「何も着ていないって、あの子がいってるよ」
(「そのとおり、おうさまはたしかにはだかだ」)
「その通り、王様は確かに裸だ」
(とうとうおおぜいのさけびごえになりました。)
とうとう大勢の叫び声になりました。
(おうさまもみんなのいうことがほんとうのようにおもえてきましたが、)
王様もみんなの言うことが本当のように思えてきましたが、
(いまさらぎょうれつをやめるわけにはいきません。)
いまさら行列をやめるわけにはいきません。
(おうさまは、はだかのまま、いっそうむねをはってあるいていきました。)
王様は、裸のまま、一層胸を張って歩いていきました。