武者小路実篤『友情』 下篇③
杉子の野島への感情が痛烈です・・・
関連タイピング
-
プレイ回数54長文298打
-
プレイ回数123長文1428打
-
プレイ回数7357264打
-
プレイ回数11万長文かな512打
-
プレイ回数1510長文3168打
-
プレイ回数2589長文2076打
問題文
(のじまさまはこのごろちっともおみえになりません。)
野島さまはこの頃ちっともお見えになりません。
(こないだていげきのろうかでちょっとおめにかかりましたが、)
こないだ帝劇の廊下で一寸お目にかかりましたが、
(すぐきがつかないようにおにげになりました。)
すぐ気がつかないようにお逃げになりました。
(くわしいことはのじまさまからおはなしがあったこととおもいますが、)
くわしいことは野島さまからお話があったことと思いますが、
(わたくしはおどろきました。)
私はおどろきました。
(わたくしはのじまさまをにばんめにそんけいしております。)
私は野島さまを二番目に尊敬しております。
(いいかただとおもいます。)
いい方だと思います。
(わたくしにはもったいないかたともおもわれないことはございません。)
私には勿体ない方とも思われないことは御座いません。
(あなたはきっとそうおおもいになるとおもいます。)
あなたはきっとそうお思いになると思います。
(ですが、わたくしはのじまさまのつまにはしんでもならないつもりでおります。)
ですが、私は野島さまの妻には死んでもならないつもりでおります。
(このことをあなたにもうしておきます。)
このことをあなたに申しておきます。
(りょうしんがはんたいしたからではありません。)
両親が反対したからではありません。
(あにはすこしすすめてもくれました。)
兄は少し勧めてもくれました。
(ですがわたくしは、どうしてものじまさまのわきには、)
ですが私は、どうしても野島さまのわきには、
(いちじかんいじょうはいたくないのです。)
一時間以上は居たくないのです。
(なぜだかじぶんにはわかりません。)
なぜだか自分にはわかりません。
(じぶんではせつめいもつきますが、それはようするのにわたくしのしんけいのはなしで、)
自分では説明もつきますが、それは要するのに私の神経の話で、
(かくほどのこととはおもいません。)
かく程のこととは思いません。
※誹謗中傷、公序良俗に反するコメント、個人情報の投稿、歌詞の投稿、出会い目的の投稿、無関係な宣伝行為は禁止です。削除対象となります。
※このゲームにコメントするにはログインが必要です。
※コメントは日本語で投稿してください。