銀河鉄道の夜 52

(天の川の岸辺 3/3)
男の子がいきなり窓の外をさして叫びました。
右手の低い丘の上に小さな水晶ででもこさえたような、二つのお宮がならんで立っていました。
関連タイピング
-
アニメ「陰の実力者になりたくて!」のEDです。
プレイ回数1346歌詞かな940打 -
プレイ回数282長文2531打
-
青森県の民話です
プレイ回数664長文180秒 -
恋愛の小説です
プレイ回数1618長文1015打 -
夏目漱石「こころ」3-108
プレイ回数1036長文1449打 -
夏目漱石「こころ」3-107
プレイ回数688長文かな1686打 -
読書もタイピングも楽しみたい方へ
プレイ回数559長文2989打 -
夏目漱石「こころ」2-8
プレイ回数1061長文1906打
問題文
(「あれきっとふたごのおほしさまのおみやだよ。」)
「あれきっとふた子のお星さまのお宮だよ。」
(おとこのこがいきなりまどのそとをさしてさけびました。)
男の子がいきなり窓の外をさして叫びました。
(みぎてのひくいおかのうえにちいさなすいしょうででもこさえたような)
右手の低い丘の上に小さな水晶ででもこさえたような
(ふたつのおみやがならんでたっていました。)
二つのお宮がならんで立っていました。
(「ふたごのおほしさまのおみやってなんだい。」)
「ふた子のお星さまのお宮ってなんだい。」
(「あたしまえになんべんもおかあさんからきいたわ。)
「あたし前になんべんもお母さんから聞いたわ。
(ちゃんとちいさなすいしょうのおみやでふたつならんでいるからきっとそうだわ。」)
ちゃんと小さな水晶のお宮で二つならんでいるからきっとそうだわ。」
(「はなしてごらん。ふたごのおほしさまがなにしたっての。」)
「はなしてごらん。ふた子のお星さまが何したっての。」
(「ぼくもしってらい。ふたごのおほしさまがのはらへあそびにでて、)
「ぼくも知ってらい。ふた子のお星さまが野原へ遊びにでて、
(からすとけんかしたんだろう。」)
からすとけんかしたんだろう。」
(「そうじゃないわよ。)
「そうじゃないわよ。
(あのね、あまのがわのきしにね、おっかさんおはなしなすったわ、・・・」)
あのね、天の川の岸にね、おっかさんお話なすったわ、・・・」
(「それからほうきぼしがぎーぎーふーぎーぎーふーていってきたねえ。」)
「それから彗星がギーギーフーギーギーフーていってきたねえ。」
(「いやだわたあちゃん、そうじゃないわよ。それはべつのほうだわ。」)
「いやだわたあちゃん、そうじゃないわよ。それはべつの方だわ。」
(「するとあすこにいまふえをふいているんだろうか。」)
「するとあすこにいま笛を吹いているんだろうか。」
(「いまうみへいってらあ。」)
「いま海へいってらあ。」
(「いけないわよ。もううみからあがっていらっしゃったのよ。」)
「いけないわよ。もう海からあがっていらっしゃったのよ。」
(「そうそう。ぼくしってらあ、ぼくおはなししよう。」)
「そうそう。ぼく知ってらあ、ぼくおはなししよう。」