銀河鉄道の夜 56

(サザンクロス 1/4)
青年がみんなにいいました。
「ぼくも少し汽車へ乗ってるんだよ。」
男の子がいいました。
関連タイピング
-
好評だった小説の続きです
プレイ回数5959長文797打 -
小説作ってみたのでやってみてね! 練習!長文タイピング!
プレイ回数1.3万長文1069打 -
リゼロ名言です。
プレイ回数2916長文かな60秒 -
その名の通り
プレイ回数1154かな617打 -
プレイ回数363長文6506打
-
夏目漱石「こころ」3-44
プレイ回数774長文1231打 -
夏目漱石「こころ」3-40
プレイ回数796長文1546打 -
夏目漱石「こころ」3-46o
プレイ回数687長文かな1226打
問題文
(「ぼーるなげならぼくけっしてはずさない。」)
「ボール投げならぼく決してはずさない。」
(おとこのこがおおいばりでいいました。)
男の子が大威張りでいいました。
(「もうじきさざんくろすです。おりるしたくをしてください。」)
「もうじきサザンクロスです。おりるしたくをしてください。」
(せいねんがみんなにいいました。)
青年がみんなにいいました。
(「ぼくもすこしきしゃへのってるんだよ。」)
「ぼくも少し汽車へ乗ってるんだよ。」
(おとこのこがいいました。)
男の子がいいました。
(かむぱねるらのとなりのおんなのこは)
カムパネルラのとなりの女の子は
(そわそわたってしたくをはじめましたけれども、)
そわそわ立ってしたくをはじめましたけれども、
(やっぱりじょばんにたちとわかれたくないようなようすでした。)
やっぱりジョバンニたちとわかれたくないようなようすでした。
(「ここでおりなきゃいけないのです。」)
「ここでおりなきゃいけないのです。」
(せいねんはきちっとくちをむすんでおとこのこをみおろしながらいいました。)
青年はきちっと口を結んで男の子を見おろしながらいいました。
(「いやだい。ぼくもうすこしきしゃへのってからいくんだい。」)
「いやだい。ぼくもう少し汽車へ乗ってから行くんだい。」
(じょばんにがこらえかねていいました。)
ジョバンニがこらえかねていいました。
(「ぼくたちといっしょにのっていこう。)
「ぼくたちといっしょに乗って行こう。
(ぼくたちどこまでだっていけるきっぷもってるんだ。」)
ぼくたちどこまでだって行ける切符持ってるんだ。」
(「だけどあたしたちもうここでおりなきゃいけないのよ。)
「だけどあたしたちもうここで降りなきゃいけないのよ。
(ここてんじょうへゆくとこなんだから。」)
ここ天上へゆくとこなんだから。」
(おんなのこがさびしそうにいいました。)
女の子がさびしそうにいいました。
(「てんじょうへなんかいかなくたっていいじゃないか。)
「天上へなんか行かなくたっていいじゃないか。
(ぼくたちここでてんじょうよりも)
ぼくたちここで天上よりも
(もっといいとこをこさえなきゃいけないってぼくのせんせいがいったよ。」)
もっといいとこをこさえなきゃいけないってぼくの先生がいったよ。」
(「だっておっかさんもいってらっしゃるし、)
「だっておっ母さんも行ってらっしゃるし、
(それにかみさまがおっしゃるんだわ。」)
それに神さまがおっしゃるんだわ。」
(「そんなかみさまうそのかみさまだい。」)
「そんな神さまうその神さまだい。」
(「あなたのかみさまうそのかみさまよ。」)
「あなたの神さまうその神さまよ。」
(「そうじゃないよ。」)
「そうじゃないよ。」