魯迅 阿Q正伝その16
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問題文
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(「あきゅう、おまえのおふくろのようなものだぜ。)
「阿Q、お前のお袋のようなものだぜ。
(ちょうけのものにおまえがふざけたのは。)
趙家の者にお前がふざけたのは。
(つまりめうえをおかしたんだ。)
つまり目上を犯したんだ。
(おかげでおれはゆうべねることができなかった。)
お蔭で俺はゆうべ寝ることが出来なかった。
(おまえのおふくろのようなものだぜ」)
お前のお袋のようなものだぜ」
(こんなふうにひととおりきょうくんされたが、あきゅうはもちろんだまっていた。)
こんな風に一通り教訓されたが、阿Qはもちろん黙っていた。
(あげくのはてに、よるだからやくにんへのわいろをばいましにして)
挙句の果てに、夜だから役人への賄賂を倍増しにして
(400もんだすのがあたりまえだということになった。)
400文出すのが当り前だということになった。
(あきゅうはいまもちあわせがないから1つのぼうしをしちにいれて、)
阿Qは今持合せがないから1つの帽子を質に入れて、
(5つのじょうけんをけいやくした。)
5つの条件を契約した。
(1、あした、べにろうそく1つい(めかた1きんのものにかぎる))
1、明日、紅蝋燭1対(目方1斤のものに限る)
(せんこう1ふうをちょうけにじさんしてしゃざいすること。)
線香1封を趙家に持参して謝罪すること。
(2、ちょうけではどうしをよんでくびくくりのゆうれいをはらうこと)
2、趙家では道士を喚んで首くくりの幽霊を祓うこと
((くびくくりゆうれいはもっともどうもうなるあっきで、)
(首縊幽霊は最も獰猛なる悪鬼で、
(あきゅうがおんなをくどいたのもそのたたりだとかそうする)。)
阿Qが女を口説いたのもその祟りだと仮想する)。
(ひようはあきゅうのふたんとす。)
費用は阿Qの負担とす。
(3、あきゅうはこんごけっしてちょうけのしきいをこえぬこと。)
3、阿Qは今後決して趙家の敷居を越えぬこと。
(4、うーまにこんごいがいのへんじがあったときには、あきゅうのせきにんとす。)
4、呉媽に今後意外の変事があった時には、阿Qの責任とす。
(5、あきゅうはてまちんとあわせをようきゅうすることをえず。)
5、阿Qは手間賃と袷を要求することを得ず。
(あきゅうはもちろんみなしょうだくしたが、こまったことにはおかねがない。)
阿Qはもちろん皆承諾したが、困ったことにはお金が無い。
など
(さいわいはるでもあるし、いらなくなったわたいれを2000もんにて)
幸い春でもあるし、要らなくなった綿入れを2000文にて
(しちいれしてけいやくをりこうした。)
質入れして契約を履行した。
(そうしてはだかになっておじぎをしたあとは、)
そうして裸になってお辞儀をしたあとは、
(たしかにいくもんかのこったが、)
確かに幾文か残ったが、
(かれはもうぼうしをしちやからうけだそうともおもわず、)
彼はもう帽子を質屋から請け出そうとも思わず、
(あるだけのものはみなさけにしておもいきりよくのんでしまった。)
あるだけのものは皆酒にして思い切りよく飲んでしまった。
(いっぽうちょうけでは、あきゅうからしゅとくしたろうそくもせんこうもつかわずに、)
一方趙家では、阿Qから取得した蝋燭も線香もつかわずに、
(おおおくさんがぶっさんのひまでしまっておいた。)
大奥さんが仏参の日まで蔵っておいた。
(そうしてあのやぶれうわぎのたいはんは、わかおくさんが)
そうしてあの破れ上衣の大半は、若奥さんが
(8がつうんだあかんぼうのおしめになって、)
8月生んだ赤ん坊のおしめになって、
(そのきりくずはうーまのくつぞこにつかわれた。)
その切屑は呉媽の靴底に使われた。