プレスコード2
関連タイピング
問題文
(さくじょおよびはっこうきんしたいしょうのかてごりー(30こうもく))
削除および発行禁止対象のカテゴリー(30項目)
(えとうじゅんは、あめりかこくりつこうぶんしょかんぶんしつのしりょうばんごうrg331,)
江藤淳は、アメリカ国立公文書館分室の資料番号RG331,
(boxno.8568にabriefexplanation)
Box No.8568にA Brief Explanation
(ofthecategoriesofdeletionsand)
of the Categories of Deletions and
(suppressions,dated25november,1946)
Suppressions,dated 25 November,1946
(がほかんされていたことがわかったとのべている。)
が保管されていたことがわかったと述べている。
(この「さくじょとはっこうきんしのかてごりーにかんするかいせつ」)
この「削除と発行禁止のカテゴリーに関する解説」
(においてつぎのようなぐたいてきなけんえつのたいしょうかてごりーが)
において次のような具体的な検閲の対象カテゴリーが
(30こうもくもきていされていた。けんえつではいかにがいとうしているかいなかがしらべられた。)
30項目も規定されていた。検閲では以下に該当しているか否かが調べられた。
(scap(れんごうこくぐんさいこうしれいかんもしくはそうしれいぶ)にたいするひはん)
SCAP(連合国軍最高司令官もしくは総司令部)に対する批判
(きょくとうこくさいぐんじさいばんひはん)
極東国際軍事裁判批判
(ghqがにっぽんこくけんぽうをきそうしたことのげんきゅうとせいりつでのやくわりのひはん)
GHQが日本国憲法を起草したことの言及と成立での役割の批判
((しゅうせい:2018ねん4がつ26にち、えとうしげんわけ「ghqがにっぽんこくけんぽうを)
(修正:2018年4月26日、江藤氏原訳「GHQが日本国憲法を
(きそうしたことにたいするひはん」をえいぶんげんぶんにしたがいしゅうせい。しゅうせいこんきょは)
起草したことに対する批判」を英文原文に従い修正。修正根拠は
(きさいのあめりかこくりつこうぶんしょかんのてんきょぶんしょのきじゅつによる。(ほそやきよし)))
記載のアメリカ国立公文書館の典拠文書の記述に拠る。(細谷清))
(けんえつせいどへのげんきゅう)
検閲制度への言及
(あめりかがっしゅうこくへのひはん)
アメリカ合衆国への批判
(ろしあ(それんぽう)へのひはん)
ロシア(ソ連邦)への批判
(えいこくへのひはん)
英国への批判
(ちょうせんじんへのひはん)
朝鮮人への批判
(ちゅうごくへのひはん)
中国への批判
(そのほかのれんごうこくへのひはん)
その他の連合国への批判
(れんごうこくいっぱんへのひはん(くにをとくていしなくとも))
連合国一般への批判(国を特定しなくとも)
(まんしゅうにおけるにほんじんとりあつかいについてのひはん)
満州における日本人取り扱いについての批判
(れんごうこくのせんぜんのせいさくにたいするひはん)
連合国の戦前の政策に対する批判
(だいさんじせかいたいせんへのげんきゅう)
第三次世界大戦への言及
(れいせんにかんするげんきゅう)
冷戦に関する言及
(せんそうようごのせんでん)
戦争擁護の宣伝
(しんこくにほんのせんでん)
神国日本の宣伝
(ぐんこくしゅぎのせんでん)
軍国主義の宣伝
(なしょなりずむのせんでん)
ナショナリズムの宣伝
(だいとうあきょうえいけんのせんでん)
大東亜共栄圏の宣伝
(そのほかのせんでん)
その他の宣伝
(せんそうはんざいにんのせいとうかおよびようご)
戦争犯罪人の正当化および擁護
(せんりょうぐんへいしとにほんじょせいとのこうしょう)
占領軍兵士と日本女性との交渉
(やみいちのじょうきょう)
闇市の状況
(せんりょうぐんぐんたいにたいするひはん)
占領軍軍隊に対する批判
(きがのこちょう)
飢餓の誇張
(ぼうりょくとふおんのこうどうのせんどう)
暴力と不穏の行動の煽動
(きょぎのほうどう)
虚偽の報道
(ghqまたはちほうぐんせいぶにたいするふてきせつなげんきゅう)
GHQまたは地方軍政部に対する不適切な言及
(かいきんされていないほうどうのこうひょう)
解禁されていない報道の公表
(けんえつのけっか)
検閲の結果
(みんかんけんえつしたい(ccd)はさらに10がつ1にちには「しんちゅうべいぐんのぼうこう・)
民間検閲支隊(CCD)はさらに10月1日には「進駐米軍の暴行・
(せかいのへいわけんせつをさまたげん」というろんせつをけいさいしたとうようけいざいしんぽう)
世界の平和建設を妨げん」という論説を掲載した東洋経済新報
(9がつ29にちごうをおうしゅうした。このきじはいしばしたんざんによって)
9月29日号を押収した。この記事は石橋湛山によって
(しっぴつされたものだった。むらかみよしひとは、これいこう、ぷれすこーどの)
執筆されたものだった。村上義人は、これ以降、プレスコードの
(きていのため、せんりょうぐんしょうへいのはんざいじたいがほうどうされず、かくめでぃあは)
規定のため、占領軍将兵の犯罪自体が報道されず、各メディアは
(「おおきなおとこ」とあんにほのめかさざるをえなかったとはつげんしている。)
「大きな男」と暗に仄めかさざるを得なかったと発言している。
(えとうじゅんはghqによるげんろんとうせいについてのちょしょ「とざされたげんごくうかん」)
江藤淳はGHQによる言論統制についての著書『閉ざされた言語空間』
(のなかでつぎのようにのべている。)
のなかで次のように述べている。
(けんえつをうけ、それをひとくするというこういをかさねているうちに、)
検閲を受け、それを秘匿するという行為を重ねているうちに、
(ひけんえつしゃはしだいにこのあみのめにからみとられ、みずからあたらしいたぶーを)
被検閲者は次第にこの網の目にからみとられ、自ら新しいタブーを
(じゅようし、「じゃあく」なにほんの「きょうどうたい」をせいりつさせてきたでんとうてきな)
受容し、「邪悪」な日本の「共同体」を成立させて来た伝統的な
(かちたいけいをはかいすべき「あらたなきけんのげんせん」にへんしつさせられていく。)
価値体系を破壊すべき「新たな危険の源泉」に変質させられていく。
(このじこはかいによるあたらしいたぶーのじこぞうしょくというそうごさようは、)
この自己破壊による新しいタブーの自己増殖という相互作用は、
(せんごにほんのげんごくうかんのなかで、おそらくいぜんとしてげんざいもなお)
戦後日本の言語空間のなかで、おそらく依然として現在もなお
(つづけられているのである。)
つづけられているのである。
(にほんえいがでは、せんごにせいさくされたしんさくについては)
日本映画では、戦後に制作された新作については
(みんかんじょうほうきょういくきょく(cie)によるしなりおけんえつがおこなわれたほか、)
民間情報教育局(CIE)によるシナリオ検閲が行われたほか、
(せんぜん・せんちゅうのきゅうさくをふくめふぃるむがげんそんするさくひんすべてについて)
戦前・戦中の旧作を含めフィルムが現存する作品全てについて
(ccdによるけんえつがおこなわれた。1945ねん10がつからの1ねんかんをれいにとると、)
CCDによる検閲が行われた。1945年10月からの1年間を例に取ると、
(ccdによるけんえつがおこなわれたさくひんはけい1,516ぽんにあがり、うちいちぶさくじょが)
CCDによる検閲が行われた作品は計1,516本に上り、うち一部削除が
(268ぽん、こうかいふきょかが374ほんであった。こうかいがきょかされたえいがには)
268本、公開不許可が374本であった。公開が許可された映画には
(ccdによるにんしょうばんごうがふよされ、じょうえいじにはそのばんごうがやきこまれた)
CCDによる認証番号が付与され、上映時にはその番号が焼き込まれた
(ぷりんとをしようすることとされた。)
プリントを使用することとされた。
(さくじょ・はっきんしょぶんのじれい)
削除・発禁処分の事例
(せんぜん・せんちゅうのおうべいのしょくみんちしはいについてのけんきゅうしょなど)
戦前・戦中の欧米の植民地支配についての研究書など
(7769さつにおよぶしょもつがかんこうちょう、としょかん、しょてんなどから)
7769冊に及ぶ書物が官公庁、図書館、書店などから
(「ぼっしゅうせんでんようかんこうぶつ」としてぼっしゅうされ、はいきされた。)
「没収宣伝用刊行物」として没収され、廃棄された。
(やく7000さつとすることや、「こじんたくととしょかんをのぞくあらゆるばしょから、)
約7000冊とすることや、「個人宅と図書館を除くあらゆる場所から、
(ひみつうらにぼっしゅうし、かみぱるぷにさいりようするというめいもくで、)
秘密裏に没収し、紙パルプに再利用するという名目で、
(じじつじょうのはいきしょぶんにした。」とされることもある。)
事実上の廃棄処分にした。」とされることもある。