人間失格【太宰治】26
第二の手記最終回です
検事の~飛んでいました。
凄く短い
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問題文
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(けんじのあんなものしずかなぶべつにあうよりは)
検事のあんな物静かな侮蔑に遭うよりは、
(いっそじぶんはじゅうねんのけいをいいわたされたほうがましだったとおもうことさえ)
いっそ自分は十年の刑を言い渡されたほうが、ましだったと思う事さえ、
(ときたまあるほどなのですじぶんはきそゆうよになりました)
時たまある程なのです。自分は起訴猶予になりました。
(けれどもいっこうにうれしくなくよにもみじめなきもちで)
けれども一向にうれしくなく、世にもみじめな気持で、
(けんじきょくのひかえしつのべんちにこしかけひきとりにんのひらめがくるのをまっていました)
検事局の控室のベンチに腰かけ、引取り人のヒラメが来るのを待っていました。
(はいごのたかいまどからゆうやけのそらがみえかもめがおんな)
背後の高い窓から夕焼けの空が見え、鷗が、「女」
(というじみたいなかたちでとんでいました)
という字みたいな形で飛んでいました。