グスコーブドリの伝記23
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問題文
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(ぶどりはゆめではないかとおもいましたら、まもなくひとりのひにやけたひゃくしょうの)
ブドリは夢ではないかと思いましたら、まもなく一人の日にやけた百姓の
(おかみさんのようなひとが、おずおずとはいってきました。それはまるで)
おかみさんのような人が、おずおずとはいって来ました。それはまるで
(かわってはいましたが、あのもりのなかからだれかにつれていかれた)
かわってはいましたが、あの森の中からだれかにつれて行かれた
(ねりだったのです。ふたりはしばらくものもいえませんでしたが、やっとぶどりが)
ネリだったのです。二人はしばらくものも言えませんでしたが、やっとブドリが
(そのごのことをたずねますと、ねりもぼつぼつといーはとーぶのひゃくしょうのことばで)
その後のことをたずねますと、ネリもぼつぼつとイーハトーブの百姓のことばで
(いままでのことをはなしました。ねりをつれていったあのおとこは、みっかばかりのあと)
いままでのことをはなしました。ネリをつれて行ったあの男は、三日ばかりの後
(めんどうくさくなったのか、あるちいさなぼくじょうのちかくへねりをのこしてどこかへ)
めんどうくさくなったのか、ある小さな牧場の近くへネリを残してどこかへ
(いってしまったのでした。
ねりがそこらをないてあるいていますと、)
行ってしまったのでした。
ネリがそこらを泣いて歩いていますと、
(そのまきばのしゅじんがかわいそうにおもっていえへいれてあかんぼうのおもりをさせたりして)
その牧場の主人がかわいそうに思って家へ入れて赤ん坊のお守をさせたりして
(いましたが、だんだんねりはなんでもはたらけるようになったので、とうとう)
いましたが、だんだんネリはなんでも働けるようになったので、とうとう
(さん、よねんまえにそのちいさなぼくじょうのいちばんうえのむすことけっこんしたというのでした。)
三、四年前にその小さな牧場のいちばん上の息子と結婚したというのでした。
(そしてことしはひりょうもふったので、いつもならきゅうひをとおくのはたけまではこび)
そしてことしは肥料もふったので、いつもなら厩肥を遠くの畑まで運び
(ださなければならず、たいへんなんぎしたのを、ちかくのかぶらのはたけへみんな)
ださなければならず、たいへん難儀したのを、近くのかぶらの畑へみんな
(いれたし、とおくのとうもろこしもよくできたので、いえじゅうみんなよろこんで)
入れたし、遠くのとうもろこしもよくできたので、家じゅうみんなよろこんで
(いるというようなこともいいました。またあのもりのなかへしゅじんのむすこと)
いるというようなことも言いました。またあの森の中へ主人のむすこと
(いっしょになんべんもいってみたけれども、いえはすっかりこわれていたし、)
いっしょになんべんも行ってみたけれども、家はすっかりこわれていたし、
(ぶどりはどこへいったかわからないので、いつもがっかりしてかえっていたら、)
ブドリはどこへ行ったかわからないので、いつもがっかりして帰っていたら、
(きのうしんぶんでしゅじんがぶどりのけがをしたことをよんだので、やっとこっちへ)
きのう新聞で主人がブドリのけがをしたことを読んだので、やっとこっちへ
(たずねてきたということもいいました。ぶどりは、なおったらきっとそのいえへ)
たずねてきたということも言いました。ブドリは、なおったらきっとその家へ
(たずねていっておれいをいうやくそくをしてねりをきしました。
それからのごねんは、)
たずねて行ってお礼をいう約束をしてネリを帰しました。
それからの五年は、
など
(ぶどりにはほんとうにたのしいものでした。あかひげのしゅじんのいえにもなんべんも)
ブドリにはほんとうに楽しいものでした。赤ひげの主人の家にもなんべんも
(おれいにいきました。
もうよほどとしはとっていましたが、やはりひじょうなげんきで、)
お礼に行きました。
もうよほど年はとっていましたが、やはり非常な元気で、
(こんどはけのながいうさぎをせんびきいじょうかったり、あかいかんらんばかりはたけにつくったり、)
こんどは毛の長いうさぎを千びき以上飼ったり、赤い甘藍ばかり畑に作ったり、
(あいかわらずのやましはやっていましたが、くらしはずうっといいようでした。)
相変わらずの山師はやっていましたが、暮らしはずうっといいようでした。
(ねりには、かわいらしいおとこのこがうまれました。
ふゆにしごとがひまになると、)
ネリには、かわいらしい男の子が生まれました。
冬に仕事がひまになると、
(ねりはそのこにすっかりこどものひゃくしょうのようなかたちをさせて、しゅじんと)
ネリはその子にすっかり子どもの百姓のようなかたちをさせて、主人と
(いっしょに、ぶどりのいえにたずねてきて、とまっていったりするのでした。)
いっしょに、ブドリの家にたずねてきて、泊まって行ったりするのでした。