【童話】七夕物語
関連タイピング
-
プレイ回数22万歌詞かな953打
-
プレイ回数1688歌詞かな599打
-
プレイ回数8657長文かな490打
-
プレイ回数4.3万長文1048打
-
プレイ回数688歌詞かな865打
-
プレイ回数375歌詞980打
-
プレイ回数1616歌詞778打
-
プレイ回数1.4万長文3123打
問題文
(なつのはれたよる、そらをみあげると、)
夏の晴れた夜、空を見上げると、
(たくさんのほしがまるでひかりのかわがながれているようにみえます。)
たくさんの星がまるで光の川が流れているように見えます。
(あまのがわです。)
天の川です。
(むかし、あまのがわのそばにはてんのかみさまがすんでいました。)
昔、天の川のそばには天の神様が住んでいました。
(てんのかみさまにはひとりのむすめがいました。)
天の神様には一人の娘がいました。
(なまえをおりひめといいました。)
名前を織姫といいました。
(おりひめは、はたをおってかみさまたちのきものをつくるしごとをしていました。)
織姫は、はたを織って神様たちの着物を作る仕事をしていました。
(おりひめがやがてとしごろになると、てんのかみさまは、)
織姫がやがて年頃になると、天の神様は、
(むすめにおむこさんをむかえてやろうとおもいました。)
娘にお婿さんを迎えてやろうと思いました。
(いろいろさがしてみつけたのが、)
いろいろ探して見つけたのが、
(あまのがわのきしでてんのうしをかっているひこぼしというわかものです。)
天の川の岸で天の牛を飼っている彦星という若者です。
(ひこぼしはとてもりっぱなわかものでした。)
彦星はとても立派な若者でした。
(おりひめもかがやくばかりにうつくしいむすめです。)
織姫も輝くばかりに美しい娘です。
(ふたりは、あいてをひとめみただけでだいすきになりました。)
二人は、相手を一目見ただけで大好きになりました。
(ふたりはけっこんし、たのしいせいかつをおくるようになりました。)
二人は結婚し、楽しい生活を送るようになりました。
(でも、なかがよすぎるのもこまりものです。)
でも、仲が良すぎるのも困りものです。
(ふたりはしごとをわすれて、あそんでばかりいるようになったのです。)
二人は仕事を忘れて、遊んでばかりいるようになったのです。
(「おりひめがはたおりをしないので、みんなのきものが、ふるくてぼろぼろです。)
「織姫がはた織をしないので、みんなの着物が、古くてボロボロです。
(はやくぬのをおって、あたらしいきものをつくってください」)
早く布を織って、新しい着物を作ってください」
(「ひこぼしがせわをしないので、うしたちがびょうきになってしまいます」)
「彦星が世話をしないので、牛たちが病気になってしまいます」
(てんのかみさまに、みんながもんくをいいにくるようになりました。)
天の神様に、みんなが文句を言いに来るようになりました。
(かみさまもすっかりこまってしまいました。)
神様もすっかり困ってしまいました。
(どんなにいっても、ふたりはしごとをしようとしません。)
どんなに言っても、二人は仕事をしようとしません。
(てんのかみさまは、とうとうおこりました。)
天の神様は、とうとう怒りました。
(「ふたりは、あまのがわのひがしとにしにわかれてくらすがよい」)
「二人は、天の川の東と西に別れて暮らすがよい」
(こうして、おりひめとひこぼしは、わかれわかれにされてしまったのです。)
こうして、織姫と彦星は、別れ別れにされてしまったのです。
(でも、てんのかみさまは、おりひめがあんまりかなしそうにしているのをみて、)
でも、天の神様は、織姫があんまり悲しそうにしているのを見て、
(「いちねんにいちど、7がつ7かのよるだけ、あってもよろしい」)
「一年に一度、7月7日の夜だけ、会ってもよろしい」
(といいました。)
と言いました。
(おりひめは、どんなによろこんだことでしょう。)
織姫は、どんなに喜んだことでしょう。
(それからは、いちねんにいちどあえるひだけをたのしみにして、)
それからは、一年に一度会える日だけを楽しみにして、
(おりひめはまいにち、いっしょうけんめいはたをおりました。)
織姫は毎日、一生懸命はたを織りました。
(あまのがわのむこうのひこぼしも、てんのうしをかうしごとにせいをだしました。)
天の川の向こうの彦星も、天の牛を飼う仕事に精を出しました。
(そして、まちにまった7がつ7かのよる、)
そして、待ちに待った7月7日の夜、
(おりひめはあまのがわをわたってひこぼしのところへあいにいきます。)
織姫は天の川を渡って彦星の所へ会いに行きます。
(でも、あめがふると、あまのがわのみずかさがふえ、おりひめはかわをわたることができません。)
でも、雨が降ると、天の川の水かさが増え、織姫は川を渡ることが出来ません。
(そんなとき、どこからともなく、かささぎというとりがとんできて、)
そんな時、どこからともなく、カササギという鳥が飛んできて、
(あまのがわにはしをかけ、おりひめをわたしてくれるようになったということです。)
天の川に橋を架け、織姫を渡してくれるようになったということです。