【第115回 検定試験】初段

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日本語ワープロ検定試験
第115回(平成30年7月)速度問題
順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 ももも 6739 S+ 7.1 94.4% 306.7 2195 128 43 2024/09/29
2 なり 4858 B 5.2 93.8% 421.3 2191 144 43 2024/09/22
3 ブリキ 4447 C+ 4.6 96.6% 476.2 2195 77 43 2024/10/07
4 hi 3118 E++ 3.3 94.5% 665.6 2203 127 43 2024/10/18

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問題文

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(おまつりをけんぶつするたのしみのひとつに、いきなはちまきすがたのひとたちがかたにかつぎ、)

お祭りを見物する楽しみの一つに、粋な鉢巻き姿の人たちが肩に担ぎ、

(いせいのよいかけごえをはっしながらねりあるく「みこし」があります。)

威勢の良い掛け声を発しながら練り歩く「みこし」があります。

(また、ふしぎなどうさがきょうみぶかい、)

また、不思議な動作が興味深い、

(からくりにんぎょうをのせたごうかなだしにもみりょうされ、)

からくり人形を乗せた豪華な山車にも魅了され、

(しょうがくせいのころはりょうほうをおいかけて、まちじゅうをはしりまわったものです。)

小学生のころは両方を追い掛けて、街中を走り回ったものです。

(さて、みこしをかんさつしてみると、)

さて、みこしを観察してみると、

(じつにおもしろいけいじょうをしていることにきづくでしょう。)

実に面白い形状をしていることに気付くでしょう。

(うえからじゅんにみると、はなやかにかざりつけられたやねやどうぶぶんがあり、)

上から順に見ると、華やかに飾り付けられた屋根や胴部分があり、

(それらをささえるいちばんしたのどだいに、)

それらを支える一番下の土台に、

(かつぐためのぼうが2ほんさしこまれています。)

担ぐための棒が2本差し込まれています。

(ふんいきやこまやかないしょうは、)

雰囲気や細やかな意匠は、

(じだいとともにへんかしてきたにちがいありませんが、)

時代とともに変化してきたに違いありませんが、

(そのぜんたいのけいじょうにおおきなへんかはないようです。)

その全体の形状に大きな変化はないようです。

(かたちをみるかぎり、みこしのきげんは「こし」とよばれる)

形を見る限り、みこしの起源は「こし」と呼ばれる

(こうきなひとびとをはこぶためののりものだとすいさつできます。)

高貴な人々を運ぶための乗り物だと推察できます。

(にほんにかぎらず、こだいちゅうごくやろーまのひとびとのせいかつをえがいたかいがで、)

日本に限らず、古代中国やローマの人々の生活を描いた絵画で、

(るいじのけいじょうをしただいをすうにんのだんせいがかついでいるようすをみたことがあります。)

類似の形状をした台を数人の男性が担いでいる様子を見たことがあります。

(げんざい、にほんのさいれいでしようされているものは、)

現在、日本の祭礼で使用されているものは、

(きほんてきにじんじゃをもしているというつうせつがあり、)

基本的に神社を模しているという通説があり、

(たしかにおおくはしょうめんにとりいがつけられています。)

確かに多くは正面に鳥居が付けられています。

など

(そのおくにちいさなとびらがあり、きんやあかなどのいろをたようし、)

その奥に小さな扉があり、金や赤などの色を多用し、

(せんさいなきんぞくのそうしょくやさいみつなきぼりがほどこされているなど、)

繊細な金属の装飾や細密な木彫りが施されているなど、

(じんじゃとのきょうつうてんがひじょうにおおいといいます。)

神社との共通点が非常に多いといいます。

(あるせんもんかは、ならじだいにとりおこなわれていたぶんれいのぎしきにつかわれたことがあり、)

ある専門家は、奈良時代に執り行われていた分霊の儀式に使われたことがあり、

(かみさまをはこぶ「こし」といういみが、)

神様を運ぶ「こし」という意味が、

(げんざいのよびなへとへんかしたのだろうとかいせつしています。)

現在の呼び名へと変化したのだろうと解説しています。

(ぜんこくでもゆうめいなえどみこしは、ちいきごとにそうしょくやさいくにとくしょくがあり、)

全国でも有名な江戸みこしは、地域ごとに装飾や細工に特色があり、

(ぜんたいのばらんすややねにとりつけられた)

全体のバランスや屋根に取り付けられた

(とりいのけいじょうやおおきさにもちがいがあります。)

鳥居の形状や大きさにも違いがあります。

(かくえりあにすむひとびとがぎじゅつをそうどういんしてうでをふるい、)

各エリアに住む人々が技術を総動員して腕を振るい、

(たちいきとのさべつかをはかったけっかでしょう。)

他地域との差別化を図った結果でしょう。

(さらに、きんせんてきにさいじをささえたとかんがえられるしょうにんたちの)

さらに、金銭的に祭事を支えたと考えられる商人たちの

(きょうそうしんもなみたいていではなかったはずです。)

競争心も並大抵ではなかったはずです。

(こうしたえどのひとびとのきしつが、よりせんれんされた、)

こうした江戸の人々の気質が、より洗練された、

(いきでうつくしいちいきのざいさんへとはってんさせてきたのです。)

粋で美しい地域の財産へと発展させてきたのです。

(では、さいれいでだんせいたちがかたにかついだみこしをおおきくゆらすりゆうはなんでしょう。)

では、祭礼で男性たちが肩に担いだみこしを大きく揺らす理由は何でしょう。

(それは、のっているかみさまをめざめさせ、)

それは、乗っている神様を目覚めさせ、

(ねがいごとをきいてもらうためだそうです。)

願い事を聞いてもらうためだそうです。

(さらに、ちいきをねりあるくことで、)

さらに、地域を練り歩くことで、

(いったいにすむすべてのひとびとにこううんをあたえてすみずみまであかるくかっきづけ、)

一帯に住むすべての人々に幸運を与えて隅々まで明るく活気づけ、

(もりあげるのです。)

盛り上げるのです。

(きかいがあればわたしも、)

機会があればわたしも、

(じぶんがくらすちいきのしょくにんがじょうねつをかたむけたけっさくをかんさつしてみたいものです。)

自分が暮らす地域の職人が情熱を傾けた傑作を観察してみたいものです。

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