闇の結婚相談所 7

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(やましたのはなしをきいたのうとみは「わかいときはいろいろしっぱいもあるさ。)

山下の話を聞いた納富は「若い時は色々失敗もあるさ。

(おれだっていろんなひとにめいわくをかけてきた。)

俺だっていろんな人に迷惑をかけてきた。

(こうこうのときはぼうそうぞくのいちいんとして、ぬすんだばいくでまちじゅうのどうろを)

高校の時は暴走族の一員として、盗んだバイクで街中の道路を

(あばれまくってはけいさつにほどうされつづけるまいにちをすごしていたよ」)

暴れまくっては警察に歩道され続ける毎日を過ごしていたよ」

(のうとみのまさかのこくはくにやましたが「えっ!?」となってしまったのだった。)

納富のまさかの告白に山下が「えっ!?」となってしまったのだった。

(「ぬすんだばいく・・・?おざきの「15のよる」かよ!!」)

「盗んだバイク・・・?尾崎の「15の夜」かよ!!」

(とおもってしまったのであった。)

と思ってしまったのであった。

(しかしそういうひとでもけいさつかんになれるのだなとおもうと)

しかしそういう人でも警察官になれるのだなと思うと

(ふしぎなきもちになったのだった。)

不思議な気持ちになったのだった。

(かえりぎわにまたいつものようにふたりでばんごはんをともにしたのであった。)

帰り際にまたいつものように二人で晩御飯を共にしたのであった。

(おきなわりょうりをたんのうすることができるていしょくやへいき)

沖縄料理を堪能することが出来る定食屋へ行き

(のうとみは「ごーやーちゃんぷるていしょく」をたのむと、ごーやーがとくいじゃないやましたは)

納富は「ゴーヤーチャンプル定食」を頼むと、ゴーヤーが得意じゃない山下は

(「にんじんしりしりていしょく」、そして「てびち(とんそく)につけ」を)

「にんじんしりしり定食」、そして「てびち(豚足)煮付け」を

(ふたりどうじにたのむことにした。)

二人同時に頼むことにした。

(「やましたくん、とくにおきなわりょうりにはこだわりはないんだね」)

「山下君、特に沖縄料理にはこだわりはないんだね」

(のうとみにいやみっぽくいわれたやましたは)

納富に嫌味っぽく言われた山下は

(「おきなわりょうりにぼくのるーてぃーんなんてありません。しいていうなら)

「沖縄料理に僕のルーティーンなんてありません。強いていうなら

(ぴーまんとかごーやーのようなにがいたべものはいくつになっても)

ピーマンとかゴーヤーのような苦い食べ物はいくつになっても

(にがてなのはにがてです」というのであった。)

苦手なのは苦手です」というのであった。

(のうとみはこっそりとしっているじょうほうをやましたにはなしはじめた。)

納富はこっそりと知っている情報を山下に話し始めた。

など

(「うちやまのこきょうはおきなわのやえやましょとうのはてるまじまのしゅっしんなんだ。)

「内山の故郷は沖縄の八重山諸島の波照間島の出身なんだ。

(にほんさいなんたんのゆうじんじまとしてもゆうめいなところで、かれはちゅうがく3ねんせいまでを)

日本最南端の有人島としても有名な所で、彼は中学3年生までを

(はてるまじまですごし、こうこうはいしがきしないにあるためいしがきじまにわたり、)

波照間島で過ごし、高校は石垣市内にあるため石垣島に渡り、

(だいがくはおきなわほんどにあるこくりつだいがくのほうがくぶのしんがくがきまったので)

大学は沖縄本土にある国立大学の法学部の進学が決まったので

(おきなわほんどへとわたり、そしてしやくしょのしゅうしょくとともにきゅうしゅうちほうへきたんだよ」)

沖縄本土へと渡り、そして市役所の就職と共に九州地方へ来たんだよ」

(へえとおもいながらやましたはじっくりときいていた。)

へえと思いながら山下はじっくりと聞いていた。

(いえにかえってからのやましたは、いんたーねっとでおとりよせした)

家に帰ってからの山下は、インターネットでお取り寄せした

(やまぐちけんでいまわだいのなぎさぷりんと、まっちゃとくろまめのぷりん)

山口県で今話題の渚プリント、抹茶と黒豆のプリン

(はぎまーまれーどのぷりんをでざーととしてたべはじめ)

萩マーマレードのプリンをデザートとして食べ始め

(「おいしい!」とうれしそうにほおばりながら、だいすきなさーかヴぇーヴすの)

「美味しい!」と嬉しそうに頬張りながら、大好きなサーカ・ヴェーヴスの

(firethatburns」をききながらそのひのよるをすごしたのであった。)

FireThatBurns」を聞きながらその日の夜を過ごしたのであった。

(やくそくのひをむかえた。)

約束の日を迎えた。

(やまもときしゃとあうため、のうとみとやましたはしていばしょのかふぇこーとじぼわーるに)

山本記者と会うため、納富と山下は指定場所のカフェ・コートジボワールに

(おとずれていた。ふたりがおとずれたときには、やまもときしゃがすでにとうちゃくしており)

訪れていた。二人が訪れた時には、山本記者がすでに到着しており

(こしをかけたじょうたいでまっていたのであった。)

腰を掛けた状態で待っていたのであった。

(「おまちしてましたよ。じつはここのみせね、ふみえちゃんがおーなーとして)

「お待ちしてましたよ。実はここの店ね、文枝ちゃんがオーナーとして

(はたらくみせなんです!ぜひふみえちゃんのじまんのあじをけいじさんたちにも)

働く店なんです!ぜひ文枝ちゃんの自慢の味を刑事さんたちにも

(あじわってほしいとおもってしょうかいしたんです。)

味わってほしいと思って紹介したんです。

(きっちんにいるふみえちゃんをよんできますのでちょっとまっていてくださいよ」)

キッチンにいる文枝ちゃんを呼んできますのでちょっと待っていてくださいよ」

(やましたがおもわず「あの・・・」というまもなく、やまもとがきっちんへと)

山下が思わず「あの・・・」と言う間もなく、山本がキッチンへと

(むかっていったのであった。)

向かっていったのであった。

(「おもっていたよりたいかくがおおがらでびっくりだな・・・」のうとみがおどろきのひょうじょうで)

「思っていたより体格が大柄でびっくりだな・・・」納富が驚きの表情で

(やまもとをみていたのだった。)

山本を見ていたのだった。

(そしてきっちんからやまもとがふみえちゃんたるじょせいをつれてやってきのだった。)

そしてキッチンから山本が文枝ちゃんたる女性を連れてやってきのだった。

(「けいじさん、ぼくのじまんのつまのふみえちゃんです!!」)

「刑事さん、僕の自慢の妻の文枝ちゃんです!!」

(じまんげにはなすやまもとをみて、ふたりはがくぜんとしてしまったのだった。)

自慢げに話す山本を見て、二人は愕然としてしまったのだった。

(「ふみえちゃんって、おまえどうみても・・・みため)

「文枝ちゃんって、お前どう見ても・・・見た目

(もりくみこじゃねえか・・・」)

森公美子じゃねえか・・・」

(やましたはおもわずいってしまいそうになったが、こころのなかでがまんした。)

山下は思わず言ってしまいそうになったが、心の中で我慢した。

(そこにはやまもとよりさらにたいかくがおおがらの50だいらしきじょせいがあらわれて)

そこには山本よりさらに体格が大柄の50代らしき女性が現れて

(にこりと「おしごとごくろうさまです」というのであった。)

にこりと「お仕事ご苦労様です」というのであった。

(「なかなかおにあいのかっぷるで、うらやましいですね」と)

「なかなかお似合いのカップルで、うらやましいですね」と

(のうとみはいうにとどまったのだった。)

納富は言うにとどまったのだった。

(やまもとがじまんのふみえちゃんをしょうかいすると、ふたりをせきにしょうかいした。)

山本が自慢の文枝ちゃんを紹介すると、二人を席に紹介した。

(「ふみえちゃんとは、ぼくがだいがくじだいにあるばいとをしていたいんしょくてんで)

「文枝ちゃんとは、僕が大学時代にアルバイトをしていた飲食店で

(ふみえちゃんはせんぱいぱーとしてつとめていたのがきっかけでしりあったんです。)

文枝ちゃんは先輩パートして勤めていたのがきっかけで知り合ったんです。

(ぼくはふみえちゃんがどんなくれーまーにたいしてもりんとしたたいおうでせっしているすがたを)

僕は文枝ちゃんがどんなクレーマーに対しても凛とした対応で接している姿を

(みてひとめぼれしてもうあたっくしたんです。ふみえちゃんにはぼくとおなじとしのむすこが)

見て一目惚れして猛アタックしたんです。文枝ちゃんには僕と同じ年の息子が

(いたからふみえちゃんもちゅうちょしていたんですけど、ぼくのいちずなおもいは)

いたから文枝ちゃんも躊躇していたんですけど、僕のいちずな思いは

(かわらないとさらにあぴーるしてつきあうことがせいしきにきまり)

変わらないとさらにアピールして付き合うことが正式に決まり

(ことしになってやっとぼくはだいすきなふみえちゃんのおっとになることが)

今年になってやっと僕は大好きな文枝ちゃんの夫になることが

(せいしきにきまったんです!。25さいのとしのさをのりこえてのけっこんですから)

正式に決まったんです!。25歳の年の差を乗り越えての結婚ですから

(もうぼくのなかではいまはもうしあわせきぶんでいっぱいです!」)

もう僕の中では今はもう幸せ気分でいっぱいです!」

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