銀河鉄道の夜 54

(さそりの火 2/3)
するとある日、いたちに見つかって、食べられそうになったんですって。
さそりは一生けんめいにげてにげたけど、いきなり前に井戸があってその中に落ちてしまったわ、・・・
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問題文
(むかしのばるどらののはらにいっぴきのさそりがいて)
むかしのバルドラの野原に一ぴきのさそりがいて
(ちいさなむしやなんかころしてたべていきていたんですって。)
小さな虫やなんか殺してたべて生きていたんですって。
(するとあるひ、いたちにみつかって)
するとある日、いたちに見つかって
(たべられそうになったんですって。)
食べられそうになったんですって。
(さそりはいっしょうけんめいにげてにげたけど、)
さそりは一生けんめいにげてにげたけど、
(とうとう、いたちにおさえられそうになったわ、)
とうとう、いたちに押さえられそうになったわ、
(そのとき、いきなりまえにいどがあってそのなかにおちてしまったわ、)
そのとき、いきなり前に井戸があってその中に落ちてしまったわ、
(もうどうしてもあがられないでさそりはおぼれはじめたのよ。)
もうどうしてもあがられないでさそりは溺れはじめたのよ。
(そのときさそりはこういっておいのりしたというの。)
そのときさそりはこういってお祈りしたというの。
(ああ、わたしはいままで、いくつものいのちをとったかわからない、)
ああ、わたしはいままで、いくつもの命を獲ったかわからない、
(そしてそのわたしがこんど、いたちにとられようとしたときは)
そしてそのわたしがこんど、いたちに捕られようとしたときは
(あんなにいっしょうけんめいにげた。)
あんなに一生けんめいにげた。
(それでもとうとうこんなになってしまった。)
それでもとうとうこんなになってしまった。
(ああなんにもあてにならない。)
ああなんにもあてにならない。
(どうしてわたしはわたしのからだを)
どうしてわたしはわたしのからだを
(だまっていたちにくれてやらなかったろう。)
だまっていたちにくれてやらなかったろう。
(そしたらいたちもいちにちいきのびたろうに。)
そしたらいたちも一日生きのびたろうに。
(どうかかみさま。わたしのこころをごらんください。)
どうか神さま。わたしの心をごらんください。
(こんなにむなしくいのちをすてず、)
こんなにむなしく命をすてず、
(どうかこのつぎには、まことのみんなのしあわせのために)
どうかこのつぎには、まことのみんなのしあわせのために
(わたしのからだをおつかいください。っていったというの。)
わたしのからだをおつかいください。っていったというの。
(そしたらいつかさそりはじぶんのからだが)
そしたらいつかさそりはじぶんのからだが
(まっかなうつくしいひになってもえて、)
まっ赤なうつくしい火になって燃えて、
(よるのやみをてらしているのをみたって。)
よるのやみを照らしているのを見たって。
(いまでももえてるっておとうさんおっしゃったわ。)
いまでも燃えてるってお父さんおっしゃったわ。
(ほんとうにあのひはそれだわ。」)
ほんとうにあの火はそれだわ。」