銀河鉄道の夜 57
(サザンクロス 2/4)
青年は笑いながらいいました。
| 順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | sada | 3418 | D | 3.5 | 96.9% | 342.5 | 1209 | 38 | 31 | 2025/11/03 |
関連タイピング
-
歴史ゴーストバスターズを一回打つだけの簡単なタイピングです!
プレイ回数428かな22打 -
夏目漱石「こころ」3-104
プレイ回数726長文1672打 -
山本周五郎の小説
プレイ回数610長文1538打 -
泉鏡花の中編小説です
プレイ回数684長文4258打 -
長文に挑戦したい時。
プレイ回数2万長文2062打 -
少年探偵団シリーズ第2作品『少年探偵団』
プレイ回数754長文4502打 -
ハリーポッター呪文
プレイ回数1888かな142打 -
山形県の民話です
プレイ回数1105長文180秒
問題文
(「あなたのかみさまってどんなかみさまですか。」)
「あなたの神さまってどんな神さまですか。」
(せいねんはわらいながらいいました。)
青年は笑いながらいいました。
(「ぼくほんとうはよくしりません、)
「ぼくほんとうはよく知りません、
(けれどもそんなんでなしに、ほんとうのたったひとりのかみさまです。」)
けれどもそんなんでなしに、ほんとうのたったひとりの神さまです。」
(「ほんとうのかみさまはもちろんたったひとりです。」)
「ほんとうの神さまはもちろんたったひとりです。」
(「ああ、そんなんでなしにたったひとりのほんとうのかみさまです。」)
「ああ、そんなんでなしにたったひとりのほんとうの神さまです。」
(「だからそうじゃありませんか。)
「だからそうじゃありませんか。
(わたくしはあなたがたがいまにそのほんとうのかみさまのまえに)
わたくしはあなた方がいまにそのほんとうの神さまの前に
(わたくしたちとおあいになることをいのります。」)
わたくしたちとお会いになることを祈ります。」
(せいねんはつつましくりょうてをくみました。)
青年はつつましく両手を組みました。
(おんなのこもちょうどそのとおりにしました。)
女の子もちょうどその通りにしました。
(みんなほんとうにわかれがおしそうで)
みんなほんとうに別れが惜しそうで
(そのかおいろもすこしあおざめてみえました。)
その顔いろも少し青ざめて見えました。
(じょばんにはあぶなくこえをあげてなきだそうとしました。)
ジョバンニはあぶなく声をあげて泣き出そうとしました。
(「さあもうしたくはいいんですか。じきさざんくろすですから。」)
「さあもうしたくはいいんですか。じきサザンクロスですから。」
(ああそのときでした。)
ああそのときでした。
(みえないあまのがわのずうっとかわしもに、)
見えない天の川のずうっと川下に、
(あおやだいだいや、もうあらゆるひかりでちりばめられたじゅうじかが)
青や橙や、もうあらゆる光でちりばめられた十字架が
(まるでいっぽんのきというふうにかわのなかからたってかがやき、)
まるで一本の木というふうに川の中から立ってかがやき、
(そのうえにはあおじろいくもがまるいわになって)
その上には青じろい雲がまるい環になって
(ごこうのようにかかっているのでした。)
後光のようにかかっているのでした。
(きしゃのなかがまるでざわざわしました。)
汽車の中がまるでざわざわしました。
(みんなあのきたのじゅうじのときのように)
みんなあの北の十字のときのように
(まっすぐにたっておいのりをはじめました。)
まっすぐに立ってお祈りをはじめました。
(あっちにもこっちにも)
あっちにもこっちにも
(こどもがうりにとびついたときのような、よろこびのこえや、)
子どもが瓜に飛びついたときのような、よろこびの声や、
(なんともいいようない)
なんともいいようない
(ふかいつつましいためいきのおとばかりきこえました。)
深いつつましいためいきの音ばかりきこえました。
(そしてだんだんじゅうじかはまどのしょうめんになり、)
そしてだんだん十字架は窓の正面になり、
(あのりんごのにくのようなあおじろいわのくもも)
あのりんごの肉のような青じろい環の雲も
(ゆるやかにゆるやかにめぐっているのがみえました。)
ゆるやかにゆるやかにめぐっているのが見えました。