吾輩は猫である11

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プレイ回数116難易度(4.5) 300秒 長文 長文モードのみ
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順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 りく 5520 A 5.7 96.6% 300.0 1716 60 21 2024/04/05
2 sada 3223 E++ 3.3 96.0% 300.0 1008 41 12 2024/04/24

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問題文

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(わがままもこのくらいならがまんするがわがはいはにんげんのふとくについてこれよりもすうばい)

我儘もこのくらいなら我慢するが吾輩は人間の不得についてこれよりも数倍

(かなしむべきほうどうをみみにしたことがある。)

悲しむべき報道を耳にした事がある。

(わがはいのいえのうらにじっつぼばかりのちゃえんがある。ひろくはないがさっぱりとしたこころもちよ)

吾輩の家の裏に十坪ばかりの茶園がある。広くはないがさっぱりとした心持好

(くひのあたるところだ。うちのこどもがあまりさわいでらくらくひるねのできないときや、あまり)

く日の当る所だ。うちの小共があまり騒いで楽々昼寝の出来ない時や、あまり

(たいくつではらかげんのよくないおりなどは、わがはいはいつでもここへでてこうぜんのきをやしなう)

退屈で腹加減のよくない折などは、吾輩はいつでもここへ出て浩然の気を養う

(のがれいである。あるこはるのおだやかなひのにじごろであったが、わがはいはちゅうはんごこころよく)

のが例である。ある小春の穏やかな日の二時頃であったが、吾輩は昼食後快く

(いっすいしたのち、うんどうかたがたこのちゃえんへとほをはこばした。ちゃのきのねいっぽんいっぽん)

一睡した後、運動かたがたこの茶園へと歩を運ばした。茶の木の根を一本一本

(かぎながら、にしがわのすぎがきのそばまでくると、かれぎくをおしたおしてそのうえにおおきな)

嗅ぎながら、西側の杉垣のそばまでくると、枯菊を押し倒してその上に大きな

(ねこがぜんごふかくにねている。かれはわがはいのちかづくのもいっこうこころづかざるごとく、また)

猫が前後不覚に寝ている。彼は吾輩の近づくのも一向心付かざるごとく、また

(こころづくもむとんちゃくなるごとく、おおきないびきをしてながながとからだをよこたえてねむっている。ひと)

心付くも無頓着なるごとく、大きな鼾をして長々と体を横えて眠っている。他

(のていないにしのびいりたるものがかくまでへいきにねむられるものかと、わがはいはひそかに)

の庭内に忍び入りたるものがかくまで平気に睡られるものかと、吾輩は窃かに

(そのだいたんなるどきょうにおどろかざるをえなかった。かれはじゅんすいのくろねこである。わずかに)

その大胆なる度胸に驚かざるを得なかった。彼は純粋の黒猫である。わずかに

(ごをすぎたるたいようは、とうめいなるこうせんをかれのひふのうえになげかけて、きらきらす)

午を過ぎたる太陽は、透明なる光線を彼の皮膚の上に抛げかけて、きらきらす

(るにこげのあいだよりめにみえぬほのおでももえいずるようにおもわれた。かれはねこじゅうのだいおう)

る柔毛の間より眼に見えぬ炎でも燃え出ずるように思われた。彼は猫中の大王

(ともいうべきほどのいだいなるたいかくをゆうしている。わがはいのばいはたしかにある。)

とも云うべきほどの偉大なる体格を有している。吾輩の倍はたしかにある。吾

(わがはいはたんしょうのねんと、こうきのこころにぜんごをわすれてかれのまえにちょりつしてよねんもなくながめて)

輩は嘆賞の念と、好奇の心に前後を忘れて彼の前に佇立して余念もなく眺めて

(いると、しずかなるこはるのかぜが、すぎがきのうえからでたるごとうのえだをかるくさそってばら)

いると、静かなる小春の風が、杉垣の上から出たる梧桐の枝を軽く誘ってばら

(ばらとにさんまいのはがかれぎくのしげみにおちた。だいおうはかっとそのまんまるのめをひらいた。)

ばらとニ三枚の葉が枯菊の茂みに落ちた。大王はかっとその真丸の眼を開いた。

(いまでもきおくしている。そのめはにんげんのちんちょうするこはくというものよりもはるかにうつくしく)

今でも記憶している。その眼は人間の珍重する琥珀というものよりも遥かに美

(かがやいていた。かれはみうごきもしない。そうぼうのおくからいるごときひかりをわがはいの)

しく輝いていた。彼は身動きもしない。双眸の奥から射るごとき光を吾輩の

など

(わいしょうなるひたいのうえにあつめて、おめえはいったいなんだといった。だいおうにしてはしょうしょうこと)

矮小なる額の上にあつめて、御めえは一体何だと云った。大王にしては少々言

(ばがいやしいとおもったがなにしろそのこえのそこにいぬをもひしぐべきちからがこもっているの)

葉が卑しいと思ったが何しろその声の底に犬をも挫しぐべき力が籠っているの

(でわがはいはすくなからずおそれをいだいた。しかしあいさつをしないとけんのんだとおもったから)

で吾輩は少なからず恐れを抱いた。しかし挨拶をしないと険呑だと思ったから

(「わがはいはねこである。なまえはまだない」となるべくへいきをよそおってれいぜんとこたえた。)

「吾輩は猫である。名前はまだない」となるべく平気を装って冷然と答えた。

(しかしこのときわがはいのしんぞうはたしかにへいじよりもはげしくこどうしておった。かれはおおい)

しかしこの時吾輩の心臓はたしかに平時よりも烈しく鼓動しておった。彼は大

(にけいべつせるちょうしで「なに、ねこだ?ねこがきいてあきれらあ。ぜんてえどこにすんでる)

に軽蔑せる調子で「何、猫だ?猫が聞いてあきれらあ。全てえどこに住んでる

(んだ」ずいぶんぼうじゃくぶじんである。「わがはいはここのきょうしのうちにいるのだ」「どうせ)

んだ」随分傍若無人である。「吾輩はここの教師の家にいるのだ」「どうせそ

(そんなことだろうとおもった。いやにやせてるじゃねえか」とだいおうだけにきえんをふき)

んな事だろうと思った。いやに瘦せてるじゃねえか」と大王だけに気焔を吹き

(かける。ことばつきからさっするとどうもりょうけのねこともおもわれない。しかしその)

かける。言葉付から察するとどうも良家の猫とも思われない。しかしその

(あぶらぎってひまんしているところをみるとごちそうをくってるらしい、ゆたかにくらして)

膏切って肥満しているところを見ると御馳走を食ってるらしい、豊かに暮して

(いるらしい。わがはいは「そういうきみはいったいだれだい」ときかざるをえなかった。)

いるらしい。吾輩は「そう云う君は一体誰だい」と聞かざるを得なかった。

(「おれあくるまやのくろよ」こうぜんたるものだ。くるまやのくろはこのきんぺんでしらぬものなき)

「己れあ車屋の黒よ」昂然たるものだ。車屋の黒はこの近辺で知らぬ者なき乱

(らんぼうねこである。しかしくるまやだけにつよいばかりでちっともきょういくがないからあまりだれも)

暴猫である。しかし車屋だけに強いばかりでちっとも教育がないからあまり誰

(こうさいしない。どうめいけいえんしゅぎのまとになっているやつだ。わがはいはかれのなをきいて)

も交際しない。同盟敬遠主義の的になっている奴だ。吾輩は彼の名を聞いて

(しょうしょうしりこそばゆきかんじをおこすとどうじにいっぽうではけいぶのねんもしょうじたのである。)

少々尻こそばゆき感じを起すと同時に一方では少々軽侮の念も生じたのであ

(わがはいはまずかれがどのくらいむがくであるかをためしてみようとおもってさのもんどう)

る。吾輩はまず彼がどのくらい無学であるかを試してみようと思って左の問答

(をしてみた。)

をして見た。

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