探偵少年4−2 知恵くらべ/江戸川乱歩
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問題文
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(まほうはかせはそういって、どこからかくろいはこをもってきて、そのなかから、)
魔法博士はそういって、どこからか黒い箱を持ってきて、そのなかから、
(ぴかぴかきんいろにひかったものをだして、てーぶるのうえにおきました。)
ピカピカ金色に光ったものを出して、テーブルの上におきました。
(それは、きんいろのとらが、あとあしをまげて、うずくまり、まえあしをぐっと)
それは、金色のトラが、あと足をまげて、うずくまり、まえ足をグッと
(たてて、そらにむかって、うおーとうなっている、たかさじゅっせんちほどの)
立てて、空にむかって、ウオーとうなっている、高さ十センチほどの
(おきものでした。)
置きものでした。
(「これはじゅんきんでできている。めにはだいやがいれてある。)
「これは純金でできている。目にはダイヤがいれてある。
(なんぜんまんという、わしのうちのたからものだ。これをちえくらべのしょうにだすのだよ。)
何千万という、わしのうちの宝物だ。これを知恵くらべの賞に出すのだよ。
(このおうごんのとらを、いまきみたちにわたすから、きみたちは、これをどこかへ)
この黄金のトラを、いまきみたちに渡すから、きみたちは、これをどこかへ
(かくすのだ。わしは、それをさがしだしてぬすんでみせる。すると、こんど)
かくすのだ。わしは、それをさがしだして盗んでみせる。すると、こんど
(きみたちが、わしをみつけだして、このとらをとりかえすのだ。)
きみたちが、わしを見つけだして、このトラを取りかえすのだ。
(ぬすまれてから、にかげつのうちに、とりもどしたら、きみたちのかちだ。)
盗まれてから、二ヶ月のうちに、取りもどしたら、きみたちの勝ちだ。
(もし、かったら、このとらのたからものをきみたちにあげる。)
もし、勝ったら、このトラの宝物をきみたちにあげる。
(つまり、ゆうしょうきみたいなものだね。またにかげつのうちに、)
つまり、優勝旗みたいなものだね。また二ヶ月のうちに、
(とりもどせなかったら、きみたちのまけで、とらはわしのものだ。)
取りもどせなかったら、きみたちの負けで、トラはわしのものだ。
(わかったかね。」)
わかったかね。」
(まほうはかせのふしぎなもうしこみに、にしょうねんは、おもわず、)
魔法博士のふしぎなもうしこみに、二少年は、おもわず、
(かおをみあわせましたが、のろちゃんは、)
顔を見あわせましたが、ノロちゃんは、
(「こばやしさん、しあいのもうしこみに、おうじようよ。そして、)
「小林さん、試合のもうしこみに、おうじようよ。そして、
(ぼくたちのうでまえをみせてやろうよ。」)
ぼくたちの腕まえを見せてやろうよ。」