探偵少年4−2 知恵くらべ/江戸川乱歩
関連タイピング
-
泉鏡花の中編小説です
プレイ回数262長文4879打 -
お気に入りの本はあるかな?
プレイ回数95かな1125打 -
岡本綺堂 半七捕物帳シリーズ 第三話
プレイ回数622長文2241打 -
泉鏡花の中編小説です。
プレイ回数339長文4177打 -
少年探偵団シリーズ第3作品『妖怪博士』
プレイ回数1086長文4702打 -
歴バスあつまれー
プレイ回数1423かな60秒 -
泉鏡花の中編小説です
プレイ回数204長文4913打 -
岡本綺堂 半七捕物帳シリーズ 第三話
プレイ回数601長文1859打
問題文
(まほうはかせはそういって、どこからかくろいはこをもってきて、そのなかから、)
魔法博士はそういって、どこからか黒い箱を持ってきて、そのなかから、
(ぴかぴかきんいろにひかったものをだして、てーぶるのうえにおきました。)
ピカピカ金色に光ったものを出して、テーブルの上におきました。
(それは、きんいろのとらが、あとあしをまげて、うずくまり、まえあしをぐっと)
それは、金色のトラが、あと足をまげて、うずくまり、まえ足をグッと
(たてて、そらにむかって、うおーとうなっている、たかさじゅっせんちほどの)
立てて、空にむかって、ウオーとうなっている、高さ十センチほどの
(おきものでした。)
置きものでした。
(「これはじゅんきんでできている。めにはだいやがいれてある。)
「これは純金でできている。目にはダイヤがいれてある。
(なんぜんまんという、わしのうちのたからものだ。これをちえくらべのしょうにだすのだよ。)
何千万という、わしのうちの宝物だ。これを知恵くらべの賞に出すのだよ。
(このおうごんのとらを、いまきみたちにわたすから、きみたちは、これをどこかへ)
この黄金のトラを、いまきみたちに渡すから、きみたちは、これをどこかへ
(かくすのだ。わしは、それをさがしだしてぬすんでみせる。すると、こんど)
かくすのだ。わしは、それをさがしだして盗んでみせる。すると、こんど
(きみたちが、わしをみつけだして、このとらをとりかえすのだ。)
きみたちが、わしを見つけだして、このトラを取りかえすのだ。
(ぬすまれてから、にかげつのうちに、とりもどしたら、きみたちのかちだ。)
盗まれてから、二ヶ月のうちに、取りもどしたら、きみたちの勝ちだ。
(もし、かったら、このとらのたからものをきみたちにあげる。)
もし、勝ったら、このトラの宝物をきみたちにあげる。
(つまり、ゆうしょうきみたいなものだね。またにかげつのうちに、)
つまり、優勝旗みたいなものだね。また二ヶ月のうちに、
(とりもどせなかったら、きみたちのまけで、とらはわしのものだ。)
取りもどせなかったら、きみたちの負けで、トラはわしのものだ。
(わかったかね。」)
わかったかね。」
(まほうはかせのふしぎなもうしこみに、にしょうねんは、おもわず、)
魔法博士のふしぎなもうしこみに、二少年は、おもわず、
(かおをみあわせましたが、のろちゃんは、)
顔を見あわせましたが、ノロちゃんは、
(「こばやしさん、しあいのもうしこみに、おうじようよ。そして、)
「小林さん、試合のもうしこみに、おうじようよ。そして、
(ぼくたちのうでまえをみせてやろうよ。」)
ぼくたちの腕まえを見せてやろうよ。」