伝道者の書5章(1-11節)

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(1.かみのみやへいくときは、じぶんのあしにきをつけよ。)

1.神の宮へ行くときは、自分の足に気をつけよ。

(ちかよってきくことはおろかなものがいけにえをささげるのにまさる。)

近寄って聞くことは愚かな者がいけにえをささげるのにまさる。

(かれらはじぶんたちがあくをおこなっていることをしらないからだ。)

彼らは自分たちが悪を行っていることを知らないからだ。

(2.かみのまえでは、かるがるしく、こころあせってことばをだすな。)

2.神の前では、軽々しく、心あせってことばを出すな。

(かみはてんにおられ、あなたはちにいるからだ。だから、ことばをすくなくせよ。)

神は天におられ、あなたは地にいるからだ。だから、ことばを少なくせよ。

(3.しごとがおおいとゆめをみる。ことばがおおいとおろかなもののこえとなる。)

3.仕事が多いと夢を見る。ことばが多いと愚かな者の声となる。

(4.かみにせいがんをたてるときには、それをはたすのをおくらせてはならない。)

4.神に誓願を立てるときには、それを果たすのを遅らせてはならない。

(かみはおろかなものをよろこばないからだ。ちかったことははたせ。)

神は愚かな者を喜ばないからだ。誓ったことは果たせ。

(5.ちかってはたさないよりは、ちかわないほうがよい。)

5.誓って果たさないよりは、誓わないほうがよい。

(6.あなたのくちが、あなたにつみをおかさせないようにせよ。)

6.あなたの口が、あなたに罪を犯させないようにせよ。

(ししゃのまえで「あれはかしつだ」といってはならない。)

使者の前で「あれは過失だ」と言ってはならない。

(かみが、あなたのいうことをきいていかり、)

神が、あなたの言うことを聞いて怒り、

(あなたのてのわざをほろぼしてもよいだろうか。)

あなたの手のわざを滅ぼしてもよいだろうか。

(7.ゆめがおおくなると、むなしいことばもおおくなる。ただ、かみをおそれよ。)

7.夢が多くなると、むなしいことばも多くなる。ただ、神を恐れよ。

(8.あるしゅうで、まずしいものがしいたげられ、)

8.ある州で、貧しい者がしいたげられ、

(けんりとせいぎがかすめられるのをみても、そのことにおどろいてはならない。)

権利と正義がかすめられるのを見ても、そのことに驚いてはならない。

(そのうわやくには、それをみはるもうひとりのうわやくがおり、)

その上役には、それを見張るもうひとりの上役がおり、

(かれらよりももっとたかいものたちもいる。)

彼らよりももっと高い者たちもいる。

(9.なににもまして、くにのりえきはのうちをたがやさせるおうである。)

9.何にもまして、国の利益は農地を耕させる王である。

(10.きんせんをあいするものはきんせんにまんぞくしない。)

10.金銭を愛する者は金銭に満足しない。

など

(とみをあいするものはしゅうえきにまんぞくしない。これもまた、むなしい。)

富を愛する者は収益に満足しない。これもまた、むなしい。

(11.ざいさんがふえると、きしょくしゃもふえる。もちぬしにとってなんのえきになろう。)

11.財産がふえると、寄食者もふえる。持ち主にとって何の益になろう。

(かれはそれをめでみるだけだ。)

彼はそれを目で見るだけだ。

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