伝道者の書9章(9-18節)
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問題文
(9.ひのしたであなたにあたえられたむなしいいっしょうのあいだに、)
9.日の下であなたに与えられたむなしい一生の間に、
(あなたのあいするつまとせいかつをたのしむがよい。)
あなたの愛する妻と生活を楽しむがよい。
(それが、いきているあいだに、)
それが、生きている間に、
(ひのしたであなたがするろうくによるあなたのうけるぶんである。)
日の下であなたがする労苦によるあなたの受ける分である。
(10.あなたのてもとにあるなすべきことはみな、じぶんのちからでしなさい。)
10.あなたの手もとにあるなすべきことはみな、自分の力でしなさい。
(あなたがいこうとしているよみには、)
あなたが行こうとしているよみには、
(はたらきもくわだてもちしきもちえもないからだ。)
働きも企ても知識も知恵もないからだ。
(11.わたしはふたたび、ひのしたをみたが、きょうそうはあしのはやいひとのものではなく、)
11.私は再び、日の下を見たが、競走は足の早い人のものではなく、
(たたかいはゆうしのものではなく、またぱんはちえあるひとのものではなく、)
戦いは勇士のものではなく、またパンは知恵ある人のものではなく、
(またとみはさとりのあるひとのものではなく、)
また富は悟りのある人のものではなく、
(あいこはちしきのあるひとのものではないことがわかった。)
愛顧は知識のある人のものではないことがわかった。
(すべてのひとがときときかいにであうからだ。)
すべての人が時と機会に出会うからだ。
(12.しかも、ひとはじぶんのときをしらない。わるいあみにかかったさかなのように、)
12.しかも、人は自分の時を知らない。悪い網にかかった魚のように、
(わなにかかったとりのように、ひとのこらもまた、)
わなにかかった鳥のように、人の子らもまた、
(わざわいのときがとつぜんかれらをおそうと、それにかかってしまう。)
わざわいの時が突然彼らを襲うと、それにかかってしまう。
(13.わたしはまた、ひのしたでちえについてこのようなことをみた。)
13.私はまた、日の下で知恵についてこのようなことを見た。
(それはわたしにとっておおきなことであった。)
それは私にとって大きなことであった。
(14.わずかなひとびとがすむちいさなまちがあった。そこにだいおうがせめてきて、)
14.わずかな人々が住む小さな町があった。そこに大王が攻めて来て、
(これをほういし、これにたいしておおきなとりでをきずいた。)
これを包囲し、これに対して大きなとりでを築いた。
(15.ところが、そのまちに、まずしいひとりのちえあるものがいて、)
15.ところが、その町に、貧しいひとりの知恵ある者がいて、
(じぶんのちえをもちいてそのまちをかいほうした。)
自分の知恵を用いてその町を解放した。
(しかし、だれもこのまずしいひとをきおくしなかった。)
しかし、だれもこの貧しい人を記憶しなかった。
(16.わたしはいう。「ちえはちからにまさる。)
16.私は言う。「知恵は力にまさる。
(しかしまずしいもののちえはさげすまれ、かれのいうこともきかれない。」)
しかし貧しい者の知恵はさげすまれ、彼の言うことも聞かれない。」
(17.ちえあるもののしずかなことばは、おろかなもののあいだのしはいしゃのさけびよりは、)
17.知恵ある者の静かなことばは、愚かな者の間の支配者の叫びよりは、
(よくきかれる。)
よく聞かれる。
(18.ちえはぶきにまさり、ひとりのつみびとはおおくのよいことをうちこわす。)
18.知恵は武器にまさり、ひとりの罪人は多くの良いことを打ちこわす。