伝道者の書10章(1-11節)

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(1.しんだはえは、ちょうごうしたこうゆをくさくし、はっこうさせる。)

1.死んだはえは、調合した香油を臭くし、発酵させる。

(すこしのおろかさは、ちえやえいよよりもおもい。)

少しの愚かさは、知恵や栄誉よりも重い。

(2.ちえあるもののこころはみぎにむき、おろかなもののこころはひだりにむく。)

2.知恵ある者の心は右に向き、愚かな者の心は左に向く。

(3.おろかものがみちをいくとき、しりょにかけている。)

3.愚か者が道を行くとき、思慮に欠けている。

(じぶんがおろかであることを、みなにしらせる。)

自分が愚かであることを、みなに知らせる。

(4.しはいしゃがあなたにむかってりっぷくしても、)

4.支配者があなたに向かって立腹しても、

(あなたはそのばをはなれてはならない。)

あなたはその場を離れてはならない。

(れいせいはおおきなつみをおかさないようにするから。)

冷静は大きな罪を犯さないようにするから。

(5.わたしは、ひのしたにひとつのあくがあるのをみた。)

5.私は、日の下に一つの悪があるのを見た。

(それはけんりょくしゃのおかすかしつのようなものである。)

それは権力者の犯す過失のようなものである。

(6.おろかものがひじょうにたかいくらいにつけられ、)

6.愚か者が非常に高い位につけられ、

(とむものがひくいせきにつけられている。)

富む者が低い席に着けられている。

(7.わたしはどれいたちがうまにのり、)

7.私は奴隷たちが馬に乗り、

(くんしゅたちがどれいのようにちをあるくのをみた。)

君主たちが奴隷のように地を歩くのを見た。

(8.あなをほるものはそれにおちこみ、いしがきをくずすものはへびにかまれる。)

8.穴を掘る者はそれに落ち込み、石垣をくずす者は蛇にかまれる。

(9.いしをきりだすものはいしできずつき、きをわるものはきできけんにさらされる。)

9.石を切り出す者は石で傷つき、木を割る者は木で危険にさらされる。

(10.もしおのがにぶくなったとき、そのはをとがないと、もっとちからがいる。)

10.もし斧が鈍くなったとき、その刃をとがないと、もっと力がいる。

(しかしちえはひとをせいこうさせるのにえきになる。)

しかし知恵は人を成功させるのに益になる。

(11.もしへびがまじないにかからずにかみつくなら、)

11.もし蛇がまじないにかからずにかみつくなら、

(それはへびつかいになんのえきにもならない。)

それは蛇使いに何の益にもならない。

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