卒業31

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問題文
(きゃんぷふぁいやーのじゅんびをしていたわたし。)
キャンプファイヤーの準備をしていた私。
(みずうみのたいがんでてをふるひとたちがいた。)
湖の対岸で手を振る人たちがいた。
(とおくてわからなかったけれど、てをふりかえしてみた。)
遠くてわからなかったけれど、手を振り返してみた。
(あたりがうすぐらくなり、きゃんぷふぁいやーがはじまった。)
辺りが薄暗くなり、キャンプファイヤーが始まった。
(おさむさんのきがえをてつだって、かおのめいくをしておくりだした。)
修さんの着替えを手伝って、顔のメイクをして送り出した。
(がっしゅくじょへもどりおさむさんのふくをよういして、かえってくるのをまっていた。)
合宿所へ戻り修さんの服を用意して、帰ってくるのを待っていた。
(きゃんぷふぁいやーもぶじにおわり、ちゅうがくせいはおのおのへやへもどりしゅうしん。)
キャンプファイヤーも無事に終わり、中学生は各々部屋へ戻り就寝。
(おさむさんはきがえをしに2かいへあがっていった。)
修さんは着替えをしに二階へ上がって行った。
(わたしはしゅうさんにおにぎりをつくるためにしょくどうにいた。)
私は修さんにおにぎりを作るために食堂にいた。
(がいがにぎやかなことをふしぎにかんじて、げんかんにでたとき)
外がにぎやかな事を不思議に感じて、玄関に出た時
(「あ~!!みつけた!!」)
「あ~!!見つけた!!」
(あの4にんぐみがあらわれた。)
あの4人組が現れた。
(そう・・・あのときてをふっていたのはかれらだった。)
そう…あの時手を振っていたのは彼らだった。
(わたしがふよういにてをふったのがいけなかったのだ。)
私が不用意に手を振ったのがいけなかったのだ。
(「かのじょ、さっきてをふってくれたよね。」)
「彼女、さっき手を振ってくれたよね。」
(「あれはごうりゅうしてもいいってことだよね?」)
「あれは合流してもいいってことだよね?」
(「ち、ちがいます!!!あ、あれは、ふったことにたいして)
「ち、違います!!!あ、あれは、振ったことに対して
(ただぶりかえしただけでいみはないです!!」)
ただ振り返しただけで意味はないです!!」
(「そんなこといわないでいこうよ、)
「そんなこと言わないで行こうよ、
(わざわざむかえにきたんだからさ。」)
わざわざ迎えに来たんだからさ。」
(わたしはうでをつかまれたはずみにおにぎりとおちゃがとれーからおちて)
私は腕を掴まれたはずみにおにぎりとお茶がトレーから落ちて
(おさらとゆのみががわれた。)
お皿と湯呑がが割れた。
(がっしゃ~ん!!!)
ガッシャ~ン!!!
(「はなして!!!はなしてください!!!!」)
「放して!!!放してください!!!!」
(「あばれるともっといたいよ。」)
「暴れるともっと痛いよ。」
(ふたりのおとこにうでをつかまれてわたしはうごけなかった。)
二人の男に腕を掴まれて私は動けなかった。
(「なにをしている!!」)
「何をしている!!」
(おさむさんがかいだんからかけおりてきた。)
修さんが階段から駆け下りてきた。
(わたしをおとこたちのてからはなしてくれた、)
私を男たちの手から放してくれた、
(「めぐ2かいへいっていろ!!」)
「メグ2階へ行っていろ!!」
(「でも・・・。」)
「でも・・・・。」
(「はやくいくんだ!!!」)
「早く行くんだ!!!」
(いままでにみたことのないこわいかおをこえだった。)
今までに見たことのない怖い顔を声だった。
(わたしはふるえてそのばからうごくことができなかった。)
私は震えてその場から動くことが出来なかった。
(ほかのこうしのせんせいがへやからでてきて、けいさつにれんらくをしている。)
他の講師の先生が部屋から出てきて、警察に連絡をしている。
(「おじさんがいいかっこうするんじゃないよ、けがするよ。」)
「おじさんがいい恰好するんじゃないよ、ケガするよ。」
(ひとりのおとこがないふをだした。)
一人の男がナイフを出した。
(「おさむさんあぶない!!!」)
「修さん危ない!!!」
(わたしがおさむさんのまえにでるのよりまえにおさむさんのからだが)
私が修さんの前に出るのより前に修さんの体が
(わたしをつつんでいた。)
私を包んでいた。
(わたしはしゅうさんのむねのなかでおさむさんかおをみあげた。)
私は修さんの胸の中で修さん顔を見上げた。
(そのかおはいたみにゆがんでいた。)
その顔は痛みに歪んでいた。
(「だ、だいじょうぶかめぐ・・・。」)
「だ、大丈夫かメグ・・・・。」
(「おさむさんだいじょうぶです。」)
「修さん大丈夫です。」
(そういってわたしはじぶんのてをみておどろいた。)
そう言って私は自分の手を見て驚いた。
(ちがべったりとついている。)
血がべったりとついている。
(「おさむさん?・・・」)
「修さん?・・・」
(4にんぐみのおとこたちはちをみたしゅんかん)
4人組の男たちは血を見た瞬間
(じぶんたちのしたことにきがついたのだろう)
自分たちのしたことに気がついたのだろう
(いちもくさんににげだした。)
一目散に逃げだした。
(おさむさんのからだがそのばにたおれた。)
修さんの体がその場に倒れた。
(ごしのあたりからちがあふれている。)
腰のあたりから血が溢れている。
(「おさむさん!!しっかりして!!」)
「修さん!!しっかりして!!」
(「いまきゅうきゅうしゃをよんだから。」)
「今救急車を呼んだから。」
(こうしのせんせいがそういってたおるをもってきた。)
講師の先生がそう言ってタオルを持ってきた。
(わたしはたおるでおさむさんのこしをおさえながら)
私はタオルで修さんの腰を押さえながら
(なまえをよびつづけていた。)
名前を呼び続けていた。
(きゅうきゅうくるまにのりびょういんへ。)
救急車に乗り病院へ。
(きゅうきゅうしゃのなかでわたしはじじょうをきかれていた。)
救急車の中で私は事情を聴かれていた。
(おさむさんはずっときをうしなったまま。)
修さんはずっと気を失ったまま。
(わたしはふるえながら4にんのおとことたちのはなしをけいさつにした。)
私は震えながら4人の男とたちの話を警察にした。
(ほどなくたいがんにいたおとこたちはけいさつにたいほされた。)
ほどなく対岸にいた男たちは警察に逮捕された。
(おさむさんのきずはおもったよりあさくなんはりかぬったていどだったが)
修さんの傷は思ったより浅く何針か縫った程度だったが
(しばらくにゅういんがひつようだった。)
しばらく入院が必要だった。
(わたしはべっどのよこにすわっておさむさんのてをにぎりしめていた。)
私はベッドの横に座って修さんの手を握りしめていた。
(「ほんとうにむちゃなんだから・・・・・。)
「本当に無茶なんだから・・・・・。
(おさむさんまでいなくなったらどうしたらいいんですか・・・。」)
修さんまでいなくなったらどうしたらいいんですか・・・。」
(わたしのあたまのなかにとしひこくんとであってからきょうまでのことが)
私の頭の中に俊彦君と出会ってから今日までの事が
(そうまとうのようにうかんでいた。)
走馬灯のように浮かんでいた。
(はじめてこくはくされて、とまどっていたわたしにやさしくしてくれていたひと)
初めて告白されて、戸惑っていた私に優しくしてくれていた人
(としひこくんのせいかくについていくのがたいへんなわたしを)
俊彦君の性格について行くのが大変な私を
(いつもはげましてみていてくれたひと)
いつも励まして見ていてくれた人
(としひこくんがなくなって、なにもてにつかなかったときも)
俊彦君が亡くなって、何も手につかなかった時も
(ただだまってわたしのことをみつづけてげんきをくれたひと)
ただ黙って私の事を見続けて元気をくれた人
(わたしがこまらないようにいつもそばにいたひと)
私が困らないようにいつも傍にいた人
(きがつけばわたしはいつもおさむさんに)
気がつけば私はいつも修さんに
(ささえられ、ゆうきをもらい、げんきになっていた。)
支えられ、勇気をもらい、元気になっていた。
(わたしのなかでおさむさんはとしひこくんのおにいさんから)
私の中で修さんは俊彦君のお兄さんから
(わたしにとってのだいじなそんざいにかわっていたことにきづいた。)
私にとっての大事な存在に変わっていたことに気づいた。
(おさむさんのてをにぎりしめながらわたしはいつのまにか)
修さんの手を握りしめながら私はいつの間にか
(かたわらでねむってしまっていた。)
傍らで眠ってしまっていた。
(なみだがおさむさんとわたしのてのあいだにちいさなみずたまりをつくっていた。)
涙が修さんと私の手の間に小さな水たまりを作っていた。