優しい母(女帝の正位置)

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プレイ回数415難易度(5.0) 1915打 長文 長文モードのみ
タロットカードを題材にした、オリジナル小説です
別サイトにて投稿している小説をタイピングにしてみました!
4枚目のカード、女帝の正位置との話です。
面白いと思ってもらえたり、カードのことを知っていただけると嬉しいです!

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問題文

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(「あら、どうしたの?いつもにましてうかないかおをしているわね・・・・・・」)

「あら、どうしたの?いつもに増して浮かない顔をしているわね・・・・・・」

(そういってわたしにはなしかけてきたじょせいは、すこししんぱいそうなかおをしていた。)

そう言って私に話しかけてきた女性は、少し心配そうな顔をしていた。

(かのじょのなは「じょてい」のせいいち、かーどばんごうは3で)

彼女の名は『女帝』の正位置、カード番号は3で

(かのじょはいっこくのおうじょとしておっとの「こうてい」とともに、くにをおさめている。)

彼女は一国の王女として夫の『皇帝』と共に、国を治めている。

(おもないみは「おもいやり・あいじょう・ほうようりょく」で、かのじょじしんのせいかくもえいきょうしているが、)

主な意味は『思いやり・愛情・包容力』で、彼女自身の性格も影響しているが、

(じょせいのかがみのようなじんぶつである。)

女性の鏡のような人物である。

(「あ、じょていさん。ちょっといやなことがあってね・・・・・・きいてくれる?」)

「あ、女帝さん。ちょっと嫌なことがあってね・・・・・・聞いてくれる?」

(「もちろんよ、わたしでいいならぜひきかせてちょうだい。)

「勿論よ、私でいいならぜひ聞かせてちょうだい。

(あなたにたよってもらえてうれしいわ、それじゃあわたしのへやへいきましょう?)

貴女に頼ってもらえてうれしいわ、それじゃあ私の部屋へ行きましょう?

(おちゃでものみながら、ゆっくりきかせてもらうわ」)

お茶でも飲みながら、ゆっくり聞かせてもらうわ」

(じょていのへやにはほんがたくさんある。それはかのじょがだいのしょうせつずきだからである。)

女帝の部屋には本がたくさんある。それは彼女が大の小説好きだからである。

(とくにぼうけんものがたりがおおく、しりーずごとにきちんとせいりされている。)

特に冒険物語が多く、シリーズごとにきちんと整理されている。

(それいがいはさすがというにふさわしいちょうどひんばかりで)

それ以外は流石というにふさわしい調度品ばかりで

(なんどおとずれてもきょろきょろしてしまうものだった。)

何度訪れてもキョロキョロしてしまうものだった。

(だされたこうちゃとおちゃがしをいただきながら、わたしはじょていにはなしをした。)

出された紅茶とお茶菓子をいただきながら、私は女帝に話をした。

(じょていはだまってうなずきながら、わたしがはなしおえるのをまっていた。)

女帝は黙って頷きながら、私が話し終えるのを待っていた。

(わたしがはなしおえると、かのじょはもっていたかっぷをてーぶるにおき)

私が話し終えると、彼女は持っていたカップをテーブルに置き

(しずかにほほえんでわたしのほおにてをそえた。)

静かに微笑んで私の頬に手を添えた。

(「そう、それでこんなにかなしそうなかおをしていたのね。)

「そう、それでこんなに悲しそうな顔をしていたのね。

(せっかくのかわいいかおがだいなしよ?あなたにはわらっていてほしいもの」)

折角の可愛い顔が台無しよ?貴女には笑っていてほしいもの」

など

(じょていはいつもあたたかくてやさしい、せいぼをれんそうさせるようなかおりがする。)

女帝はいつも暖かくて優しい、聖母を連想させるような香りがする。

(ほそくてやわらかいゆびが、わたしのほおをつんとつつく。)

細くて柔らかい指が、私の頬をつんとつつく。

(わたしとはちがい、ていれのいきとどいたうつくしいて。)

私とは違い、手入れの行き届いた美しい手。

(それでいてどこかたのもしさをかんじるちからづよいてだ。)

それでいて何処か頼もしさを感じる力強い手だ。

(「あなたはわたしのあるじでもあるけれど、わたしのむすめでもあるのよ?」)

「貴女は私の主でもあるけれど、私の娘でもあるのよ?」

(「むすめ?」)

「娘?」

(「えぇ、わたしにとってあなたはほんとうのむすめのようにあいらしいそんざいなの。)

「えぇ、私にとって貴女は本当の娘のように愛らしい存在なの。

(だからよけいにあなたがしんぱいになるの、きじょはすぐにかかえこんでしまうから」)

だから余計に貴女が心配になるの、貴女はすぐに抱え込んでしまうから」

(「それは・・・・・・ごめんなさい」)

「それは・・・・・・ごめんなさい」

(「いいの、こうしてきじょにたよってもらえてすごくうれしいのだから。)

「いいの、こうして貴女に頼ってもらえてすごく嬉しいのだから。

(だけどね、わたしにはえんりょなんてしないでほしい。)

だけどね、私には遠慮なんてしないで欲しい。

(わたしはいつだってあなたにたよってほしいとおもっているの。)

私はいつだって貴女に頼ってほしいと思っているの。

(ひとりでかかえこまないで、せめてわたしにそうだんしてちょうだい。)

一人で抱え込まないで、せめて私に相談してちょうだい。

(そうじゃないとすこしかなしいわ・・・・・・ね?」)

そうじゃないと少し悲しいわ・・・・・・ね?」

(そういうじょていはははのように、やさしくきびしいひょうじょうだった。)

そう言う女帝は母のように、優しく厳しい表情だった。

(わたしはそのひょうじょうにあっかんされ、ただただうなずくしかなかった。)

私はその表情に圧巻され、只々頷くしかなかった。

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