自分の原点(恋人の正位置)

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投稿者投稿者死神の嫁いいね1お気に入り登録
プレイ回数518難易度(5.0) 2977打 長文 長文モードのみ
タロットカードを題材にした、オリジナル小説です
別サイトにて投稿している小説をタイピングにしてみました!
7枚目のカード、恋人の正位置との話です。
面白いと思ってもらえたり、カードのことを知っていただけると嬉しいです!

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問題文

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(「さぁ、れっすんのじかんよあるじ!」)

「さぁ、レッスンの時間よ主!」

(「すぱるたじゅぎょうのはじま・・・・・・いえなにももうしておりませんしつげんです」)

「スパルタ授業の始ま・・・・・・いえ何も申しておりません失言です」

(「きょうのれっすんのおだいは「ちゃば」よ!」)

「今日のレッスンのお題は『茶葉』よ!」

(めがあったらさいご、めをあわせなくともさいご、じごくのじゅぎょうのかいし。)

目があったら最後、目を合わせなくとも最後、地獄の授業の開始。

(れんあいのえきすぱーとでもあるかのじょからはのがれられない。)

恋愛のエキスパートでもある彼女からは逃れられない。

(かのじょのなは「こいびと」のせいいち、ばあいによっては「こいびとたち」とよばれる。)

彼女の名は『恋人』の正位置、場合によっては『恋人達』と呼ばれる。

(かーどばんごうは6、かのじょはれんあいのえきすぱーとで)

カード番号は6、彼女は恋愛のエキスパートで

(じしんのけいけんかられんあいにたいするあどばいすをくれる。)

自身の経験から恋愛に対するアドバイスをくれる。

(おもないみは「いごこちのよいかんけい・うんめいのであい・そうしそうあい」で)

主な意味は『居心地の良い関係・運命の出会い・相思相愛』で

(れんあいのなやみをかかえているなら、まっさきにそうだんするべきじんぶつである。)

恋愛の悩みを抱えているなら、真っ先に相談するべき人物である。

(そんなかのじょから、ひゃっかじてんなみにぶあついさんこうしりょうをてわたされたわたしは)

そんな彼女から、百科事典並みに分厚い参考資料を手渡された私は

(しじされたぺーじをぱらぱらとめくる。)

指示されたページをパラパラとめくる。

(そのぺーじにはさまざまなおちゃのしゅるいとあじのとくちょうなどがのっており)

そのページには様々なお茶の種類と味の特徴などが載っており

(よくしるものからあまりなじみのないものまである。)

よく知るものからあまり馴染みのないものまである。

(「おだいがちゃばか・・・なんかたのしそう」)

「お題が茶葉か何か楽しそう」

(「あらめずらしいわね、わたしのれっすんにせっきょくてきだなんて・・・・・かんしんものだわ」)

「あら珍しいわね、私のレッスンに積極的だなんて・・・・・関心ものだわ」

(「ふだんはむとうこーひーだけど、たまにこうちゃとかのんでるから」)

「普段は無糖珈琲だけど、偶に紅茶とか飲んでるから」

(「ではきほんてきなことをきくわ、ちゃばのしゅるいは?」)

「では基本的なことを聞くわ、茶葉の種類は?」

(「こうちゃならあーるぐれいとかぷりんすおぶうぇーるずとか、せいろんとか?」)

「紅茶ならアールグレイとかプリンスオブウェールズとか、セイロンとか?」

(「はぁ・・・・・・まったくわかっていないわね、こんぽんてきかんねんでいえば)

「はぁ・・・・・・全く分かっていないわね、根本的観念で言えば

など

(ちゃばはどれもおなじしゅるいのおちゃのきからつくられているのよ?」)

茶葉はどれも同じ種類のお茶の木から作られているのよ?」

(そのことばにきょうがくした。え、いっしょ・・・・・・?)

その言葉に驚愕した。え、一緒・・・・・・?

(「あなたそんなこともしらずにいままでのんでいたの?しんじられないわ」)

「あなたそんなことも知らずに今まで飲んでいたの?信じられないわ」

(「え、おちゃのきっていつものんでるおちゃとおなじってこと?」)

「え、お茶の木っていつも飲んでるお茶と同じってこと?」

(「そうよ、はっこうほうほうをかえることでしゅるいがかわっているだけで)

「そうよ、発酵方法を変えることで種類が変わっているだけで

(こんぽんてきにはどれもおなじなんだから。)

根本的にはどれも同じなんだから。

(おちゃはおおきくわけると3つ、ふはっこうちゃ・はっこうちゃ・はんはっこうちゃ。)

お茶は大きく分けると3つ、不発酵茶・発酵茶・半発酵茶。

(それぞれだいひょうてきなものであげるなら、りょくちゃ・こうちゃ・うーろんちゃになるわね」)

それぞれ代表的なものであげるなら、緑茶・紅茶・烏龍茶になるわね」

(「そうなんだ・・・・・・しらなかった」)

「そうなんだ・・・・・・知らなかった」

(「つまりこうちゃははっこうするときにしゅるいがきまるともいえるわね。)

「つまり紅茶は発酵する時に種類が決まるともいえるわね。

(げんてんはおなじでも、てがくわわることでさまざまなすがたにしんかをとげるということよ」)

原点は同じでも、手が加わることで様々な姿に進化を遂げるということよ」

(こいびとさんいわく、それはにんげんにもあてはまることらしい。)

恋人さん曰く、それは人間にも当てはまることらしい。

(そだったかんきょうやじしんのもちあわせたかんせいでひとはかわることができる。)

育った環境や自身の持ち合わせた感性で人は変わることができる。

(もちろんそれがいいかわるいかはそのひとしだいであるが)

勿論それがいいか悪いかはその人次第であるが

(しんかのほうほうさえしっていればなんどでもへんかできるだろう。)

進化の方法さえ知っていれば何度でも変化できるだろう。

(「もしもなにかにつまずいたとき、げんてんにもどれってよくいうでしょう?)

「もしも何かにつまずいたとき、原点に戻れってよく言うでしょう?

(じぶんのげんてんはどこにあるのかがわかっていなければ)

自分の原点はどこにあるのかが分かっていなければ

(もどるばしょももどりかたもわからなくなってしまうじゃない」)

戻る場所も戻り方もわからなくなってしまうじゃない」

(「たしかにそうだね、でもひとのげんてんってどこにあるんだろう」)

「確かにそうだね、でも人の原点ってどこにあるんだろう」

(「それだってひとによってさまざまよ。こどものときのことをげんてんだとおもうひともいれば)

「それだって人によってさまざまよ。子供の時のことを原点だと思う人もいれば

(きのうのじぶんをげんてんだとおもうひともいる。)

昨日の自分を原点だと思う人もいる。

(れんあいだってそうよ、はつこいがげんてんだとおもうひともいれば)

恋愛だってそうよ、初恋が原点だと思う人もいれば

(さいきんのこいをげんてんだとおもうひともいる。そうしてじぶんできめればいいのよ」)

最近の恋を原点だと思う人もいる。そうして自分で決めればいいのよ」

(ただし、ひたりすぎてはだめよとことばをつづける。)

但し、浸りすぎてはだめよと言葉を続ける。

(「ちゃばだってひたしすぎるとしぶみがでてきてしまうでしょう?)

「茶葉だって浸しすぎると渋みが出てきてしまうでしょう?

(そうなればほんらいのおいしさではなくなってしまうわ。)

そうなれば本来のおいしさではなくなってしまうわ。

(つねにじぶんのもちあじをだすことをわすれているようじゃ、なにもえられないわね」)

常に自分の持ち味を出すことを忘れているようじゃ、何も得られないわね」

(「いますごくしっくりきたきがする!ありがとうこいびとさん!」)

「今すごくしっくり来た気がする!ありがとう恋人さん!」

(「かんしゃはあなたがけっこんをするときにしてちょうだいな。)

「感謝は貴女が結婚をするときにしてちょうだいな。

(まずはいいひとをつれてきなさいよ。わたしがじっくりじゃっじするわ」)

先ずはいい人を連れてきなさいよ。私がじっくりジャッジするわ」

(「しょうかいするじてんでにげるようなひとは、いいひとではないもんね。ありがとう!」)

「紹介する時点で逃げるような人は、いい人ではないもんね。ありがとう!」

(「ふふん、わかっているじゃないの。)

「ふふん、わかっているじゃないの。

(そのとおりよ、せいぜいあがきなさいな。」)

その通りよ、精々あがきなさいな。」

(れんあいのえきすぱーとならびに、おにからほめられるひはくるのだろうか。)

恋愛のエキスパート並びに、鬼から褒められる日は来るのだろうか。

(いちどくらいすてきなえがおでほめられたいなとおもうわたしだった。)

一度くらい素敵な笑顔で褒められたいなと思う私だった。

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