カラマーゾフの兄弟5
順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | りく | 5728 | A | 5.9 | 97.1% | 1000.9 | 5909 | 175 | 89 | 2024/10/30 |
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問題文
(まずだい1に、このどみとりいふょーどろヴぃっちは、ふょーどる)
まず第一に、このドミトリイ・フョードロヴィッチは、フョードル・
(ぱーヴろヴぃっちの3にんのむすこのうち、じぶんはとにもかくにも、じゃっかんの)
パーヴロヴィッチの三人の息子のうち、自分はとにもかくにも、若干の
(ざいさんをもっているから、ていねんにたっしたらどくりつすることができるというあきら)
財産を持っているから、丁年に達したら独立することができるという確
(しんをもってせいちょうしたゆいいつのむすこであった。せいしょうねんじだいは、ぬらりくらり)
信をもって成長した唯一の息子であった。青少年時代は、ぬらりくらり
(としてすごしてしまった。ちゅうがっこうもちゅうとでよして、あるりくぐんのがっこうへは)
として過ごしてしまった。中学校も中途でよして、ある陸軍の学校へは
(いり、のちにこーかさすへいってにんかんしたが、けっとうをやったためにくらいを)
いり、のちにコーカサスへ行って任官したが、決闘をやったために位を
(さげすみおとされ、のちにはまたもとにかえると、こんどはひどくほうとうほうとうを)
貶おとされ、のちにはまた元にかえると、今度はひどく放蕩ほうとうを
(して、ひかくてきたがくのきんをろうひした。ふょーどるぱーヴろヴぃっちから)
して、比較的多額の金を浪費した。フョードル・パーヴロヴィッチから
(しおくりをうけるようになったのは、ていねんにたっしてからのことで、すでに)
仕送りを受けるようになったのは、丁年に達してからのことで、すでに
(それまでにかなりのしゃっきんをしていたのである。じぶんのちち、ふょーどる)
それまでにかなりの借金をしていたのである。自分の父、フョードル・
(ぱーヴろヴぃっちを、はじめてみしったのは、もうていねんにたっしてのちの)
パーヴロヴィッチを、はじめて見知ったのは、もう丁年に達してのちの
(ことで、じぶんのざいさんのことをそうだんするために、わざわざこちらへやって)
ことで、自分の財産のことを相談するために、わざわざこちらへやって
(きたときのことであった。どうやら、そのときから、じぶんのちちおやがきにいり)
来たときのことであった。どうやら、その時から、自分の父親が気に入
(らなかったらしく、えいとうりゅうもせずに、おおいそぎでたってしまった。ただ、)
らなかったらしく、永逗留もせずに、大急ぎで立ってしまった。ただ、
(ちちからいくらかのきんをもらって、これからさきりょうちからあがるしゅうえきをうけ)
父から幾らかの金をもらって、これからさき領地からあがる収益を受け
(とるほうほうについて、すこしばかりきょうぎをしただけで、かれはじぶんのりょうちのとし)
取る方法について、少しばかり協議をしただけで、彼は自分の領地の年
(おさむがくもかかくも、ふょーどるぱーヴろヴぃっちからききだせずにしまっ)
収額も価格も、フョードル・パーヴロヴィッチから聞き出せずにしまっ
(た(これはちゅういしておかなければならないじじつである)。ふょーどる)
た(これは注意しておかなければならない事実である)。フョードル・
(ぱーヴろヴぃっちはそのとき、はじめてあったばかりで、みーちゃがより)
パーヴロヴィッチはそのとき、はじめて会ったばかりで、ミーチャが自
(ぶんのざいさんについて、こちょうしたふせいかくなかんがえをいだいていることをみてとり)
分の財産について、誇張した不正確な考えをいだいていることを見て取
(った(これもきおくしておかなければならぬ)。ふょーどるぱーヴろヴ)
った(これも記憶しておかなければならぬ)。フョードル・パーヴロヴ
(ぃっちはとくしゅなめやすをおいていたので、このことにすっかりまんぞくした。)
ィッチは特殊な目安をおいていたので、このことにすっかり満足した。
(このわかものは、ただかるはずみでらんぼうで、あいよくのつよい、きみじかなほうとうものにす)
この若者は、ただ軽はずみで乱暴で、愛欲の強い、気短かな放蕩者にす
(ぎない。だから、ときたますこしばかりにぎらせさえすれば、むろんほんのとう)
ぎない。だから、時たま少しばかり握らせさえすれば、むろんほんの当
(ざだけのことではあるが、たちまちおとなしくなってしまうものとだんてい)
座だけのことではあるが、たちまちおとなしくなってしまうものと断定
(した。そこで、これをいいことにして、ふょーどるぱーヴろヴぃっち)
した。そこで、これをいいことにして、フョードル・パーヴロヴィッチ
(はときおりほんのもうしわけばかりのしおくりをしてそのばをのがれていたが)
は時おりほんの申しわけばかりの仕送りをしてその場をのがれていたが
(、ついに、それから4ねんののち、みーちゃはかんにんぶくろのおをきらして、き)
、ついに、それから四年ののち、ミーチャは堪忍袋の緒を切らして、き
(れいさっぱりとちちおやとのこうしょうをかたづけるために、またもやこのまちへや)
れいさっぱりと父親との交渉をかたづけるために、またもやこの町へや
(ってきた。さて、きてみると、じぶんにはまるきりなんのざいさんもないこと)
って来た。さて、来てみると、自分にはまるきりなんの財産もないこと
(がわかって、すくなからずおどろいた。いまではどれくらいあったかかんじょうするの)
がわかって、少なからず驚いた。今ではどれくらいあったか勘定するの
(もむずかしいが、じぶんのぜんざいさんのかかくにそうとうするきんは、すでにまったくふょ)
もむずかしいが、自分の全財産の価格に相当する金は、すでに全くフョ
(ーどるぱーヴろヴぃっちからひきだしてしまって、ことによったらちち)
ードル・パーヴロヴィッチから引き出してしまって、ことによったら父
(おやにたいして、かりさえあるかもしれず、これこれのときに、かれじしんのき)
親に対して、借りさえあるかもしれず、これこれのときに、彼自身の希
(もちによってとりむすんだこれこれのやくそくによって、かれはもうなにひとつようきゅうす)
望によって取り結んだこれこれの約束によって、彼はもう何一つ要求す
(るけんりもなくなっているなどということがわかったのであった。せいねんは)
る権利もなくなっているなどということがわかったのであった。青年は
(がくぜんがくぜんとして、うそうそではないか、かたかたりではないかとうたがい、)
愕然がくぜんとして、嘘うそではないか、騙かたりではないかと疑い、
(ほとんどわれをわすれて、まるできでもちがったようになってしまった。じつ)
ほとんどわれを忘れて、まるで気でも違ったようになってしまった。実
(にこのじじょうがいちだいはたんはたんへのどうかせんをなしたのであり、そのぜんごの)
にこの事情が一大破綻はたんへの導火線をなしたのであり、その前後の
(じょじゅつこそはじぶんのだい1のじょせつてきしょうせつのしゅだい、というよりは、そのがいめんてき)
叙述こそは自分の第一の序説的小説の主題、というよりは、その外面的
(なほうめんをかたちづくっているのである。しかし、このしょうせつにとりかかるまえに)
な方面を形づくっているのである。しかし、この小説に取りかかる前に
(、さらにふょーどるぱーヴろヴぃっちのじなん、さんなん、つまりみーちゃ)
、さらにフョードル・パーヴロヴィッチの次男、三男、つまりミーチャ
(のふたりのおとうとについてもものがたっておかなければならぬ。また、かれがどこか)
の二人の弟についても物語っておかなければならぬ。また、彼がどこか
(らあらわれてきたかということもせつめいしておかなければならぬ。)
ら現われて来たかということも説明しておかなければならぬ。
(3 さいこんとはらちがい)
三 再婚と腹違い
(まずだい1に、このどみとりいふょーどろヴぃっちは、ふょーどる)
まず第一に、このドミトリイ・フョードロヴィッチは、フョードル・
(ぱーヴろヴぃっちの3にんのむすこのうち、じぶんはとにもかくにも、じゃっかんの)
パーヴロヴィッチの三人の息子のうち、自分はとにもかくにも、若干の
(ざいさんをもっているから、ていねんにたっしたらどくりつすることができるというあきら)
財産を持っているから、丁年に達したら独立することができるという確
(しんをもってせいちょうしたゆいいつのむすこであった。せいしょうねんじだいは、ぬらりくらり)
信をもって成長した唯一の息子であった。青少年時代は、ぬらりくらり
(としてすごしてしまった。ちゅうがっこうもちゅうとでよして、あるりくぐんのがっこうへは)
として過ごしてしまった。中学校も中途でよして、ある陸軍の学校へは
(いり、のちにこーかさすへいってにんかんしたが、けっとうをやったためにくらいを)
いり、のちにコーカサスへ行って任官したが、決闘をやったために位を
(さげすみおとされ、のちにはまたもとにかえると、こんどはひどくほうとうほうとうを)
貶おとされ、のちにはまた元にかえると、今度はひどく放蕩ほうとうを
(して、ひかくてきたがくのきんをろうひした。ふょーどるぱーヴろヴぃっちから)
して、比較的多額の金を浪費した。フョードル・パーヴロヴィッチから
(しおくりをうけるようになったのは、ていねんにたっしてからのことで、すでに)
仕送りを受けるようになったのは、丁年に達してからのことで、すでに
(それまでにかなりのしゃっきんをしていたのである。じぶんのちち、ふょーどる)
それまでにかなりの借金をしていたのである。自分の父、フョードル・
(ぱーヴろヴぃっちを、はじめてみしったのは、もうていねんにたっしてのちの)
パーヴロヴィッチを、はじめて見知ったのは、もう丁年に達してのちの
(ことで、じぶんのざいさんのことをそうだんするために、わざわざこちらへやって)
ことで、自分の財産のことを相談するために、わざわざこちらへやって
(きたときのことであった。どうやら、そのときから、じぶんのちちおやがきにいり)
来たときのことであった。どうやら、その時から、自分の父親が気に入
(らなかったらしく、えいとうりゅうもせずに、おおいそぎでたってしまった。ただ、)
らなかったらしく、永逗留もせずに、大急ぎで立ってしまった。ただ、
(ちちからいくらかのきんをもらって、これからさきりょうちからあがるしゅうえきをうけ)
父から幾らかの金をもらって、これからさき領地からあがる収益を受け
(とるほうほうについて、すこしばかりきょうぎをしただけで、かれはじぶんのりょうちのとし)
取る方法について、少しばかり協議をしただけで、彼は自分の領地の年
(おさむがくもかかくも、ふょーどるぱーヴろヴぃっちからききだせずにしまっ)
収額も価格も、フョードル・パーヴロヴィッチから聞き出せずにしまっ
(た(これはちゅういしておかなければならないじじつである)。ふょーどる)
た(これは注意しておかなければならない事実である)。フョードル・
(ぱーヴろヴぃっちはそのとき、はじめてあったばかりで、みーちゃがより)
パーヴロヴィッチはそのとき、はじめて会ったばかりで、ミーチャが自
(ぶんのざいさんについて、こちょうしたふせいかくなかんがえをいだいていることをみてとり)
分の財産について、誇張した不正確な考えをいだいていることを見て取
(った(これもきおくしておかなければならぬ)。ふょーどるぱーヴろヴ)
った(これも記憶しておかなければならぬ)。フョードル・パーヴロヴ
(ぃっちはとくしゅなめやすをおいていたので、このことにすっかりまんぞくした。)
ィッチは特殊な目安をおいていたので、このことにすっかり満足した。
(このわかものは、ただかるはずみでらんぼうで、あいよくのつよい、きみじかなほうとうものにす)
この若者は、ただ軽はずみで乱暴で、愛欲の強い、気短かな放蕩者にす
(ぎない。だから、ときたますこしばかりにぎらせさえすれば、むろんほんのとう)
ぎない。だから、時たま少しばかり握らせさえすれば、むろんほんの当
(ざだけのことではあるが、たちまちおとなしくなってしまうものとだんてい)
座だけのことではあるが、たちまちおとなしくなってしまうものと断定
(した。そこで、これをいいことにして、ふょーどるぱーヴろヴぃっち)
した。そこで、これをいいことにして、フョードル・パーヴロヴィッチ
(はときおりほんのもうしわけばかりのしおくりをしてそのばをのがれていたが)
は時おりほんの申しわけばかりの仕送りをしてその場をのがれていたが
(、ついに、それから4ねんののち、みーちゃはかんにんぶくろのおをきらして、き)
、ついに、それから四年ののち、ミーチャは堪忍袋の緒を切らして、き
(れいさっぱりとちちおやとのこうしょうをかたづけるために、またもやこのまちへや)
れいさっぱりと父親との交渉をかたづけるために、またもやこの町へや
(ってきた。さて、きてみると、じぶんにはまるきりなんのざいさんもないこと)
って来た。さて、来てみると、自分にはまるきりなんの財産もないこと
(がわかって、すくなからずおどろいた。いまではどれくらいあったかかんじょうするの)
がわかって、少なからず驚いた。今ではどれくらいあったか勘定するの
(もむずかしいが、じぶんのぜんざいさんのかかくにそうとうするきんは、すでにまったくふょ)
もむずかしいが、自分の全財産の価格に相当する金は、すでに全くフョ
(ーどるぱーヴろヴぃっちからひきだしてしまって、ことによったらちち)
ードル・パーヴロヴィッチから引き出してしまって、ことによったら父
(おやにたいして、かりさえあるかもしれず、これこれのときに、かれじしんのき)
親に対して、借りさえあるかもしれず、これこれのときに、彼自身の希
(もちによってとりむすんだこれこれのやくそくによって、かれはもうなにひとつようきゅうす)
望によって取り結んだこれこれの約束によって、彼はもう何一つ要求す
(るけんりもなくなっているなどということがわかったのであった。せいねんは)
る権利もなくなっているなどということがわかったのであった。青年は
(がくぜんがくぜんとして、うそうそではないか、かたかたりではないかとうたがい、)
愕然がくぜんとして、嘘うそではないか、騙かたりではないかと疑い、
(ほとんどわれをわすれて、まるできでもちがったようになってしまった。じつ)
ほとんどわれを忘れて、まるで気でも違ったようになってしまった。実
(にこのじじょうがいちだいはたんはたんへのどうかせんをなしたのであり、そのぜんごの)
にこの事情が一大破綻はたんへの導火線をなしたのであり、その前後の
(じょじゅつこそはじぶんのだい1のじょせつてきしょうせつのしゅだい、というよりは、そのがいめんてき)
叙述こそは自分の第一の序説的小説の主題、というよりは、その外面的
(なほうめんをかたちづくっているのである。しかし、このしょうせつにとりかかるまえに)
な方面を形づくっているのである。しかし、この小説に取りかかる前に
(、さらにふょーどるぱーヴろヴぃっちのじなん、さんなん、つまりみーちゃ)
、さらにフョードル・パーヴロヴィッチの次男、三男、つまりミーチャ
(のふたりのおとうとについてもものがたっておかなければならぬ。また、かれがどこか)
の二人の弟についても物語っておかなければならぬ。また、彼がどこか
(らあらわれてきたかということもせつめいしておかなければならぬ。)
ら現われて来たかということも説明しておかなければならぬ。