半七捕物帳 槍突き3

順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | pechi | 6564 | S+ | 7.0 | 93.7% | 291.7 | 2053 | 138 | 32 | 2025/06/24 |
2 | おたかああああ | 6343 | S | 6.4 | 98.6% | 307.4 | 1978 | 28 | 32 | 2025/05/08 |
3 | きりん | 5837 | A+ | 6.1 | 95.0% | 323.6 | 1992 | 103 | 32 | 2025/05/29 |
4 | トシシ | 3310 | D | 3.4 | 94.9% | 572.2 | 2001 | 107 | 32 | 2025/06/28 |
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問題文
(「おはようございます。なんだかきゅうにふゆらしくなりましたね」)
「お早うございます。なんだか急に冬らしくなりましたね」
(「もうおじゅうやだ。ふゆらしくなるはずだ。ねぼうのおとこがあさっぱらからどうしたんだ」)
「もうお十夜だ。冬らしくなる筈だ。寝坊の男が朝っぱらからどうしたんだ」
(「さっそくですが、れいのやりつき・・・・・・。あれでみょうなことをききこんだので、)
「早速ですが、例の槍突き……。あれで妙なことを聞き込んだので、
(ともかくもおまえさんのみみにいれておこうとおもってね」と、いわぞうはながひばちのまえに)
ともかくもお前さんの耳に入れて置こうと思ってね」と、岩蔵は長火鉢の前に
(きゅうくつそうにかしこまった。「ゆうべのいつつ(ごごはちじ)すこしすぎに)
窮屈そうにかしこまった。「夕べの五ツ(午後八時)少し過ぎに
(くらまえでまたやられた」)
蔵前でまた殺られた」
(「むむ」と、しちべえもかおをしかめた。「しようがねえな。やられたのはおとこかおんなか」)
「むむ」と、七兵衛も顔をしかめた。「仕様がねえな。殺られたのは男か女か」
(「それがおかしい。もし、おやぶん。あさくさのかんじととみまつというかごやが)
「それがおかしい。もし、親分。浅草の勘次と富松という駕籠屋が
(からかごをかついでやなぎはらのどてをとおると、かしのやなぎのかげからじゅうしちはちの)
空駕籠をかついで柳原の堤を通ると、河岸の柳のかげから十七八の
(こぎれいなむすめがでてきて、かみなりもんまでのせていけという。こっちももどりだから)
小綺麗な娘が出て来て、雷門までのせて行けと云う。こっちも戻りだから
(すぐにねができて、そのむすめをのせてくらまえのほうへいそいでいくと、おんまやがしの)
すぐに値ができて、その娘を乗せて蔵前の方へいそいで行くと、御厩河岸の
(わたしばのほうから・・・・・・。まあ、そうだろうとおもうんだが、ばたばたとあしばやに)
渡し場の方から……。まあ、そうだろうと思うんだが、ばたばたと足早に
(かけだしてきたやつがあって、くらやみからだしぬけにかごのたれへつっこんだ。)
駆け出して来た奴があって、暗やみからだしぬけに駕籠の垂簾へ突っ込んだ。
(かごやふたりはびっくりしてかごをなげだしてわあっとにげだした。)
駕籠屋二人はびっくりして駕籠を投げ出してわあっと逃げ出した。
(が、そのままにもしておかれねえので、はんちょうほどもにげてから、)
が、そのままにもして置かれねえので、半町ほども逃げてから、
(またたちどまって、もとのところへこわごわかえってきてみると、かごはそのまま)
また立ち停まって、もとのところへ怖々帰って来てみると、駕籠はそのまま
(おうらいのまんなかにおいてあるので、ためしにそっとこえをかけると、)
往来のまん中に置いてあるので、試しにそっと声をかけると、
(なかじゃあなんにもへんじをしねえ。いよいよやられたにそういねえと、)
中じゃあなんにも返事をしねえ。いよいよやられたに相違ねえと、
(かごやはきみわるそうにたれをあげてみると、なかにはにんげんのすがたがみえねえ。)
駕籠屋は気味わるそうに垂簾をあげて見ると、中には人間の姿が見えねえ。
(ねえ、おかしいじゃありませんか。それからちょうちんのひでよくみると)
ねえ、おかしいじゃありませんか。それから提灯の火でよく見ると
(おおきいくろねこがいっぴき・・・・・・。どうっぱらをつきぬかれてしんでいるので・・・・・・」)
大きい黒猫が一匹……。胴っ腹を突きぬかれて死んでいるので……」
(「くろねこが・・・・・・。やりにつかれていたのか」)
「黒猫が……。槍に突かれていたのか」
(「そうですよ」と、いわぞうもかおをしかめながらうなずいた。「なんのわけだか、)
「そうですよ」と、岩蔵も顔をしかめながらうなずいた。「何のわけだか、
(ちっともわからねえ。むすめはどこへかきえてしまって、おおきいくろねこがみがわりに)
ちっともわからねえ。娘はどこへか消えてしまって、大きい黒猫が身がわりに
(しんでいるんです。どうかんがえてもへんじゃありませんか」)
死んでいるんです。どう考えても変じゃありませんか」
(「すこしへんだな。どうしてねことむすめがいれかわったろう」)
「すこし変だな。どうして猫と娘が入れ換わったろう」
(「そこがせんぎものですよ。かごやのいうには、どうもそのむすめはまにんげんじゃあねえ、)
「そこが詮議物ですよ。駕籠屋の云うには、どうもその娘は真人間じゃあねえ、
(ひょっとするとねこがばけたんじゃねえかと・・・・・・。なるほどこのごろは)
ひょっとすると猫が化けたんじゃねえかと……。成程このごろは
(ぶっそうだというのに、よたかじゃあるめえし、わかいむすめがいつつすぎにやなぎはらのどてを)
物騒だというのに、夜鷹じゃあるめえし、若い娘が五ツ過ぎに柳原の堤を
(うろうろしているというのがおかしい。ばけねこがむすめのすがたをしてかごやを)
うろうろしているというのがおかしい。化け猫が娘の姿をして駕籠屋を
(いっぱいくわそうとしたところを、ふいにやりつきをくったもんだから、)
一杯食わそうとしたところを、不意に槍突きを食ったもんだから、
(てめえがしょうたいをあらわしてしまったのかもしれませんね」)
てめえが正体をあらわしてしまったのかも知れませんね」