笑う女の絵

順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | kuma | 3517 | D+ | 3.7 | 93.1% | 484.4 | 1839 | 135 | 59 | 2025/03/08 |
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問題文
(おかたづけがおわった。)
お片付けが終わった。
(ずっとものおきだったへや。きょうからわたしの、じぶんだけのへやになる。)
ずっと物置だった部屋。今日から私の、自分だけの部屋になる。
(まいるーむってやつだ。)
マイルームってやつだ。
(きになるのは、かべにかざられたいちまいのえ。)
気になるのは、壁に飾られた一枚の絵。
(むぎわらぼうしをかぶった、おんなのひとの、かおのえだ。)
麦わら帽子を被った、女の人の、顔の絵だ。
(ぱぱにきいても、ままにきいても、だれのものだかわからない。)
パパに聞いても、ママに聞いても、誰のものだかわからない。
(どこからてにいれたのかもわからない。)
どこから手に入れたのかもわからない。
(えがかれているひともわからない。)
描かれている人も分からない。
(ふしぎなえだ。)
不思議な絵だ。
(ここは、わたしのへやだ。)
ここは、私の部屋だ。
(じぶんのへやなのだから、このえより、ほかにかざりたいえがある。)
自分の部屋なのだから、この絵より、他に飾りたい絵がある。
(だからこのおんなのひとのえはとりはずして、と。)
だからこの女の人の絵は取り外して、と。
(わたしはにがおえやさんでかいてもらったじぶんのえを、そのかべにかざった。)
私は似顔絵屋さんでかいてもらった自分の絵を、その壁に飾った。
(かさっ・・・)
カサっ・・・
(ものおとがしたようなきがした。)
物音がしたような気がした。
(ふと、きになってとりはずしたえにめをやった。)
ふと、気になって取り外した絵に目をやった。
(ん?)
ん?
(・・・・・・さっきとかおのむきがちがうような。)
……さっきと顔の向きが違うような。
(でもまさか、きのせいだろう。)
でもまさか、気のせいだろう。
(おしいれのおくへとそのえをしまった。)
押入れの奥へとその絵をしまった。
(わたしのへやですごすはじめてのよる。)
私の部屋で過ごす初めての夜。
(ねていたけれど、ものおとでめがさめた。)
寝ていたけれど、物音で目が覚めた。
(とんとんとん。)
とんとんとん。
(とんとんとん。)
とんとんとん。
(どこからだろう・・・・・・、)
何処からだろう……、
(と、おとのするほうへちかづいた。)
と、音のする方へ近づいた。
(おしいれの、なか?)
押入れの、中?
(とびらをあけた。)
扉を開けた。
(あれ?)
あれ?
(しまっていた、おんなのひとのえをてにとる。)
仕舞っていた、女の人の絵を手に取る。
(ぼうしがうえにあがって、こちらをじっとみつめている・・・・・・。)
帽子が上に上がって、こちらをじっと見つめている……。
(ぞっとして、そとへとでると、ごみおきばにそのえをすてた。)
ゾッとして、外へと出ると、ゴミ置き場にその絵を捨てた。
(そのまますてちゃだめだろうけど、とにかくこのえをてばなしたかった。)
そのまま捨てちゃダメだろうけど、とにかくこの絵を手放したかった。
(そしてまた、べっどによこになる。)
そしてまた、ベッドに横になる。
(どんっ)
ドンッ
(ん?)
ん?
(しばらくして、また、めがさめた。)
しばらくして、また、目が覚めた。
(まどのそとはうっすらと、あかい。)
窓の外はうっすらと、赤い。
(だれかにみられているようなきがして、そのほうこうへふりむいた。)
誰かに見られているような気がして、その方向へ振り向いた。
(・・・・・・へやのいりぐちのどあだ。)
……部屋の入口のドアだ。
(そこには、すてたはずのえがあった。)
そこには、捨てたはずの絵があった。
(えのおんなが、まどをたたくようにこぶしをふりながらひたすらに、)
絵の女が、窓を叩くように拳を振りながらひたすらに、
(こちらへとよびかけていた。)
こちらへと呼びかけていた。
(どんどんどんどん、どんどんどんどん。)
どんどんどんどん、どんどんどんどん。
(どんどんどんどん、どんどんどんどん。)
どんどんどんどん、どんどんどんどん。
(どんどんどんどん、どんどんどんどん。)
どんどんどんどん、どんどんどんどん。
(どんどんどんどん、どんどんどんどん。)
どんどんどんどん、どんどんどんどん。
(あさはやく、)
朝早く、
(ごみをしょぶんしてくれるこうじょうに、おとうさんにつれていってもらった。)
ゴミを処分してくれる工場に、お父さんに連れて行ってもらった。
(えは、ひのなかにほうりこまれた。)
絵は、火の中に放り込まれた。
(かえりぎわ、ふりかえると、えんとつからくろいけむりがあがっていた。)
帰り際、振り返ると、煙突から黒い煙が上がっていた。
(とりのように、くるりとうずをまいて、そらにきえた。)
鳥のように、くるりと渦を巻いて、空に消えた。
(へやにもどり、わたしはかべにもたれながら、すわりこんだ。)
部屋に戻り、私は壁にもたれながら、座り込んだ。
(やっと、えをてばなすことができた。)
やっと、絵を手放すことができた。
(ふとかおをあげると、かざられたわたしのにがおえがめにはいった。)
ふと顔を上げると、飾られた私の似顔絵が目に入った。
(けれどもそのかおは、なんかへんだ。)
けれどもその顔は、なんか変だ。
(くちのかたちが、いつもとちがう・・・・・・?)
口の形が、いつもと違う……?
(きみわるく、わらっている。)
気味悪く、笑っている。
(「おかえりなさい」)
「おかえりなさい」