グスコーブドリの伝記12

・スマホ向けフリック入力タイピングはこちら
※アプリのインストールが必要です。
・PC向けタイピングはこちら
タブレット+BlueToothキーボードのプレイもこちらがオススメです!
Webアプリでプレイ
投稿者投稿者mimiいいね0お気に入り登録
プレイ回数382難易度(4.5) 1947打 長文

関連タイピング

問題文

ふりがな非表示 ふりがな表示

(きしゃはいくつものぬまばたけをどんどんどんどんうしろへおくりながら、)

汽車はいくつもの沼ばたけをどんどんどんどんうしろへ送りながら、

(もういっさんにはしりました。そのむこうには、たくさんのくろいもりが、つぎから)

もういっさんに走りました。そのむこうには、たくさんの黒い森が、つぎから

(つぎへとかたちをかえて、やっぱりうしろのほうへのこされていくのでした。)

つぎへと形を変えて、やっぱりうしろのほうへ残されて行くのでした。

(ぶどりはいろいろなおもいでむねがいっぱいでした。はやくいーはとーぶのしについて)

ブドリはいろいろな思いで胸がいっぱいでした。早くイーハトーブの市について

(あのしんせつなほんをかいたくーぼーというひとにあい、できるなら、はたらきながら)

あのしんせつな本を書いたクーボーという人に会い、できるなら、働きながら

(べんきょうして、みんながあんなにつらいおもいをしないでぬまばたけをつくれるよう、)

勉強して、みんながあんなにつらい思いをしないで沼ばたけを作れるよう、

(またかざんのはいだのひでりだのさむさだのをのぞくくふうをしたいとおもうと、)

また火山の灰だのひでりだの寒さだのをのぞくくふうをしたいと思うと、

(きしゃさえまどろこしくってたまらないくらいでした。きしゃはそのひのひるすぎ、)

汽車さえまどろこしくってたまらないくらいでした。汽車はその日のひるすぎ、

(いーはとーぶのしにつきました。ていしゃじょうをひとあしでますと、じめんのそこから)

イーハトーブの市につきました。停車場を一足出ますと、地面の底から

(なにかのんのんわくようなひびきやどんよりとしたくらいくうき、いったり)

何かのんのんわくようなひびきやどんよりとしたくらい空気、行ったり

(きたりするたくさんのじどうしゃのあいだに、ぶどりはしばらくぼうとして)

来たりするたくさんの自動車のあいだに、ブドリはしばらくぼうとして

(つったってしまいました。やっときをとりなおして、そこらのひとに)

つっ立ってしまいました。やっと気をとりなおして、そこらの人に

(くーぼーはかせのがっこうへいくみちをたずねました。するとだれへきいても、みんな)

クーボー博士の学校へ行くみちをたずねました。するとだれへきいても、みんな

(ぶどりのあまりまじめなかおをみて、ふきだしそうにしながら、 )

ブドリのあまりまじめな顔を見て、ふきだしそうにしながら、

(「そんながっこうはしらんね。」とか、 「もうご、ろくちょういってきいてみな。」とか)

「そんな学校は知らんね。」とか、 「もう五、六丁行ってきいてみな。」とか

(いうのでした。そしてぶどりがやっとがっこうをさがしあてたのは)

いうのでした。そしてブドリがやっと学校をさがしあてたのは

(もうゆうがたちかくでした。そのおおきなこわれかかったしろいたてもののにかいで、だれか)

もう夕方近くでした。その大きなこわれかかった白い建物の二階で、だれか

(おおきなこえでしゃべっていました。 「こんにちは。」ぶどりはたかくさけびました)

大きな声でしゃべっていました。 「こんにちは。」ブドリは高くさけびました

(だれもでてきませんでした。 「こんにちはぁ。」ぶどりはあらんかぎりたかく)

だれも出てきませんでした。 「こんにちはぁ。」ブドリはあらんかぎり高く

(さけびました。するとすぐあたまのうえのにかいのまどから、おおきなはいいろのあたまがでて、)

さけびました。するとすぐ頭の上の二階の窓から、大きな灰色の頭が出て、

など

(めがねがふたつぎらりとひかりました。それから、 「いまじゅぎょうちゅうだよ。)

めがねが二つぎらりと光りました。それから、 「いま授業中だよ。

(やかましいやつだ。ようがあるならはいってこい。」とどなりつけて、すぐ)

やかましいやつだ。用があるならはいってこい。」とどなりつけて、すぐ

(あたまをひっこめますと、なかではおおぜいでどっとわらい、そのひとはかまわずまたなにか)

頭を引っこめますと、中ではおおぜいでどっと笑い、その人はかまわずまた何か

(おおごえでしゃべっています。ぶどりはそこでおもいきって、なるべくあしおとを)

大声でしゃべっています。ブドリはそこで思い切って、なるべく足音を

(たてないようににかいにあがっていきますと、かいだんのつきあたりのとがあいていて)

たてないように二階にあがって行きますと、階段のつきあたりの戸があいていて

(じつにおおきなきょうしつが、ぶどりのまっしょうめんにあらわれました。なかにはさまざまの)

じつに大きな教室が、ブドリのまっ正面に現れました。中にはさまざまの

(ふくそうをしたがくせいがぎっしりです。むこうはおおきなくろいかべになっていて、)

服装をした学生がぎっしりです。むこうは大きな黒いかべになっていて、

(そこにたくさんのしろいせんがひいてあり、さっきのせいのたかいめがねをかけたひとが)

そこにたくさんの白い線が引いてあり、さっきのせいの高いめがねをかけた人が

(おおきなやぐらのかたちのもけいを、あちこちゆびさしながら、さっきのままのたかいこえで)

おおきなやぐらの形の模型を、あちこち指さしながら、さっきのままの高い声で

(みんなにせつめいしておりました。)

みんなに説明しておりました。

問題文を全て表示 一部のみ表示 誤字・脱字等の報告

mimiのタイピング

オススメの新着タイピング

タイピング練習講座 ローマ字入力表 アプリケーションの使い方 よくある質問

人気ランキング

注目キーワード