グスコーブドリの伝記16

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タグ文学 童話

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(つぎのあさ、ぶどりはぺんねんろうぎしにつれられて、たてもののなかをいちいちつれて)

つぎの朝、ブドリはペンネン老技師につれられて、建物のなかをいちいちつれて

(あるいてもらい、さまざまのきかいやしかけをくわしくおそわりました。)

歩いてもらい、さまざまの機械やしかけをくわしく教わりました。

(そのたてもののなかのすべてのきかいはみんないーはとーぶじゅうのさんびゃくいくつかの)

その建物のなかのすべての機械はみんなイーハトーブじゅうの三百いくつかの

(かつかざんやきゅうかざんにつづいていて、それらのかざんのけむりやはいをふいたり、ようがんを)

活火山や休火山につづいていて、それらの火山のけむりや灰をふいたり、溶岩を

(ながしたりしているようすはもちろん、みかけはじっとしているふるいかざんでも、)

流したりしているようすはもちろん、みかけはじっとしている古い火山でも、

(そのなかのようがんやがすのもようから、やまのかたちのかわりようまで、みんな)

その中の溶岩やガスのもようから、山のかたちの変わりようまで、みんな

(すうじになったりずになったりして、あらわれてくるのでした。そしてはげしい)

数字になったり図になったりして、あらわれてくるのでした。そしてはげしい

(へんかのあるたびに、もけいはみんなべつべつのおとでなるのでした。)

変化のあるたびに、模型はみんなべつべつの音で鳴るのでした。

(ぶどりはそのひからぺんねんろうぎしについて、すべてのきかいのあつかいかたや)

ブドリはその日からペンネン老技師について、すべての機械のあつかいかたや

(かんそくのしかたをならい、よるもひるもいっしんにはたらいたりべんきょうしたりしました。)

観測のしかたをならい、夜も昼も一心に働いたり勉強したりしました。

(そしてにねんばかりたちますと、ぶどりはほかのひとたちといっしょに、あちこちの)

そして二年ばかりたちますと、ブドリはほかの人たちといっしょに、あちこちの

(かざんへきかいをすえつけにだされたり、すえつけてあるきかいのわるくなったのを)

火山へ機械をすえつけに出されたり、すえつけてある機械のわるくなったのを

(しゅうぜんにやられたりするようになりましたので、もうぶどりにはいーはとーぶの)

修繕にやられたりするようになりましたので、もうブドリにはイーハトーブの

(さんびゃくいくつのかざんと、そのはたらきぐあいは、てのなかにあるようにわかってきました)

三百いくつの火山と、その働きぐあいは、手の中にあるようにわかってきました

(じつにいーはとーぶにはななじゅういくつのかざんがまいにちけむりをあげたり、ようがんを)

じつにイーハトーブには七十いくつの火山がまいにちけむりをあげたり、溶岩を

(ながしたりしているのでしたし、ごじゅういくつかのきゅうかざんは、いろいろながすを)

流したりしているのでしたし、五十いくつかの休火山は、いろいろなガスを

(ふいたり、あついゆをだしたりしていました。そしてのこりのひゃくろく、しちじゅうのしかざんの)

ふいたり、熱い湯をだしたりしていました。そして残りの百六、七十の死火山の

(うちにもいつまたなにをはじめるかわからないものもあるのでした。)

うちにもいつまた何をはじめるかわからないものもあるのでした。

(あるひぶどりがろうぎしとならんでしごとをしておりますと、にわかにさんむとり)

ある日ブドリが老技師とならんで仕事をしておりますと、にわかにサンムトリ

(というみなみのほうのかいがんにあるかざんが、むくむくきかいにかんじだしてきました。)

という南のほうの海岸にある火山が、むくむく機械に感じだしてきました。

など

(ろうぎしがさけびました。 「ぶどりくん、さんむとりは、けさまでなにもなかったね)

老技師がさけびました。 「ブドリ君、サンムトリは、けさまで何もなかったね

(「はい、いままでさんむとりのはたらいたのをみたことがありません。」)

「はい、いままでサンムトリのはたらいたのを見たことがありません。」

(「ああ、これはもうふんかがちかい。けさのじしんがしげきしたのだ。このやまのきたじっきろ)

「ああ、これはもう噴火が近い。けさの地震が刺激したのだ。この山の北十キロ

(のところにはさんむとりのしがある。こんどばくはつすれば、たぶんやまはさんぶんのいち、)

のところにはサンムトリの市がある。こんど爆発すれば、たぶん山は三分の一、

(きたがわをはねとばして、うしやてーぶるくらいのいわはあついはいやがすといっしょに、)

北がわをはねとばして、牛やテーブルくらいの岩は熱い灰やガスといっしょに、

(どしどしさんむとりしにおちてくる。どうでもいまのうちにこのうみにむいたほうへ)

どしどしサンムトリ市に落ちてくる。どうでもいまのうちにこの海に向いた方へ

(ぼーりんぐをいれてきずぐちをこさえて、がすをぬくかようがんをださせるか)

ボーリングを入れてきず口をこさえて、ガスを抜くか溶岩をださせるか

(しなければならない。いますぐふたりでみにいこう。」 ふたりはすぐにしたくして)

しなければならない。いますぐ二人で見に行こう。」 二人はすぐにしたくして

(さんむとりいきのきしゃにのりました。)

サンムトリ行きの汽車に乗りました。

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