星の王子さま 1 (2/32)

順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
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1 | パーソンズ | 5755 | A+ | 6.0 | 95.3% | 426.9 | 2582 | 125 | 47 | 2025/01/26 |
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問題文
(むっつのとき、げんしりんのことをかいた「ほんとうにあったはなし」というほんのなかで、)
六つのとき、原始林のことを書いた「ほんとうにあった話」という本の中で、
(すばらしいえをみたことがあります。それは、いっぴきのけものを、のみこもうと)
すばらしい絵を見たことがあります。それは、一ぴきのけものを、のみこもうと
(しているうわばみのえでした。これが、そのえのうつしです。)
しているウワバミの絵でした。これが、その絵のうつしです。
(そのほんには、「うわばみというものは、そのえじきをかまずに、まるごと、)
その本には、「ウワバミというものは、そのえじきをかまずに、まるごと、
(ぺろりとのみこむ。すると、もううごけなくなって、はんとしのあいだ、)
ペロリとのみこむ。すると、もう動けなくなって、半年のあいだ、
(ねむっているが、そのあいだに、のみこんだけものが、はらのなかで)
ねむっているが、そのあいだに、のみこんだけものが、腹のなかで
(こなれるのである」とかいてありました。)
こなれるのである」と書いてありました。
(ぼくは、それをよんで、じゃんぐるのなかでは、いったいどんなことが)
ぼくは、それを読んで、ジャングルのなかでは、いったいどんなことが
(おこるのだろうと、いろいろかんがえてみました。そして、そのあげく、こんどは、)
おこるのだろうと、いろいろ考えてみました。そして、そのあげく、こんどは、
(いろえんぴつで、ぼくのはじめてのえを、しゅびよくかきあげました。)
色エンピツで、ぼくのはじめての絵を、しゅびよくかきあげました。
(ぼくのえのだいいちごうです。それは、うえのようなものでした。)
ぼくの絵の第一号です。それは、上のようなものでした。
(ぼくは、はなたかだかと、そのえをおとなのひとたちにみせて、)
ぼくは、鼻たかだかと、その絵をおとなの人たちに見せて、
(「これ、こわくない?」とききました。)
「これ、こわくない?」とききました。
(すると、おとなのひとたちは「ぼうしが、なんでこわいものか」といいました。)
すると、おとなのひとたちは「ぼうしが、なんでこわいものか」といいました。
(ぼくのかいたのは、ぼうしではありません。)
ぼくのかいたのは、ぼうしではありません。
(ぞうをこなしているうわばみのえでした。)
ゾウをこなしているウワバミの絵でした。
(おとなのひとたちに、そういわれて、こんどは、これなら、なるほど)
おとなの人たちに、そういわれて、こんどは、これなら、なるほど
(わかってくれるだろう、とおもって、うわばみのなかみをかいてみました。)
わかってくれるだろう、と思って、ウワバミのなかみをかいてみました。
(おとなのひとってものは、よくわけをはなしてやらないと、わからないのです。)
おとなの人ってものは、よくわけを話してやらないと、わからないのです。
(ぼくのだいにごうのえは、つぎのようなのでした。)
ぼくの第二号の絵は、つぎのようなのでした。
(すると、おとなのひとたちは、そとがわをかこうと、うちがわをかこうと、)
すると、おとなの人たちは、外がわをかこうと、内がわをかこうと、
(うわばみのえなんかはやめにして、ちりとれきしとさんすうとぶんぽうにせいをだしなさい、)
ウワバミの絵なんかはやめにして、地理と歴史と算数と文法に精を出しなさい、
(といいました。ぼくが、むっつのときに、えかきになることをおもいきったのは、)
といいました。ぼくが、六つのときに、絵かきになることを思いきったのは、
(そういうわけからでした。ほんとに、すばらしいしごとですけれど、それでも、)
そういうわけからでした。ほんとに、すばらしい仕事ですけれど、それでも、
(ふっつりとやめにしました。だいいちごうのえも、だいにごうのえも、)
ふっつりとやめにしました。第一号の絵も、第二号の絵も、
(うまくゆかなかったので、ぼくは、がっかりしたのです。)
うまくゆかなかったので、ぼくは、がっかりしたのです。
(おとなのひとたちときたら、じぶんたちだけでは、なにひとつわからないのです。)
おとなの人たちときたら、じぶんたちだけでは、なに一つわからないのです。
(しじゅう、これはこうだとせつめいしなければならないようでは、)
しじゅう、これはこうだと説明しなければならないようでは、
(こどもは、くたびれてしまうんですがね。)
子どもは、くたびれてしまうんですがね。
(そこで、ぼくは、しかたなしに、べつにしょくをえらんで、ひこうきのそうじゅうを)
そこで、ぼくは、しかたなしに、べつに職をえらんで、飛行機の操縦を
(おぼえました。そして、せかいじゅうを、たいてい、どこにもとんであるきました。)
おぼえました。そして、世界中を、たいてい、どこにも飛んであるきました。
(なるほど、ちりは、たいそうぼくのやくにたちました。ぼくは、ひとめで、ちゅうごくと)
なるほど、地理は、たいそうぼくの役にたちました。ぼくは、一目で、中国と
(ありぞなしゅうのみわけがつきました。よる、どこをとんでいるか、)
アリゾナ州のみわけがつきました。夜、どこを飛んでいるか、
(わからなくなるときなんか、そういうべんきょうは、たいへんためになります。)
わからなくなるときなんか、そういう勉強は、たいへんためになります。
(ぼくは、そんなことで、そうこうしているうちに、たくさんのえらいひとたちと、)
ぼくは、そんなことで、そうこうしているうちに、たくさんのえらい人たちと、
(あきるほどちかづきになりました。おもうぞんぶん、おとなたちのあいだで、)
あきるほど近づきになりました。思うぞんぶん、おとなたちの間で、
(くらしました。おとなたちのようすを、すぐそばでみました。)
暮らしました。おとなたちの様子を、すぐそばで見ました。
(でも、ぼくのかんがえは、たいしてかわりませんでした。)
でも、ぼくの考えは、大して変わりませんでした。
(どうやらものわかりのよさそうなひとにでくわすと、ぼくは、いつもてもとに)
どうやらものわかりのよさそうな人にでくわすと、ぼくは、いつも手もとに
(もっているだいいちごうのえを、そのひとにみせました。)
持っている第一号の絵を、その人に見せました。
(ほんとにもののわかるひとかどうか、しりたかったのです。)
ほんとにもののわかる人かどうか、知りたかったのです。
(ところが、そのひとのへんじは、いつも「そいつぁ、ぼうしだ」でした。)
ところが、その人の返事は、いつも「そいつぁ、ぼうしだ」でした。
(そこで、ぼくは、うわばみのはなしも、げんしりんのはなしも、ほしのはなしもやめにして、)
そこで、ぼくは、ウワバミの話も、原始林の話も、星の話もやめにして、
(そのひとのわかりそうなことにはなしをかえました。つまり、)
その人のわかりそうなことに話をかえました。つまり、
(ぶりっじあそびや、ごるふや、せいじや、ねくたいのはなしをしたのです。)
ブリッジ遊びや、ゴルフや、政治や、ネクタイの話をしたのです。
(すると、そのおとなは、「こいつぁ、ものわかりのよいにんげんだ」といって、)
すると、そのおとなは、「こいつぁ、ものわかりのよい人間だ」といって、
(たいそうまんぞくするのでした。)
たいそう満足するのでした。