闇の結婚相談所

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問題文

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(「おれたちのはじまり」)

「俺たちの始まり」

(さくらなみきのさくらまううつくしいきせつ。)

桜並木の桜舞う美しい季節。

(けいさつかんになってかれこれ13ねんのつきひがたった)

警察官になってかれこれ13年の月日が経った

(おれのなまえはやましたひろき)

俺の名前は山下裕樹

(おれはことし36さいになろうとしている)

俺は今年36歳になろうとしている

(あと4ねんごになればよそじなってしまうかと)

あと4年後になれば四十路なってしまうかと

(おもいながらひびをすごしている)

想いながら日々を過ごしている

(だいがく4ねんせいのときにけいさつかんのしけんにごうかくしてからの)

大学4年生の時に警察官の試験に合格してからの

(けいさつがっこうでのくんれんのひびをかんがえたら)

警察学校での訓練の日々を考えたら

(おれにとって、はじめてきんむさきがこうばんだ)

俺にとって、はじめて勤務先が交番だ

(ずっとこうばんのおまわりさんとしてきんじょにすむひとびとが)

ずっと交番のお巡りさんとして近所に住む人々が

(あんぜんにくらしていけるように)

安全に暮らしていけるように

(ひびのぱとろーるをかかさず、そしてなにかあれば)

日々のパトロールを欠かさず、そして何かあれば

(すぐにでもかけつけておれはいつでもちいきの)

すぐにでも駆けつけて俺はいつでも地域の

(ひとたちのみかたとしてほんそうしつづけた)

人たちの味方として奔走し続けた

(そんなおれにふくおかけんないにあるくるめだい2しょの)

そんな俺に福岡県内にある久留米第2署の

(けいじかとしてはいぞくがきまったという)

刑事課として配属が決まったという

(じれいがとどいた)

辞令が届いた

(ずっとこうばんきんむだったおれがけいじになるのか)

ずっと交番勤務だった俺が刑事になるのか

(はんしんはんぎになりながらもめーるでとどいた)

半信半疑になりながらもメールで届いた

など

(じれいのないようをさいどかくにんするとやはり)

辞令の内容を再度確認するとやはり

(おれはけいじかへのはいぞくがせいしきにきまったようだ)

俺は刑事課への配属が正式に決まったようだ

(うれしいはんめん、これまでいじょうにきをひきしめて)

嬉しい反面、これまで以上に気を引き締めて

(しごとにつとめなければならないきもちになったのであった)

仕事に勤めなければならない気持ちになったのであった

(そしてあらたなしょくばとなるけいじかのおふぃすへと)

そして新たな職場となる刑事課のオフィスへと

(あらわれたやました)

現れた山下

(きんちょうのあまりにあたまがまっしろになって)

緊張のあまりに頭が真っ白になって

(いったいなにをはなせばいいのやらとまよっていたときだった)

一体何を話せばいいのやらと迷っていた時だった

(「きみがしんじんのけいじかね?こまったことがあればなんでも)

「君が新人の刑事課ね?困ったことがあれば何でも

(そうだんして。おれはせんぱいけいじののうとみよしかずだ。よろしくね」)

相談して。俺は先輩刑事の納富義和だ。宜しくね」

(うしろからのうとみがやましたにちかづきじこしょうかいをはじめたとどうじに)

後ろから納富が山下に近付き自己紹介を始めたと同時に

(けいじかのおふぃすへあたたかくでむかえてくれたのであった)

刑事課のオフィスへ温かく出迎えてくれたのであった

(そしてしんじんけいじのじこしょうかいのときをむかえたときに)

そして新人刑事の自己紹介の時を迎えた時に

(おれはきんちょうのあまりこえをふるわせてしまったが)

俺は緊張のあまり声を震わせてしまったが

(どのけいじもゆーもあのせんすがあってやさしくて)

どの刑事もユーモアのセンスがあって優しくて

(こころあたたかくてきっとここのしょくばならおれがしっぱいしたとしても)

心温かくてきっとここの職場なら俺が失敗したとしても

(はでにどなられることなくおうえんしてくれるんじゃないかとおもいはじめた)

派手に怒鳴られることなく応援してくれるんじゃないかと思い始めた

(「やましたくん、きみのさいしょのにんむがおわったところできょうのところはかえっていいよ)

「山下君、君の最初の任務が終わったところで今日のところは帰っていいよ

(あしたしゅっきんしたさいにきみにたのみたいしごとがあるんだ)

明日出勤した際に君に頼みたい仕事があるんだ

(それまでには、まずいえでゆっくりしてもらってあしたのしごとに)

それまでには、まず家でゆっくりしてもらって明日の仕事に

(そなえてもらいたい。)

備えてもらいたい。

(けいぶのかとうやすのりのいきなはからいにやましたはあたまがあがらなくなってしまった)

警部の加藤靖典の粋な計らいに山下は頭が上がらなくなってしまった

(やましたがこうばんからもってきたじしんのおふぃすどうぐをよういされたですくにいれ)

山下が交番から持ってきた自信のオフィス道具を用意されたデスクに入れ

(せいりをしはじめていたころだった)

整理をし始めていた頃だった

(のうとみがこえをかけてくれた「しごとおわりにらーめんにいかないか?」)

納富が声をかけてくれた「仕事終わりにラーメンに行かないか?」

(やましたはうれしくっておもわず「はい」とこたえた)

山下は嬉しくって思わず「はい」と答えた

(そのひのばん、ふたりはけいさつからくるまではしらせること20ふんほどのところにある)

その日の晩、二人は警察から車で走らせること20分ほどのところにある

(とんこつらーめんがたのしめるらーめんやにとうちゃくしてふたりでとんこつらーめんをたんのうした)

豚骨ラーメンが楽しめるラーメン屋に到着して二人で豚骨ラーメンを堪能した

(やましたにはとんこつらーめんをたべるうえにおいてあるこだわりがあるようだ)

山下には豚骨ラーメンを食べる上においてあるこだわりがあるようだ

(おーだーをききにいったてんいんさんをめのまえにこうはなした)

オーダーを聞きに行った店員さんを目の前にこう話した

(「めんはやわめんでたまごははんじゅく、ちゃーしゅーはあぶらがとろっとろのもので)

「麺はヤワ麺で玉子は半熟、チャーシューは脂がとろっとろのもので

(ねぎとめんまはおおめにいれてほしい。ぎょうざはにんにくぬきでよろしくね」)

ネギとメンマは多めにいれてほしい。餃子はニンニク抜きで宜しくね」

(のうとみがやましたのおーだーをきいて「そこまでこだわりがあるの?」)

納富が山下のオーダーを聞いて「そこまでこだわりがあるの?」

(とふしぎがられた)

と不思議がられた

(「のうとみさんこれがぼくのるーてぃーんなんですよ」)

「納富さんこれが僕のルーティーンなんですよ」

(やましたはそういうとおーだーどおりにでてきたらーめんとぎょうざをうれしそうに)

山下はそういうとオーダー通りに出てきたラーメンと餃子を嬉しそうに

(ほおばるのであった)

頬張るのであった

(「ぼくはねはかたのなかすであじわえるやたいのらーめんもてっぱんぎょうざもすきなんですけどね)

「僕はね博多の中州で味わえる屋台のラーメンも鉄板餃子も好きなんですけどね

(くるめあたりでしかたべられないとんこつらーめんのがんそならではののうこうで)

久留米あたりでしか食べられない豚骨ラーメンの元祖ならではの濃厚で

(こくがあるすーぷがだいすきなんです」)

コクがあるスープが大好きなんです」

(のうとみがわらいながら「あははは。なるほどね。おれははかたのらーめんも)

納富が笑いながら「あははは。なるほどね。俺は博多のラーメンも

(くるめのらーめんもどっちもすきだなあ。あとははかたえきないでたべることが)

久留米のラーメンもどっちも好きだなあ。あとは博多駅内で食べることが

(できるはかたうどんもすきだな。なかでもだしのしみたごぼうてんがかくべつなんだよ」)

出来る博多うどんも好きだな。中でも出汁のしみたごぼう天が格別なんだよ」

(たべもののわだいにつきないふたり)

食べ物の話題に尽きない二人

(「ぼくがさいきんはっけんしたおみせでかんどうしたのがともだちとふたり、かごしまにあそびに)

「僕が最近発見したお店で感動したのが友達と二人、鹿児島に遊びに

(いったさいにたちよったいざかやでだされた「にくずし」というのがあって)

行った際に立ち寄った居酒屋で出された「肉寿司」というのがあって

(さかなのねたのかわりにしんせんなおにくをつかっているんですけど)

魚のネタの代わりに新鮮なお肉を使っているんですけど

(これがもうおいしくておいしくてくちのなかにいれたしゅんかんにおにくがとけたんです)

これがもう美味しくて美味しくて口の中に入れた瞬間にお肉が解けたんです

(あれはしぬまでにはもういちどたべたいいっぴんですよ」)

あれは死ぬまでにはもう一度食べたい一品ですよ」

(やましたがじまんげにはなすと「きみもきっとまだまだしらないまちのみりょくをしることに)

山下が自慢げに話すと「君もきっとまだまだ知らない街の魅力を知ることに

(なるとおもうよ」とのうとみはかたったのであった)

なると思うよ」と納富は語ったのであった

(のうとみのおごりでふたりはみせをあとにしたあと、やましたはじかようしゃを)

納富のおごりで二人は店を後にした後、山下は自家用車を

(とりにいくためにさいどけいさつしょにもどった)

取りに行くために再度警察署に戻った

(やましたのじかようしゃをみたのうとみはおどろいた)

山下の自家用車を見た納富は驚いた

(「やました、きみのくるまはこれか?」とわれながらつっこまれてしまった)

「山下、君の車はこれか?」と我ながら突っ込まれてしまった

(「ぼくにとってこのくるまはぜったいにほしいとおもってこうにゅうしたんです)

「僕にとってこの車は絶対に欲しいと思って購入したんです

(ぽるしぇはぼくのえいえんのあこがれですから。なかでもぼくがのっているこのかいえんは)

ポルシェは僕の永遠の憧れですから。中でも僕がのっているこのカイエンは

(ふぉるくすわーげんのとぅあれぐとともにでびゅーをはたしたおなじ)

フォルクスワーゲンのトゥアレグと共にデビューを果たした同じ

(えんじんしすてむのきょうだいしゃとしてもしられているめいしゃですよ」)

エンジンシステムの兄弟車としても知られている名車ですよ」

(やましたはじまんげにあいしゃのかいえんをかたりはじめる)

山下は自慢げに愛車のカイエンを語り始める

(「おれなんてやすもののやすものだな・・・きみにはかなわないよ」)

「俺なんて安物の安物だな・・・君には敵わないよ」

(といってのうとみはヴぉくしーにのりはじめるのであった)

といって納富はヴォクシーに乗り始めるのであった

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